フィードバック入門、中原淳、PHP

・管理職の難しいのは、getting things done throuth othersなところ。

・コーチングの考え方が普及したことでティーチングが仮想敵のように語られたが、ティーチングが効果を発揮することもある。要は使い分け。

・フィードバックをする時はSBI (situation, behaviour, impact)を具体的に伝えて何が悪かったのか理解させるとよい

・メンバー間で「誰々のミスが多い」のような批判を聞いた場合は、トライアンギュレーション(三角推量)を行うと良い。3人くらい同じことを言ってたら真実に近いと思われるが、バラバラだったら様子を見た方が良い。

・フィードバックをする時は、こちらも腹をくくる。相手も逃げられないが、こちらも逃げられない。中途半端な伝え方をすると、こちらの覚悟のなさを見透かされる。

・管理職は嫌われるのも役割の一つと割り切る。耳の痛いことでも、部署のパフォーマンスを上げるために、言わないといけないことはある。

・ストレートに、しかし決めつけずに、冷静にフィードバックをするべきである。

・部下に1on1の議事録を書いてもらい、どのように話を理解したかチェックするのもアリ

・指摘に対して逆ギレしてくるタイプの部下には、「改善策があるか?」を聞くようにすると良い。

・年上の部下には、「立場上、こう言うしかないのですが、、」という前置きをすると、リスペクトを伝えつつ言うべきことを言えるのでオススメ

・アシミレーションという技法。マネージャーとその部下、そして、利害関係のないマネージャーが出てくる。まず、利害関係のないマネージャーが部下の意見を吸い上げ、その後マネージャーと利害関係のないマネージャーが一対一で話し、最後マネージャーがそれを受けて今後の方針を全員がいる場で話す。

・人は無能になるまで出世する。ピーターの法則。自分が無能とされる地位まで出世するが、そのあとは無能と判断されて終わる。

・フィードバックの起点は、部下の「ありたき姿」とするべき。それを元にして、部下と組織が良くなる方法を考え、フィードバックするのが上司の役目。

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