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ミスチル シングル曲5選

はじめに

 お疲れ様です。今回はミスチルで私が好きなシングル曲を5曲挙げてみたいと思います。
 あくまでも私が選ぶ5曲ということで、『innocent world』とか『Tomorrow never knows』とか『HANABI』とか誰でも好きじゃろみたいな曲は入れてません。
 三曲目のジャケットだけ見つからなかった。まさにNOT FOUND。

1. 【es】~Theme of es~

 文句なしの名曲です。桜井和寿は本当に普遍的なテーマを描くのが達者で、この歌詞とか誰が聴いても「私の事じゃん…」って思ってしまう。ま
あ栄冠も成功も地位も名誉も私には無いんですけど。
 裸になっても残ってるもの、それが「自我」すなわち「es」と、「君」なんですよね。
 「愛とはつまり幻想なんだよと言い切ったほうが楽になれるかも」とか言っときながら「それでも人が好きだよ そしてあなたを愛してる」につなげるの流石としか言いようがない。
 弾き語りから静かに入っていって、Cメロとかで吐き捨てるように歌うのもグッとくる。改めて聴いてみたらCメロ~ラスサビのギターがごりごり歪んでてて良いですね。

何が起きても変じゃない そんな時代さ 覚悟はできてる

【es】~Theme of es~/Mr.Children

2. I'LL BE

 『discovery』に入ってるバラードver、通称小文字『i'll be』よりも断然こっちのほうが好き。
 ギターも三本ぐらいあって、それぞれワウ使ってたりアルペジオしてたり聴くのがとても楽しい。
 こっちは『es』よりも泥臭いというか、男っぽい歌。「今日は象 明日はライオン」からの「旅立とう 明日はないぞ」の韻の踏み方やばすぎる。ちょっとギャグっぽくてくすっとできるところも含め。
 MVでテニスプレイヤーが出てたり、サッカー選手に向けた歌ということもあったり、スポーツの試合前に聴くと奮い立ちそうな、無理やり前を向くための応援歌。
 一番好きな歌詞は「猫背を気にしながら」という所。ここで等身大の人間ぽさがあふれ出る。

目一杯の助走を付けて あのボーダーラインを飛ぶんだ
風向きを味方につけて 猫背を気にしながら

I'LL BE/Mr.Children

3. NOT FOUND

 この曲は桜井和寿自身も最高傑作と言っていた(気がする)ので、名曲であることに疑いはなく、このランキングにもめでたくランクイン。
 昨日見つけたHなサイトに今日もアクセスしようとしたら404─Not Foundという文字が浮かぶだけだったという体験は健全な男子なら一度はあるだろうが、そこでしらけて萎えるようなロマンチストではこの先生きていけねえということで一曲したためるのが桜井と我々の差なのか…。
 『es』と同じように桜井のアコギのみから始まるが、そこからの展開の勢いは比べようもなく、破綻しそうな勢いのバタバタドラムと楽器隊と桜井のボーカルがぶつかり合って、独特の世界観を作りあげている。
 軽くカラオケで歌おうとすると恥をかくミスチルの曲ランキングの常連でもあり(他のランクイン候補は『天頂バス』『未完』など)、歌うのはしんどそうでライブではキーを下げて演奏されることが多かったが、Tour『重力と呼吸』では原キーで演奏され話題となった。ライブ版だと桜井さんがエレキでロック色が強くなって良いよね。

愛という 素敵な嘘で騙してほしい

NOT FOUND/Mr.Children

 半音下げ

原キー(29:26~)


4. Any

 私をミスチル沼に引きずりこんだ元凶であり、the pillows『ストレンジカメレオン』と並んで恋愛観を構築した曲でもある。
 今歌詞を見直すとあまりに現状肯定・相対主義ですけど、この曲に救われる人も多いんじゃないかな。
 初めて弾けるようになったミスチルのギターソロはこの曲で、そういった点でも思い出深いですね。
 全編好きですが、二番の歌詞が好きすぎて…。特にサビの後半。

愛してると君が言う 口先だけだとしても
たまらなく嬉しくなるから それもまた僕にとって真実

Any/Mr.Children

 「口先だけ」かもしれないと思うぐらいには相手が冷め切っていると自覚しているのかもしれない「僕」ですが、それでも自分が嬉しくなるからその言葉は真実なのだと。この二行から分かるのは逆に「僕」が「君」をたまらなく好きであるということなのが非常に秀逸。

5. here comes my love

 初期~中期頃に集中してしまったので、ここで最近の曲を。正直『and I love you』のほうが好きですけど。同アルバムの『himawari』が注目されがちですが、こちらもとてもいい曲。長いのが玉に瑕ですが。ミスチルの曲は長すぎる。
 単なるバラードだったら「またか…」となるところでしたが、この曲はやっぱギターが良いですよね。泣きのギターソロというか、引き算の美学といった感じ。田原さんのわりにはゴリゴリのソロで感動したものですが、実は桜井さんが弾いていました、というオチ。『ロックンロール』といい、胸を打つソロは桜井さんが弾いていることが多い。ライブでレスポールを担いでソロを弾く桜井さん超かっこいい。そこまで全く弾かないから飾りかと思ったぜ。その姿は以下の動画の1:54:32~の曲中で見れます。

 歌詞はまあ王道ですが、ファルセットを多用するエモーショナルな歌唱が魅力です。

見上げた空には雨雲があるけど その海原を誰もが泳いでるよ

here comes my love/Mr.Children

おしまい

 こうして見てみるとまあわりとありふれた曲たちですけど、ミスチルのシングルなんて大体良いんだから何挙げられても納得しちゃいます。
 みなさんの好きなシングル5曲もよかったら教えてください。
 やる気があったらアルバム曲編もやります。アルバム曲は多すぎるので、十曲になるかも。それでは。
 最後に今回五曲のプレイリストを。


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