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こぢんまり

こぢんまり。

こじんまりではなく、こぢんまり。

個人にまりをつけてこじんまりではなくて、ちんまりに小をつけてこぢんまり。

なぜこんなことを書いているのかと言うと、最近こぢんまりという言葉が好きだから。

こぢんまりしたカフェ、こぢんまりした服屋、こぢんまりした本屋に行くことが多い。

そしてこぢんまりした人も好き。

これは完全に自分の決めつけだけど、、、

そのこぢんまりした空間はなぜか落ち着くし、邂逅があったりする。

或る本に日本と東南アジアの違いが書かれていた。

「日本のチェーン店は温かみがない」と。

その代わり便利だったり、干渉されないだったり利点もある。

人を煩わさない代わりに自分も人に煩わされることがない。

でも、東南アジアのある国では日本ではありえないようなおもてなしがあったり、温かみがあったりするらしい。

「ベトナムのコーヒー屋」という作品では、一日中面倒を見てくれる様子や、街を案内してくれる様子が描かれていた。

そんな温かみが僕は好きなんだと思う。

ぼんやりとそんなイメージが頭にあって、チェーン店よりもこぢんまりとした店に行くことが多くなった。

そしてやっぱりこぢんまりした店の人は色々話してくれたり、色んなことを教えてくれたりする。

心が安らぐし発見がある。

そんなこんなで過ごしていると、ちょっとした邂逅があった。

なんとなく図書館に行って借りた本にも同じようなことが書かれていた。

『宮台教授の就活原論』。

そろそろ自分のつく職業について考えないといけないから借りた。

ずっと教師になりたかったけど迷っている。

それは今は置いておこう。

この本には

感情的な安全を保障する場

を作るべきと述べている。

それを筆者は

ホームベース

と呼んでいる。

この本は就活について書かれている本で、終身雇用や年功序列がなくなってきて仕事場での繋がりが薄れてきている現状で、仕事以外にホームベースが必要だと書かれている。

そうなると友人や家族が自分のホームベースだ。

でもそれ以外にもホームべースはできつつある気がする。

こぢんまりした店や店の人は少しずつ僕のホームべースになっているような気が。

だから何度も通うのか。

だからこぢんまりが好きなのかな。


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