ビジネス書編集者が選ぶ、今こそおすすめしたい一冊。「今年の推し本」イベントレポート
読書感想文投稿コンテスト「#読書の秋2020 」と連動して、11月は本に関するイベントを4週連続で開催中です。3週目は、ダイヤモンド社、日経BP、ディスカヴァー・トゥエンティワンからそれぞれビジネス書編集者の方々をお招きし、「今年の推し本」をうかがいました!
全9冊、ビジネス書編集者のみなさんの推し本は?
各出版社の編集者のみなさんが3冊ずつ、今年おすすめしたい本を厳選。日経BPの中川ヒロミさん、ディスカヴァー・トゥエンティワンの林拓馬さん、ダイヤモンド社の今野良介さんがそれぞれの推し本につけたキャッチコピーも一緒にご紹介します。
日経BP 中川さんの推し本3選
1冊目:FACTFULNESS(ハンス・ロスリング 他)
「不安を感じ、焦ったときに癒してくれる本。」
中川さんが編集担当をされたベストセラー『FACTFULNESS』。コロナ前に、感染症が世界的に流行するリスクを予言していた本でもあります。
必要以上に絶望したり、悲観したりしなくてもいいよ、ということを教えてくれる一冊とのことです。
はつねさんの読書感想文もあわせてご紹介しました。
2冊目:反省記(西和彦)
「壮絶すぎる物語。でも、そんなに反省してない!?」
元マイクロソフト副社長であり、アスキー創業者の著者・西和彦さん。マイクロソフトもアスキーも追い出されることになる西さんの、破天荒なこれまでを反省しながら振り返る自叙伝的な一冊です。
中川さんは、「西さんの仕事ぶりがダイナミックでめちゃくちゃで、ワクワクしながら読めた」そうです。
3冊目:LEGEND(マイケル・オービッツ)
「ハリウッド伝説のエージェントが書いた、心配になるくらい本音の本。」
ハリウッドで1300人以上が所属するタレントエージェンシーを立ち上げたマイケル・オービッツの自伝。
「タレントを売り込むためにはケンカもいとわない姿勢がおもしろい」と中川さん。映画づくりの裏話なども満載だそうです。
ディスカヴァー・トゥエンティワン 林さんの推し本3選
1冊目:13歳からのアート思考(末永幸歩)
「”視点が変わる”強烈な読書体験。」
アートの変遷を学ぶことを通して、自分自身が向き合う本の価値について改めて考えたという林さん。著者と対話しながら読めるような、知識としてではなく”体験”として読める本なのだそう。
モデレーターの志村さんが共感したと言う、ひすとりさんの読書感想文はこちらです。
林さんのおすすめが刺さったひとも。
2冊目:武器としての図で考える習慣(平井孝志)
「紙とペンが、考える力を強化する。」
オンラインミーティングが増える中、議論が発散しがちなことに課題を感じてこの本を手に取ったという林さん。思考を抽象化し、図を描いて考える方法を紹介した本です。
林さんは手元にペンと小さいホワイトボードを用意してミーティングに参加するようになったそう。林さんのメモ帳も見せてもらいました。
3冊目:ぜんぶ、すてれば(中野善壽)
「悩みも不安も、ぜんぶバッサリすてられる!」
林さんが編集を担当された一冊。元寺田倉庫CEOである著者・中野善壽さんに悩みを相談してみたい、という気持ちからこの本の企画が生まれたそうです。
膨大な情報にまどわされず、今目の前のやるべきことに向き合う大切さを説いた一冊です。
ダイヤモンド社 今野さんの推し本3選
1冊目:聖なるズー(濱野ちひろ)
「”多様性”や”自分の中にある偏見”について考えたい人へ。」
動物をパートナーとする動物性愛者「ズー」をテーマにしたノンフィクション。セクシュアリティ研究に取り組む筆者が、海外でズーの方々を丁寧に取材し、性愛や自身の内面に向き合った作品です。
「緊張感があるシーンもあり、小説のような読み応えがある」と、今野さん。多様性や偏見について、思考が深まる一冊です。
2冊目:世界は贈与でできている(近内悠太)
「”give & take”や”win-win”に疲れた人へ。」
「生産性」「費用対効果」など、ビジネス書や資本主義の根幹にある考え方から漏れるものを「贈与」と定義し、社会の見え方を変えてくれる一冊とのこと。
今野さんはこの本を読んで、中学の卒業アルバムに書いてもらった先生の言葉を思い出したそうです。
ビジネス書をよく読む人や、ビジネス書につかれた人におすすめです。
3冊目:読みたいことを、書けばいい。(田中泰延)
「noteを書いている人に読んでほしくて、つくりました」
今野さんが編集担当をしたこちらの本は、noteの書き手も意識してつくっていたそうです。書きたいと思ったことや、自分の動機を丁寧に調べていくことの大切さを教えてくれる一冊。
noteにもたくさんの感想文が寄せられています。そんな中から、旅するタコさんの読書感想文をご紹介しました。
Twitterでも読者の方々から、たくさんの反応が寄せられました。
お一人3冊、計9冊の今年の推し本が出揃いました。みなさん、読みたい本には出会えたでしょうか?
この他、ゲストのみなさんの心に刺さったフレーズ紹介などは、ぜひ動画でじっくりとご覧ください。
本を読んだら、noteで感想文を書いてみよう
「#読書の秋2020」では、このイベントに登壇いただいたKADOKAWA、集英社、文藝春秋を含む12の出版社とコラボレーション。合計56冊の課題図書を選んでもらっています。課題図書についての感想文は各出版社の方に読み込んでいただけるので、ぜひ感想をnoteにお寄せください!
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