「日向夏さん&綾崎隼さんに聞く、超私的ミステリー小説の書き方」 イベントレポート #創作大賞2024
プロの作家はどうやって小説を書いているのか。作品づくりのプロセスを知りたくはありませんか?
今回のイベントでは、小説家の日向夏さん(代表作:『薬屋のひとりごと』)と、綾崎隼さん(代表作:『死にたがりの君に贈る物語』)のおふたりに、ミステリー小説を書く上で心がけていること、魅力的な謎の設定やトリック、ストーリーを引き立てるキャラクターなど、具体的なノウハウをうかがいました。
創作大賞2024年の締め切り(7/23)も間もなく。応募を検討しているひとは、ぜひ参考にしてみてください。
ミステリー小説との出会い
——まず、ミステリー小説にいつ・どのように出会い、影響を受けたのか教えてください。
綾崎さん(以下、綾崎) 最初にミステリーを読んだのは小学4年生のとき。K.ノベルス 少年探偵ハヤトとケンシリーズ第3巻『名探偵VS大奇術師』(安達征一郎)です。学級文庫なので表紙カバーもなくボロボロで。もちろんミステリーというジャンルも知りません。でも読んでみたら最後のどんでん返しで本当にびっくりして、「なんじゃこりゃ!」となったんですよ。
これでミステリーのおもしろさに目覚めて、小学校後半から中学校前半にかけては江戸川乱歩やシャーロック・ホームズシリーズ(アーサー・コナン・ドイル)、怪盗ルパンシリーズ(モーリス・ルブラン)、90年代後半からは、森博嗣先生、京極夏彦先生の作品を読んでいました。森先生は友人に勧められて読みはじめて。S&Mシリーズ(講談社の推理小説シリーズ)からスタートする一連の講談社ノベルスに夢中になりました。
日向夏さん(以下、日向夏) 私は小学生のころ、なぜかサスペンス系のテレビドラマにハマって、その延長で山村美紗先生の作品を読みはじめていましたね。中学生でアガサ・クリスティやドイルを読んで、ミステリーの基本的な形式を学びました。
その後は京極先生、清涼院流水先生の作品ですね。とくに清涼院先生の『ぶらんでぃっしゅ?』が好きで、「ミステリーってこんなに自由でいいんだ」と感動しました。
綾崎 僕も森先生と京極先生の作品で、「一般文芸でもこれほど魅力的で個性的な登場人物を出して小説を書いていいんだ」と思いました。ミステリーは話を積み上げていくので、最後はめちゃくちゃおもしろいけれど、8割ぐらいまでは退屈に感じてしまう作品もないわけじゃなくて。でも、登場人物が魅力的だとずっとたのしく読んでいられるので、ミステリーはキャラクターをどうつくるかが、より重要な気がしています。
ミステリー小説のつくり方
物語の着想はなにから得ている?
——物語をつくるときは、なにから考えはじめますか?
綾崎 自分の話の前に、幻冬舎から出ている『ミステリーの書き方』(日本推理作家協会)を紹介します。43人の有名作家が書いていて、エッセイ集としてもおもしろいです。でも手法について、みなさん書いていることがバラバラで(笑)。何なら真逆のことを言っている方たちもいて。ミステリーの書き方に正解なんてないし、一人ひとりに合う方法を見つけなければいけないのだと、思い知らされます。
僕の場合は、仕掛けたいトリックが最初にあって、その仕掛けをどうやってみせるかからストーリーを考えていき、最後にそこで動く登場人物、キャラクターを考えていきます。自著の『命の後で咲いた花』で説明しましょう。
*以下、『命の後で咲いた花』のネタバレがあります。
綾崎 これは2部構成の作品で、大学の教育学部に入学した主人公の女の子が、そこで出会った年上の同級生の男の子に恋をします。そして、4年生のときに告白するまでが第1部です。第2部は告白された男の子が主人公です。ヒロインは先生になっていて、男の子は社会人。ふたりは恋人になったんですけれど、ヒロインが不治の病になり死んでしまう。いわゆる不治の病で読者を泣かせるという、僕自身は大嫌いなタイプの小説なんです(苦笑)。
嫌いなのになぜ書いたかというと、どうしてもやりたい叙述トリックがあって、それを成立させるためでした。叙述トリックとは、暗黙の了解や先入観を破って読者を騙す手法です。
この物語の叙述トリックは単純で、第2部のほうが時間としては先で、第1部のほうが後なんです。ではなぜ、主人公の男の子は第2部で恋人を亡くしているのに、亡くなった女の子が第1部に出ているのか。実はこの女の子はヒロインの妹なんですね。
だから苗字も一緒。姉妹の名前は「なつめ」「なずな」なので愛称は同じ「なっちゃん」。同じ人物だと思わせて書いているけれども、実は違う。第2部の、亡くなる前に自分の名前を呼んでほしいとヒロインが言う場面で、それまで1回も登場していなかった「なつめ」という名前が出てきて、人物が違うとわかる仕掛けになっているんです。
綾崎 このトリックを成立させるためには、どうしてもヒロインが死んでいなければいけない。でも作者の都合のために、ヒロインを殺してしまうことになる。どうしたら必然的に死ぬ話になるかを考え、最終的に不治の病ものの恋愛小説を書くと決めました。
でも本当にイヤだったので、30作品くらい小説や映画、ドラマをみて、不治の病もののなにに嫌悪感を覚えているかを研究して、自分がイヤだと感じたことは全部やらないと決めて書き始めました。
一つだけ例を出すと、病名を明確にしないというのもそれです。病名を出さないとラクなんですよ。どういうふうに病状が進行してもいいし、どういう状況になっていてもいい。でもそれは不誠実だと思うので、医者の友人に、ヒロインの病気である拡張型心筋症の監修をしてもらいました。逆に2、3作品、好きになれる話もあったので、それらの物語はなぜ好きになれたのかを考えて、作品に反映させています。
そして、姉妹が、時代や場所が違っても同じ夢を持って同じ職業をやっているように見えるといいと思ったので、会社員ではなく教員を目指していることにしました。
何作も僕の本のイラストを描いてくださっているワカマツカオリ先生からは、刊行前に、途中でトリックがわかったけれど、この作品が今まで読んだなかで一番おもしろかったと言っていただけて。真相を見抜かれてもおもしろく書けている話は、きっとよくできているのだと思いますし、そういう作品をまたつくるのが、目標ですね。
——いい話ですね。ミステリーはトリックがある種差別化ポイントですが、トリックがわかってもおもしろい話ということですよね。
では日向夏さんの執筆のプロセスはいかがでしょうか。
日向夏 とりあえずネタが浮かんだら、それに合わせたキャラクターをつくることが多いですね。ここでいうネタとはトリックではなく、ストーリーのネタです。
たとえば『薬屋のひとりごと』(以下、『薬屋』)に、赤子が白粉(鉛白)で亡くなる話があります。白粉が原因でひとが亡くなる事例は、日本では実際に大正時代くらいまであるんです。この事例は、場所を変えたり品を変えたりすれば、いろいろな話ができると思いました。
困ったのは、『薬屋』を最初「小説家になろう」(以下、「なろう」)で書きはじめたさい、ジャンルを推理にしたので、ネタを推理っぽくしなくちゃいけないという制限ができたことですね。
——『薬屋』はミステリーとして書いたのではないんですか?
日向夏 はい。ネタが浮かんだからそれに合わせてつくっただけです。習作なので途中で途切れても大丈夫、くらいの感じで書きました。なのでミステリーと紹介されると「やめて!やめて!」となります。私はラノベ書きであって、ミステリー作家ではないので(笑)。
▼『薬屋』連載のきっかけはこちらをご覧ください。
——『薬屋』の場合、白粉もある種のトリックだと思います。キャラクターは最後に考えたんですか?
日向夏 はい。ストーリーとトリックに合わせればキャラクターはでき上がります。主要キャラクターの壬氏の場合は、レギュラー化するにはこの性格のままでは続かないなと修正を加えた感じですね。ヒロインの猫猫の性格はあまり変わっていません。
プロットはどこまでつくり込む?
——ミステリーは、伏線回収など、どこで読者を驚かすかがポイントだと思います。プロットはどこまでつくり込んでいますか?
綾崎 ひとによると思いますが、僕は細かく細かくセリフもシーンも書き込んでプロットをつくり込みます。ポプラ社で出した『死にたがりの君に贈る物語』は、プロットの段階で「あとがき」までできていました。未読の方が聞くと、妙な話に感じると思いますが。
ただ、敬愛する森博嗣先生が、設計図を先につくって進めるやり方は労働感が強いからおもしろくないとおっしゃっていて。書いている最中がもっともその世界に没頭しているから、頭が最大限に働くし、発想が次々に湧いてくる。書いているときのほうがいいアイデアを思いつきやすいと。それもわかるんですよ。でも、そんな怖い書き方は僕にはできない。それは天才の所業だから(笑)。
——単行本1冊の文字数は、だいたい10万文字、長くて15万文字くらいです。プロットは何文字くらいでしょう。
綾崎 文字数では換算していませんが、300〜400ページくらいの本を書くときは、プロットは多くて40〜50ページくらい。短編小説(*)2冊分くらいになりますね。もしかしたら一般的な初稿に近い感覚かもしれない。プロットはいわば企画書じゃないですか。おもしろいとわかってもらうために書いています。
*短編小説の文字数はおよそ4000〜3万2000文字(参考:「『短編』について」カクヨム)
でも小説家の野崎まどさんはすごくて。『バビロン 1 ―女― 』のプロットは「女が悪い」の4文字だけだったそうです。これじゃわからないと編集者に言われても「行間を読んでください」と。行間なんてないのに。以前、まどさんにプロットの書き方を聞いたことがあるのですが「(編集者に)結末は教えない。教えたら初稿を読んだときにおもしろくないから」って。天才は、やっぱりちょっとおかしい(笑)。
僕はプロットをつくり込む分、初稿を書くのがつまらなくて。原稿は必ず20〜30回は推敲するので、初稿がユルユルでも、どうせ未来の自分が修正してくれると思って書いています。むしろ改稿作業のほうが圧倒的にたのしい。編集者からのアドバイスもうれしいです。原稿がどんどんよくなっていくから。
——日向夏さんはいかがでしょう。『薬屋』はWeb連載なのでプロットという概念はないかもしれませんが。
日向夏 作家あるあるだと思うんですけれど、プロットは編集者に了解させるための内容にして、OKをもらったら好きなように変えていいんじゃないかと思っていて(笑)。プロットのまま書いたらおもしろくないので。
それに私も結構、改稿は好きですね。『薬屋』は書籍化のときに「なろう」で出したバージョンを改稿して、どれだけ中身を変えるかに命をかけました。「なろう」はノーマルエンド(無難な結末)、文庫版はトゥルーエンド(真の結末)という感じです。
——物語にゲーム的な分岐を行っているイメージですか?
日向夏 そうですね。だから細かい分岐でエピソードの差はあるとは思いますし、よくこんがらがって、「なろう版ではこうなっていないよ」と感想をもらうこともあります。
ミステリー小説の魅力とは
——おふたりにとってのミステリー小説のたのしさや魅力について教えてください。
綾崎 10年ほど前、講談社タイガのレーベル創刊時に、偉いひとに本格ミステリーの定義を聞いたことがあります。そのときに返ってきた答えが「魅力的な謎がある物語」。すごくすてきな答えだなと思いました。「魅力的な謎を提示する」なんて、読者をたのしませたいからじゃないですか。
ミステリーではない小説ジャンルは、自分自身の感情や気持ちなど、書きたいものだけにフォーカスしていい。けれどもミステリーは、ここで読者の感情をどうコントロールして、どういうふうに誤認させて……とか、つねに読者のことを考えながら書かなければならないんです。だからミステリーは多くの小説ジャンルのなかでも一番くらいに、読者のことを考えながら書く小説だと思います。
——驚かせるにしても、読者のことを考えなければならないんですね。
綾崎 はい。それともうひとつ、ミステリーを書くときに気をつけていることがあって。実は魅力的な謎を提示するのは、それほど難しいことではないんです。避けたいのは、真相がわかったときに、驚きよりも失望が勝ってしまうこと。失望を上回る真相を提示できるかをつねに意識しています。
——日向夏さんはいかがでしょうか。ミステリーと他ジャンルの違いはありますか?
日向夏 ミステリーとほかの小説の違いはとくに考えていないですが、ミステリーっぽい小説はパズルだと思っています。パズルが完成するように、ピースは全部、話に入れるよう考えていますね。最初にいくつか話のなかに入れて、まだ足りないと思ったら途中からピースを文章に混ぜていきます。私の小説は簡単にできているので、6割のひとがわかるようにできたら上等、という感じですね。
——パズルの完成図はプロットの段階で決めている?
日向夏 はい。私がよくやるのは化学系の実験で、たとえば炎色反応など、ある程度の知識があればわかるものです。ひとつの情報でわかる、あるいは、いくつかの情報を組み合わせるとわかる、というかたちで書いていて。ほとんどが高校までの教科書に載っている科学実験や夏休みの自由研究ネタです。クイズって、絶対にわからないものよりは、ある程度わかる問題のほうが、たのしめるじゃないですか。わからなくても、すぐに調べられて答えがわかると気持ちがいい。
なので、私の書くものは本格ミステリーの対局にあるライト・ライト・ライトミステリーくらいの感じでみていただければ(笑)。
——ありがとうございました。
質疑応答
会場や配信から寄せられた質問を、いくつか抜粋しています。全容を知りたい方は記事下部のアーカイブ動画(YouTube)をご覧ください。
Q1.恋愛ミステリーを書くときの、もっとも重要なポイントを教えてください。
綾崎 真相が明かされることで、登場人物たちの恋の見え方が変わるとか、心のターニングポイントになるとか、仕掛け自体がきちんと物語の本筋に絡んでいないと駄目だと思います。そうしないと、ただ騙したかっただけになってしまうので。
具体例で出した『命の後で咲いた花』でも、過去を描いた第2部で恋人を亡くしていたとわかった瞬間に、第1部の男の子のセリフの見え方が変わってくる。きちんと意味のある仕掛けになっています。
日向夏 私が恋愛ミステリーにするのはネタがなくなったとき。なので、とりあえず男女バディにしておいて、ネタがなくなったらそちらへシフトするのが私のつくり方です。このまま男女バディのままがいいなと思ったら、頑張ってネタを探します(笑)。
Q2.改稿するときに意識していることは?
綾崎 やっぱり文章を削ることが大事ですね。余計な枝葉を落として、物語に没入できるようにする。あとは、音読したときに、いいリズムで読めるように気をつけています。口に出して読みやすいものは、黙読していても頭に入ってきやすい文章だと思うので。
日向夏 私の場合は推敲の段階で、順番の入れ替えをしますね。最初のほうに出た話をいきなり最後に持ってくるとか。要はリズム感といいますか、読んでいて変な感じがする、山はここではないと思ったら、すぐに順番を入れ替えて、自分のなかで一番スムーズな流れになるまで手を入れます。
Q3.短編を書くときは、どこに重点をおくといいでしょうか。
綾崎 僕は短編が苦手で。勉強するなら連城三紀彦先生の作品が参考になるかと思います。
日向夏 私ならとりあえず、なにかインパクトがあるものにしますね。あと、バッドエンドにする。短編なら読者はそこまで嫌わないので。ただし、長編だと嫌われちゃいます(笑)。
綾崎 確かに短編だと、話を飛躍させても許容される感はありますね。
日向夏 そういう世界観だったんだと納得してくれるので。長編でやれないことを短編でやるのはたのしいです。出落ちネタを入れても大丈夫。ただ、第一段階のネタだけで終わらせるとただの出落ちだと思われるので、少なくとも2回くらいひねりはほしいところ。
また、短編なら最初にわかりやすいキャラクターをつくります。先輩と後輩とか。女の先輩に尻に敷かれている男の後輩というキャラクターを最初につくっておけば、関係性の説明はだいたい省ける。また、どちらが矢印(好意)を向けているかを設定して、話のうしろのほうで実はこうだったんだと、どんでん返しを入れたりします。
Q4.作家志望のひとにおすすめの本を教えてください。
綾崎 『密室ミステリガイド』(飯城勇三)です。古今東西の密室トリック作品がまとまっています。ネタバレを回避できるように前半と後半で別れているので安心。名作ばかりなので勉強になると思います。
日向夏 ミステリーではないのですが、私は児童文学/ファンタジー作家の荻原規子先生の作品が大好きです。
萩原(司会・編集者) 私からもひとつ。短編SF小説の『ある日、爆弾がおちてきて』(古橋秀之)を紹介します。時間というテーマで1本筋を通した短編で、シリアスな話もあればコメディもあって、まったく古びない本です。ぜひ読んでいただきたいですね。
Q5.コンテストで思うような結果が得られなかったことはありますか。もしあれば、どのように気持ちを整理していましたか。
綾崎 僕は新人賞には10回くらい落ちていて、落ちるたびに死にたいくらいショックを受けたし、怒りも湧きました。納得できない理由で落選することもありますが、さりとて、ほぼ確実に自分側に問題があるのかなとも思っています。
新人賞に応募するなら、その賞を出しているレーベルの編集者が好きな作品を応募するべきだし、いままでの受賞作品はある程度は読むべきだと思います。あとは、諦めない執念みたいなものが、どうしても必要になってくると思いますね。小説家として食べていこうと思ったら、絶対に書き続けなければいけないので。
萩原 私も新人賞の選考委員をやっているので補足します。新人賞は、相対的な賞を出すレーベルと、絶対的な賞を出すレーベルの2つがあります。
相対的な賞は、その年の一番を上から取っていく。絶対的な賞は、基準に達していなければ大賞を出さない。なので、それぞれまったく作品の読み方が違います。絶対的な賞の場合、受賞させると過去の受賞作を貶めることになる作品には、絶対に賞を出しません。たとえば3年連続で「大賞なし」というレーベルは、絶対的な賞となります。
(敬称略)
▼イベントのくわしい内容が気になる方は、動画のアーカイブをご覧ください。
登壇者プロフィール
日向夏(小説家)
小説投稿サイト「小説家になろう」に発表した小説『薬屋のひとりごと』がヒーロー文庫より書籍化。同作はコミカライズが2作展開されており、『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』がサンデーGX(小学館)で、『薬屋のひとりごと』がビッグガンガン(スクウェア・エニックス)で連載中。その他著作は『繰り巫女あやかし夜噺』『カロリーは引いてください!~学食ガールと満腹男子~』『なぞとき遺跡発掘部』『迷探偵の条件』など多数。また漫画原作としては『神さま学校の落ちこぼれ』が花とゆめ(白泉社)で連載中。
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綾崎隼(小説家)
2009年、第16回電撃小説大賞〈選考委員奨励賞〉を受賞し、メディアワークス文庫より『蒼空時雨』でデビュー。20年、女性プロ棋士を目指す少女たちを描いた『盤上に君はもういない』を刊行。21年には『死にたがりの君に贈る物語』がTikTokを中心に大きな話題となり、第1回「けんご大賞 ベストオブけんご賞」を受賞。「花鳥風月」シリーズ、「君と時計」シリーズなど著作多数。
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進行: 萩原猛(noteディレクター・編集者)
Tales & Co.代表。前歴は、ファンタジア文庫副編集長、富士見L文庫編集長、カドカワBOOKS編集長、カクヨム編集長など。小説のみならず、アニメやゲーム、マンガなどの企画立案・原作制作にも携わっている。
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text by 本多いずみ