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メルボルン大学ファウンデーションコース:環境デザインって何勉強するの?

皆さん、こんにちは!イブキです。
5月中旬となり、メルボルンは寒い日々が続いております。。

モーニング・マーケットに行ってきた

友人に先駆けて先日ついにテストも終わり、学校の休み期間に突入しました。
珍しく朝、時間に余裕がが出来たのでまだ日の出前(6時半とか笑)でうす暗い中むかったのは…

こちら!

QVM(Queens Victoria Market)です!
日本に居た時に豊洲市場のセリ、朝の取引を見たことが1度あるのですが、これがとても刺激的だったので、メルボルンでもやってみました。

でも思ったより人が少ない…笑

あまりほしい食材もなく、、良い機会なので先日学校の授業、EDD(Environmental Development and Design:環境開発デザイン)で習った「市場のサステイナビリティ」に焦点を当てて、少し散歩してみることにしました。

EDDで学ぶこと

EDDの授業で学びことは割とシンプルで、
「社会で起きているサステイナビリティを脅かす問題をデザインの力で解決しよう」
という異分野的な学びが展開されています。

授業では環境問題(Environmental Sustainability)に関係する、これまで行われてきた国際的なイニシアティブについて学んだほか、人権問題(Social Sustainability)などに関しても学びました。

プレゼンではそうした、いわゆる”Sustainable”と呼ばれる取り組みを行っている企業についてまとめたり、
レポートでは、Livability(住みやすさ)に欠ける都市がどのようにしてより良い街となりえるのかについてリサーチをしたりしました。

また、EDDの授業はフィールドワークが多いことが特徴で、
実は授業のフィールドワークの一環でQVMには一度、訪れたことがあります。

フィールドワーク中に考えることとしては
例えば…

「この帽子屋さんでは『すべて豪州製。Made in Australia!』と書いてあるけど、実はよくラベルを見てみると中国製が多いよね。
これってEcological Footprintにどう関係しているのかな。」

とか、

上の写真にあるように、
「QVMはきちんと分別をしているよね。これによる環境への負荷への変化はどのようなものがあるかな。他にQVMは環境保護に向けて、どのようなことを行っているかな。」

など、目に入ったものをとりあえず環境保護と結び付けて、考えるというフィールドワークでした。

その他のフィールドワーク

先日ブログで書いたDandenong RangesもEDDのフィールドワークで訪れた(のはずが雨天中止だったので勝手に個人で行った)場所の1つです。

また、昔コースリーダーを務めていた人に話を聞いたところ、
20年ほど前にはウルルで有名な、あのAyers Rockまで、はるばるメルボルンからフィールドワークで行っていたとか…

いや、それにしても遠い!笑

EDDの価値と限界

こうした授業を展開するEDDですが、私はメルボルンで”Sustainability”を学ぶことには限界があると思っています。

それは「発展した豊かな国、オーストラリアからは本当に持続的な世界を変えられる解決策は生まれずらい」という点です。

インドネシア出身の同級生が授業中に指摘してくれたおかげでハッとさせられたのですが、「貧困を経験したことがない、白人の男性の先生が、あたかも知っているかのようにスラムについて語る」ことに彼女はとても違和感を抱いたそうです。

たしかに、自分が経験したり見てきてないものをインターネットの情報から伝えることは説得性に欠けます。”Sustainability”を国が謳うことが出来ているのだって、オーストラリアが比較的治安が良く、世界中の恵まれたバックグラウンドの学生が集まって移住をして成り立っている経済的に発展した国だからかも。

私もまだまだ半人前なので分かりませんが、
間違いなく言えることは、現場を見てから(「見る」が何を指すのかは今は述べません)解決策を考えること自体にこそ価値があるという点であり、それまではあまり偉そうなことは言えないという事実です。

まだ大学生としての期間は残されているので、休み期間などを通じて旅を繰り返し、オーストラリアとはまた違った世界を見てみたいです。

ただ、EDDの授業はそうした環境保護に関する知識を叩き込んでくれたほか、自然に関してより関心を持てるようになったという点で刺激を与えてくれたので、先生方にはとても感謝しています!


と、そんなことを言っていたらもう日が出てきてしまいましたね。

まだまだ数週間はオーストラリアに残る予定ですので、ブログは書き続ける予定です。また来週の記事もお楽しみに。では、また!


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