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迷子になり続けて1週間!複雑な交通網を駆使して楽しんだ台北旅行

こんにちは。突然ですが読者の皆さんは、台北にあるMRTやローカルバスの路線図を見たことはありますか?
台北MRT | 台北観光サイト



台北にある公共交通機関

お恥ずかしい話ですが、台北に来てからというもの、街中で何回迷子になったか分かりません。一口に「迷子」と言ってもその種類はケースによって様々で、バスを乗り違えて目的地とは正反対の方向に向かってしまったり、台北駅の地下街で出口が分からず同じ場所をぐるぐる回ったりと色々です。思いがけないトラブルに毎回、巻き込まれています。

「これも旅の醍醐味か」なんて吹っ切れた思いで地元の人に片言の台湾語(とほとんど英語)で目的地までの行き方を尋ねる日々でした。

そんなことを続けていると、親切に教えてくれる人、「没有(さあ?)」と言って通り過ぎて行ってしまう人、かと思ったらわざわざ折り返して戻って来て「哪里?(どこ行きたいんだっけ?)」と聞き直してくれる人など、色々な方に出会いました。

振り返ると「自分はメルボルンや東京に居た時、これだけ人に親切に出来ていただろうか?」と不安になります。

Google Mapを駆使しても来年で20歳になる自分は台北で何度も迷子になっているのだから、デジタル機器に精通していないお年を召した方が台湾に来たら、もしかしたら、もっと大変な思いをするのでは?と勝手ながら想像してしまいます。

台北市内を走るMRT

ただ、何だかんだ私個人の体験をベースに話すと台北には優しいローカルの方が多く、1人でも何とかなるなと感じることも多々ありました。テクノロジーの力がいくら発達しても、人に良くしてもらう経験は変わらず有難いことですよね。

「一緒に花火見ますか?」

台北に来て一番楽しんでいるのはご飯を食べることです。台湾に詳しい友人や高校生の時に出会った台北近くに住む旧友を頼って美味しいレストランや屋台を周りました。ローカルなお店を周ることはとても刺激が強く楽しいです。

個人的に衝撃的な体験だったのは、迪化街の中華レストランで夜ご飯を食べていた時のことです。目の前のテーブルでテイクアウトを待っているおばさんが、ちょくちょくこちらを見ているので『外国人だから目立っているのかな』なんて思っていたら、「君、この花火を見に来たんでしょ?」と話しかけてきました。

花火?

その時は知らなかったのですが、どうやら近くの大稻埕の河川敷で1カ月毎日連続で行われる花火大会が、この日もあと3分で始まるようです。

「いえ、知らなかったです。良いですね!」
片言の台湾語で話す自分に彼女は、
「うち来る?一緒に見ますか?」と誘ってくれました。

さすがにここは海外だし何かあっては怖いので丁重にお断りしましたが、日本ではなかなかない人との距離の近さを感じさせられる体験でした。

レストランから寂しく眺めた大稻埕夏日節の花火大会
時計は毎日、花火が打ち上げられる午後8時30分を指している

「新年快乐ー!(新年おめでとうー)」
お客さんのいなくなった店内で正月でもないのにウェイターのお兄さんと2人はしゃぎながら、その日はレストランを後にしました。

歴史感漂う台北市内

台湾における日本統治に関して考えが変わった出来事があります。

ある日のこと、街の北側にある美術館まで滞在しているホテルから歩いている最中。日本統治時代に建てられた小さな鳥居を2つ見つけました。

大小2つの鳥居が街中で緑に囲まれてひっそりとたたずむ。
もともと墓地→スラム街→公園と様相を変えて現在も当時の面影を残す

調べてみるとこの鳥居。どうやら第七代台湾総督・明石元二郎のお墓があった場所らしく、時代の荒波を潜り抜けて現在もここに残っているようでした。

この明石総督。先日訪れた日月潭(サンムーンレイク)の水力発電事業にも関わっていたらしく、日本の台湾統治が言語・宗教統制などだけではなく台湾のインフラ整備にも携わっていたことを学ぶことが出来ました。

明石原二郎と台湾に関して興味がある方は、以下のリンクに詳細な記事があったので確認してみてください。

言わずと知れたハイキングの名所:陽名山

ずっと台北に来てからやってみたかったことがあります。それは、市内からバスで1時間ほど行ったところにある陽名山に登ってみることです。

いつも街中を歩いていると建物と建物の間に見えるこの陽名山。台北に来てからというもの毎日ビル越しに拝んでいたこともあって気になっていたので、今回登ってみることにしました。

陽名山の頂上にある擎天崗大草原の景色とそこに住む水牛たち。
写真では見えづらいが天気が良ければ台北の街(写真右)を見ることが出来る。

陽名山の登山道まで走るバスは金曜日にも関わらず満員でした…!家族連れやカップル、地元の登山クラブ会員の方など多くの人が訪れていた印象です。
相手が何を話しているのかは、ほとんど分からなかったけれど登山中に木陰で休みながら笑顔で話している地元のおじさんたちの顔が忘れられません。

車がない私は、陽名山にアクセスするために都市部からはバスでアクセスしなければならず、正直、目的地にたどり着くこと自体が大きなミッションでした。
行きたいバスがなかなか捕まらず、もう登山を諦めようか考えたこともあります。

ですが、実際に行ってみなければ擎天崗の地域が(前回の記事に書いた北投ではないが)温泉に適した環境を要していることや台北北海岸と台北盆地を両方眺められる点で地理的に先住民の時代からとても重要な土地であることなどを知ることは出来ませんでした。

今回は訪れることが出来ませんでしたが、次回は台東をはじめ台湾の東海岸地域も機会があれば旅してみたいと思っています。読者の皆さんの中でおすすめの場所があれば是非教えてください。


今回のブログは以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

また、東南アジアの旅について取り上げるブログは今回で以上になりますが、来週からは大学の授業の様子などを取り上げる予定なので、また覗きに来ていただけると嬉しいです。

感想、フィードバックなどがあれば是非、以下のコメント欄からご記入お願いします。ではまた!


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