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アデレードにもドイツ村?豪州最古の独移民のまちに行ってきた!

こんにちは!アデレードに留学中のIbukiです。

前回の記事でも少しお話ししましたが、
ここ数日のアデレードはクリスマスに関連した
イベントが至る所で行われています。

Victoria SquareではAdelaide's Christmas Festivalが
もうすぐ行われる予定なのでシティのど真ん中に
こんな巨大なツリーが立っていたり、

地元のコーラスグループに入っている友人が
クリスマス・コンサートを行っていたりしました。

そして先週末の日曜日は、
こちらのHahndorf Christmas Market
という場所に行ってきました!

マーケットで売られていたのは
Hahndorf地区や近くのAdelaide Hillにて手作りされた
ハチミツやアート作品、美容商品など。

Jurliqueというアデレード発。オーストラリアの中で
最も有名なスキンケア・ブランドの1つが展開する
露店ではこちらの通り、長蛇の列がありました。

普段であれば125mlで$65ほどするローズハンドクリーム
40mlで$5(約480円)という破格で販売されているなど、
その以上な安さに多くの人が押し掛けたようですね。

日本で買うと3000円は軽くする代物なので、これには
私もびっくり!

そう。実はこのJurlique、化学肥料を使わないオーガニックな
化粧品として世界的にも有名でオーストラリアの他に
中国やアメリカなど世界13か所にも直営店を構える活躍ぶり。

日本にも首都圏はじめ19店舗を構えているなど
(本国オーストラリアは17店舗)、その人気が伺えます。

大丸・松坂屋によれば、Juliqueの製品の魅力は「自然由来成分を
配合したなめらかなテキスチャー」にあるそうです。ただでさえ
アデレードは乾燥して肌がカサカサなのに、そんなことを知らず
素通りした当時の自分のことを叩いてやりたいです!

そして、Hahndorfに来たからには試しておきたいのが
やっぱりソーセージとビール!

「いや何で?」と思われる方も多いかもしれませんが、

何を隠そうここHahndorfはオーストラリア最古のドイツ人街と
して知られおり、その歴史はなんと180年以上!街の中には
至る所にドイツ系のバーやレストランが存在します。

Hahndorfが出来た歴史は遡ること1850年。
National Provincial Bank of England(英国地方銀行)の頭取
George FifeAngasが植民地化の宣伝を行う為にロンドンへ
遠征を行ったことに始まります。

旅の途中、プルシア(現在のドイツ)という王国で迫害を受けていた
プロテスタント最大の教会ルター派と繫がりを持ったことから、
Georgeは安全な場所としてここ南オーストラリア州を彼らに紹介。

8,000ポンド(現代で言うところの1,300,000ポンド。
日本円で約2億4000万円)の資金を通して彼らの移住
を援助しました。

当時のHahndorf(当時の難民を助けたCaptain Hahfとドイツ語で
集落を意味するDorfでHahndorfと呼ばれれるように)は左下の
ようなU字型のデザインをしていたのですが、人口増加に伴い、
Strassendorf(英訳:Street village)という形態を取るように。

https://hahndorfsa.org.au/history/

これ、現在のHahndorfの様相をそのまま表しているので
実際に訪れてみると、とても感動します。

https://localwiki.org/adelaide-hills/Main_Street_Properties_-_Hahndorf

ですが、宗教的な迫害から避けるためにはるばる海を
渡って来たはずなのに、現在のオーストラリアにおける
キリスト教徒の数は減少の一途をたどる限り。

オーストラリア・ルター派教会によるとその数は2006年から
10年で11.8%の減少(63.9%→52.1%)。若者(18歳-31歳)に
至っては14.9%も減少しています(54.2%→39.3%)。

日本のキリスト教徒数は過去30年で増えたなんて記事
ありますが、東京基督教大学のリサーチをちゃんと見れば、
宗教離れという同じような現象が起きていることは日本でも
同じだと思います。

仕事や婚約、戦争など時代によって移民の理由は様々。

Hahndorfに行くことを通じてまた1つ、植民地化を受けてから
200年少しという短い歴史ではありますが、オーストラリアの
ことについてより知ること出来たと思います。

皆さんも、アデレードを訪れる際は観光スポットの1つとして
考えてみてはいかがでしょうか。


今週の記事は以上になります。
次回の記事もお楽しみに!

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