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視点が変化した時

人生の中で一番最初の見かた(視点)が変わった瞬間の話。
それはアルバイトから入った仕事を本格的に始めていく中で言われた言葉。

昔から何かを作ることが大好きで、ジーンズを解体してリメイクしたり、クッションを作ってみたり、バッグつくってみたり・・・
高校卒業後は服飾専門学校に3年通い洋服やデザインを勉強した。

パタンナーという職業になりたくて小さなアパレルメーカーに就職したものの、母が長年患っていた病気の状態が悪くなり3ヶ月で退職し実家に帰る決心をする。

"パタンナー"とは、ファッションデザイナーのイメージしたデザイン画を元にアパレル・ファッション分野の型紙(=パターン、英:pattern)を作ること(型紙の適切な線を決定し「引く」こと)を専門とする人を指す。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



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結局6か月後に母は亡くなり 実家で1年半ほど暮らしたのち再び東京に戻ってくるのでした。

この時もまだパタンナーになることにあこがれ、しかし希望していた所には入れず、完全見切り発車の状態で東京に来てしまった。
そんな時、暇だったらやってみたら?という友人が持ってきたバイトが『スタイリスト』

スタイリスト(stylist)は、映画・テレビ番組・写真などの出演者が身につける衣裳やアクセサリー小物などを集め、髪型を含めて、その場面に合ったコーディネートをする職業である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


パタンナーになる!と決めていた為
同じ洋服を扱う仕事であるスタイリストには全く興味もなく仕事の内容も全く知らない。
期待も夢も無くバイトとして教えてもらう事を淡々とやっていたら、めちゃくちゃ楽しくなってきた。

知らなかった!こんな世界があるのね・・・
コーディネートってこんなに楽しかったのね・・・・


その後バイトからアシスタントとして事務所に所属し
とにかく仕事のノウハウをスポンジのように吸収していった。

ある時CMの衣裳を師匠と探していた時に、
私が選ぶもの選ぶものにダメ出しをされた。
何がダメなのかが全然分からなくて、その時に師匠に言われたその一言が強烈に残ることとなる・・・・


洋服の細部じゃないの・・・全体を見て


そぉ。
洋服を作る時、1mm2mm単位の調整をすることがパタンナーの仕事でした。洋服を綺麗に縫うことは当たり前。レースの微細な模様の違い、細部のこだわりなど縫製やパターン製作って、そんなことが当たり前のそれが私にとっての洋服だと思っていた。

しかし、スタイリングやコーディネートは見た瞬間のイメージ。
全体の雰囲気をどう印象づけるか。

テレビなどで映ってる芸能人を見るときって皆さんはどうですか?
縫製が綺麗な洋服をいつも着てるよね~とか(実際分からないし・・・)
胸元にあるレースの柄が素敵だったわっておもわないよね?

テレビは特に一瞬の印象です。
なので体型に合ってるは大前提なのですが、色味のバランスとか雰囲気作りが特に重要。
タレントさんはイメージ作りは必須。

洋服の細部じゃないの・・・全体を見て

師匠からこの言葉を言われた時に 一方向の目線から違う方向の目線が出来た瞬間でした。


そんな見方があったのね~!

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しかし、これはこれに限ったことではないのかも・・と後々になって思いました。
いいとか悪いとかの話ではなく、その人の見るクセとか思考クセとかやっぱりあります。
これはハッと気づいた後も瞬間瞬間のあらゆるところで顔を出します。
広がったり狭まったりの繰り返し・・・

自分の視点以外にも多角的に観かたはあるという事。
直面して初めて感じたことでした。
この後スタイリストとして大きく見る目線が変わっていくきっかけになったのです。


洋服に関して言えば、見せ方(見せ方)で人の印象はどうにでもなるという事。第一印象ってかなり重要です。

この件に関してはまた違う機会に書こう!


よろしくお願いします♡