16.祝!退院
写真は主人の帰りを待つ忠犬イメージ。実際はおバカさん笑
退院日まであと2日、これがとてつもなく待ち遠しい時間でした。土日ということもあり、病院も基本的にはおやすみモード(とは言っても先生や看護師さんは働き詰めでしたが)リハビリもおやすみでした。
本を読んだり映画を見たり昼寝をして過ごしました。相変わらず夜は寝付けずでした。いま思えばベットに対するストレスもありましたが昼寝のしすぎが原因だったかもしれません。
行きたい場所に思いを馳せる
退院したらどこへ出かけよう?入院生活の最後はこればかり考えていました。ワクワクすることを考えることで、考えても仕方のないことを忘れることができました。
倒れた次の日にあたる土曜日はもともと妻と清里に遊びに行く予定でした。スキーやキャンプや登山などのアウトドアが大好きで、きれいな清流、八ヶ岳、南アルプス、絶景!富士山を見渡すことができるこのフィールドに歳を重ねることに惹かれていました。四季折々見える景色も鮮やかで特に唐松林を抜けて走るドライブが大好きです。
↑まきば公園駐車場からの富士山
↑清泉寮からの富士山、やっぱり富士山が大好き!なんです。おそらく人生の最期は富士山の見えるところで過ごすんだろうなと思っています。下記は私の富士山に対する思いの投稿です(笑)
病棟から出る
いよいよ退院の朝がやってきました。目覚めもそんなに悪くなく、相変わらず朝食はパンでしたが、それもいつもより美味しく(そんなことは絶対にない!)身支度を整え、いまかいまかとその時を待っていました。
親切な看護師さんたちとも今日でお別れです。名残惜しい気もしましたがここにいたら甘えてしまうのでさっさと出ないといけません。
10時すぎに妻が迎えにきてくれました。看護師さんたちにお礼をいい心晴れやかに病棟を後にしました。
気になる入院費用は?
いきなりどーん!と明細ですが、いかがでしょうか?金額だけ見るとけっこう高額です。カード払いできましたが1回の支払いとしてはインパクトがありますね。
ただ救急車から救急センター、ICU、SCU、そこでお世話になった先生、看護師さん、ヘルパーさんの対応いただいたことを考えると安いくらいと思いました。対応いただけなかったら死んでましたし。。。
上記は社保に加入しているので3割負担での金額です。ここから高額医療?の申請をすることで後日(たしかだいぶ先?)戻ってくる(収入により戻りの金額は違うようです)のと、生命保険(私の場合入院特約5000円/日と成人病特約5000円/日※ただし4日分はなぜか出ない)が出るようです。
とは言っても1回の衝撃は大きいので手続きすれば分割支払いができるような仕組みもあるようです。
会社勤めをされている方は会社からいくらか出るんですかね?あらかじめ確認されておくと安心ですね。備えあれば憂いなしです。※私は個人でやっていますのでただ収入が減ってしまっただけです。(涙)
12日ぶりの外の世界
支払いも済ませいざ外の世界へ!生憎の曇り空でしたがそんなことはまったく気になりませんでした。外に出ることができる!その期待感でいっぱいでした。
エスカレーターに乗りいつものように歩いて降りようと思ったら感覚が分からず足が前に出ません。そういえば入院中一度も階段の上り下りをしていなかったことに気付きました。
体が階段を忘れてしまったように足を前方下方に出すことができませんでしたのでそのまま乗っていくことにしました。これからは今までは普通に思っていたことができなくなっている(リセットされている)んだろうなと思い、そういったことに遭遇しても慌てないようにしないといけないなと言い聞かせました。
薬局では入院中服用していた降圧する薬、悪玉コレステロールの薬を1ヶ月分もらい車に乗り込みました。
たったこれだけのことですがもうグッタリです。車では車窓から眺める景色に感動しながらも体を起こしている体力がなくシートを倒して山の自宅まで搬送されていきました。
空腹とめまい
当初はおいしいもの食べて帰ろう!くらいなテンションだったのですが、急激な空腹感とそれに伴うエネルギー切れ(途中で外食できる体力はない)妻の実家にお世話になることにしました。ちょっとこの状態で私の実家に帰ることはできない(心配させてしまうので)と判断しました。
到着しなんとか自力で歩いて家に入りソファーに倒れ込みました。この状態で本当に退院して良いのだろうか?少し不安になりました。喋り方もなんだか戻ってしまったように滑舌が悪くなってしまいました。怖くなりました。
義母に食事の準備をしていただき座っているのも辛い状態でしたがなんとか食べ始めることができました。食べさえすればなんとかなるという自信がありました。
案の定みるみるうちにエネルギーが戻ってきました。ほっとしたのも束の間エネルギーが戻ってくると今度は笑いとの戦いです。へらへら笑いだしてしまいました。
太陽が心地よい
目に入るものがすべて笑いに刺激となってしまうので昼寝することにしました。病院を出発した時曇り空でしたが、山に帰ってくると良い天気でした。どうしても外の風に当たりたかったのでデッキで昼寝することにしました。
外に出られた嬉しさと体調不良の不安が入り混じった退院初日でした。
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