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地球のどこかで想う事-短編集Ⅴ-タイ北部 バックパッカーの聖地とブレスワーク

ディスペンサリーで適当に選んだヘイズ系のバッズを砕きながらテラスでぼんやりしていると、注文していたアイスコーヒーが運ばれてくる。

今日は朝から30分ほどの集団瞑想のクラスに参加してみた。
なんとなくまだ朝イチのウェディングケーキのエフェクトを感じている"僕"は
コーヒーを飲みながらこの文章の原型の日記を書いている。

ここはタイ北部のパーイ。
タイ北部のファラン(白人)が開拓した街。
ヒッピー文化とスピリチュアルの気配がする小さな街だ。

気温は高いが滞在していた宿は木々に囲まれ、すぐ裏には川が流れており快適な風が施設全体を通り抜ける。
午後からはサウナからのブレスワークとアイスバスのワークショップだ。

アヤワスカ体験後、瞑想×サウナという習慣がついていた"僕"は自分の領域を広げてみたい欲求があり
ブレスワークという一体全体何の事かわからないレッスンを受けてみる事に。
アイスバスに関しては海外の人の紹介やルーティンで見たことがあり、めっちゃ冷たい水風呂
みたいな印象を持っていた。
※以前Instagramのコメントで
男はカウンセリング以外なんでもやる。笑
みたいな皮肉なコメントが印象に残っている。
書いていたのは女性で、投稿は苦痛に耐えながらアイスバスに入っている男性の映像だった。

キングサイズのペーパーで巻いたジョイントに火をつける。
お世辞にもあまり綺麗ではない型のジョイントの煙を焚きながら
パパイヤサラダで食事を済ます。
こいつは朝からガツガツ食べれてめっちゃ美味しい。
1番好きなタイ料理かもしれない。

ローカル売店にいくとビニール袋に入れてくれる

時間感覚をやや失った一服を終え、一旦部屋にもどりバスタオルをもってスチームサウナへ
程よいハイを感じながら入るサウナは本当にサイコーだ。
※タイのローカルサウナは水風呂があまりない あってもそんなに冷たくないので冷水シャワーが定番な様だ。頭からしっかり冷やしてくれるのでこれはこれで好きだ。
外気浴スペースはどこも広く快適に過ごせるように作られている。

今回のタイ旅行は一人旅だ。
気ままにチェンマイで数日過ごした後、バイクで2.3時間かけて辿り着いたパーイ。
程よい街のサイズ感と、チェンマイと同じく街中でもリスが電線を伝って歩いている姿をよく見る。
8年前、初めてタイに来た頃と"見てる目線"も"見えている現実"もだいぶ変わっている。
Be Here. 今ココのマインドは、常にフレッシュなインプットとアウトプットの連続を回す事だ。

サウナ後にマンゴーシェイクとエディブルクッキーを食べながらワークショップの説明を聞く。

長く深くを忠実にタイトに繰り返す呼吸法
ざっくり言うとそんな内容だった。
アイスバスに入る際に必須な呼吸法方だという。

その後グループで先程の呼吸法の実績と簡単なストレッチ、ヨガをやって
アイスバスへ。ちょうど良くエディブルが効いてくる。

大きなバスタブに体育座りの状態で肩まで冷水に浸かる。
全身にピリつく刺激が走る、、、!
特に脚の甲が激痛だ。
肩を抑えられながら耳元で先生がカウントしてくる。
まずは1分入り続けるという事らしい。

少しでも呼吸以外に集中が向くと脚に痛みが来る。
45秒ぐらいで外に出たくなるがまだ先生は"僕"の肩に手を乗せている。。
ラスト10秒間が本当に長い。

1分がようやく経つと先生が肩を叩く、即座にバスタブから出るが
脚が全然動かない、!
歩け!歩け!と手を取られるままペンギンの様になって、外気温スペースへ移動。
そして簡単なストレッチのあと外気浴
ゆるやかに心臓の鼓動がおさまってくる。

これを3セットやった。
3回目には痛みにも慣れて、3分をカウントをあまり気にせず入る事が出来た。

通過儀礼の様な痛みと引き換えに身体と頭の中がクレンジングされた感覚。

ハペを用いた瞑想以上の体感は感じられる。
※瞑想 と聞くとなんだか難しいしやり方がわからないという人がほとんどだと思う。
"僕"のやり方が正解 という事はないが、参考程度な今度別記事に描いてみよう。

夜川辺の焚き火を遠めに眺めながら、残っていたウェディングケーキをボングで1HIT。今夜はぐっすり眠れそうだ。

明日はパーイの街を軽く散策した後、昼頃にはチェンマイへ戻ろうか。
そう思いながらベッドへ向かった。


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