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ランデヴDEなら:7月のScience Caféと英語CLUBの報告

京都・奈良EU協会
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NPO法人京都・奈良EU協会がお送りする「ランデヴDE奈良(奈良の出会い)」です。パーソナリティは高島眞貴子、ミキサーは仲井秀昭、お話は中村象と枡田典子です。

厳しい暑さが続いておりますが、屋外だけでなく、室内でも熱中症になるそうです。温度計、湿度計、熱中症計などを利用し、そしてこまめに水分補給をしてください。喉が渇かなくてもこまめに水分を摂る。これが大切みたいです。

今回は、7月に奈良市西部公民館で行われた「Science Café」と「英語CLUB」の報告を中心にお送りします。

まずScience Café番外編レポートから。

昨年10月に光合成シリーズがスタートした後、コロナの影響で長期お休みしていたサイエンス・カフェでしたが、先日ようやく再開することができました。

さて今回のテーマは「免疫のしくみ、そしてmRNAとは」という今まさに皆が知りたい内容でした。我々が学生の頃にはまだ発明、解明されていなかった内容で、誰も習っていない、だからこそ多くの不安や誤解も生まれます。

まず免疫とは、身体が自分自身の物ではないと認識した細菌やウイルスなどを殺滅して私たちの身体を守ってくれるシステムのことですが、これは「自然免疫」と「適応免疫」という2つのしくみから成り立っています。金重美代先生はこの2つのしくみについて詳しく教えてくださいました。

そもそもワクチンとは何でしょう。それは、摂取した人の体内に「抗体」を作らせるための「抗原」となる物質です。当初使われていたワクチンはウイルスの毒を生きたまま弱らせてそのまま接種する「生ワクチン」、そしてより安全性を高めた「不活化ワクチン」でした。

今回のコロナに対する「mRNAワクチン」はウイルスのタンパク質の設計図のコピーであるmRNAを人工的に作り、ミクロの脂質膜に包んで注射します。つまりCOVID-19ウイルスそのものは使用せずに、人工的に作ったmRNAをヒトの細胞に取り込ませているのだそうです。

実はこのmRNAワクチンの研究は1990年頃から始まり、その技術を用いて2020年にmRNAワクチンが開発されました。コロナウイルスの流行後に慌てて1から作られたものではなく、長年の研究の下地があったのだという事実は安心材料の一つではないかと思います。

しかしだからといってすべてが安心という訳ではなく、治験期間が短すぎるという不安、色々なメディアから聞こえてくるワクチン反対の声、それらと向き合い接種するか否かを決定をするのは自分自身です。

日本におけるPandemicは現在我々が直面しているCOVID-19 が初めてではない。澤田瞳子さんの小説「火定」に書いてあったけど、奈良においても天平年間の735年に疫病(天然痘)が大流行して、なんと日本の総人口の3分の1の人々(推定150万人)が亡くなった。それでも人口の3分の2の人は、生き残った。これがつまり免疫が働いていたという事です。この疫病は735年に始まり2年後には終息している。ヨーロッパで起こった黒死病(ペスト)も2年で終息したケースもある。つまり免疫は存在し、適切な措置が行われれば、比較的短い期間に収まることもある。現在のCORONAも2020年からスタートして現在で1年半が経過した。さて、これからどうなるか?

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・ESS MahorabaでのMs. Megan MullerのプレゼンがCORONAによる公民館臨時閉館の期間を経て、ようやく、7/17(土)に実施されました。

メイさんは USA California Brentwoodのご出身。今回のテーマは「America`s current events: from an averege American」…2020年アメリカ大統領選並びにその後の政権交替についてです。バイデン政権が誕生し、アメリカ合衆国が新体制によってどう変わっていくのか等…

メイさん指摘した3つの要点は?①当初よりトランプ氏はコロナ拡大を問題視せず、コロナ禍から一般人民を守る有効な対策は何一つ行われなかった。苦悩する人民を政府は何か月も救済する事なく放置した。
②警察権力はフロイド氏のような罪もない黒人を不当に殺害している。
③トランプ発令は、アメリカに流入する家族と生き別れになった移民の子供達を強制的に国境の収容所で拘束している。収容所の環境は衛生上劣悪であり、人道的な配慮も欠けている。

トランプ氏に関する一連の騒動は前代未聞の事ばかりですが、実はメイさんの発言で特に驚いたのは、トランプ氏のことよりも新大統領であるバイデン氏に対する彼女の評価でした。バイデン氏に替わっても、米社会は変わらないだろうという発言で、むしろトランプ氏が作りあげて来た非道や残虐を繰り返すのではないかという指摘です。

特に「バイデン政権では、アメリカは戦争を始める」という発言はゾっとしますね。

それでは一体、メイさんは誰を支持するのだろうと聞いた時、ちょっと小さな声で、「バーニーサンダース」の名前が出ました。

サンダース氏は80歳になろうとしている民主党上院議員、誠実でブレない政治姿勢はアメリカのヤング層には非常に人気があります。氏は多くの学生が高額な高等教育を受ける爲の授業料が払えず多額のローンに苦しむ事実に心を痛め救済する政策を進めていることも支持層が多い理由になっています。サンダース議員は人間としても極めて尊敬に値する人ではありますが、氏の政治政策は内政問題に特化している感じがし、現在アメリカが多く直面している外交問題や世界秩序の構築という領域になるとちょっと力不足となる気がします。 
中村副理事長が大統領候補が相応しいと思う人物は?

とても明るくて、決断力のある女性、バイデン大統領のRunning mate つまり副大統領であるカマラ・ハリス氏です。お父さんがジャマイカ生まれの経済学者であり、お母さんはインドの科学者。彼女自身がMixed races移民であり、現在のアメリカ合衆国を象徴するような血筋ですから アメリカが持つ複雑な人種問題を自分の問題として真っすぐに受け止めることが 出来るのではないでしょうか?
また女性でもあり、ジェンダーの問題にも真摯に向き合えるでしょう。

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枡田典子と高島眞貴子の出会いはお話会のほうの関係。筑波大学名誉教授でドイツ文学者の小澤俊夫先生のもとで、昔話を再話する勉強会を再話コースとよんでいるのですが、2016年2月20日にスタートしたので、5年ほど一緒に勉強しています。

🎼 Lifeforce 9 by Mr.ruiZ
https://freemusicarchive.org/music/mrruiz/winter-haze-summer-daze/lifeforce-9
🎼 Let's make this a song by Balkan Jingles
https://freemusicarchive.org/music/balkan-jingles/shall-we-move-on/lets-make-this-a-song
🎼 Wanderlust by Balkan Jingles
https://freemusicarchive.org/music/balkan-jingles/shall-we-move-on/wanderlust-2
🎼 Revealed by Ketsa
https://freemusicarchive.org/music/Ketsa/summer-with-sound/revealed
🎼 Let's make this a song by Balkan Jingles
https://freemusicarchive.org/music/balkan-jingles/shall-we-move-on/lets-make-this-a-song
🎼 Plumstead Reflections by Origami Repetika
https://freemusicarchive.org/music/Origami_Repetika/2021-tracks/plumstead-reflections
🎼 Algorithms by Chad Crouch
https://freemusicarchive.org/music/Chad_Crouch/Arps/Algorithms
🎼 Forgiveness by Gotama
https://freemusicarchive.org/music/gotama/buddha-nature/forgiveness
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