ボストンキャリアフォーラム対策_事前準備編
こんにちは、xxxです。
Boston Career Forum 2022(以下ボスキャリ)に対面で参加した経験を還元できないかと思い、本シリーズを執筆するに至りました。これからボスキャリ2023に向けて準備する人、もしくは既に準備をしている人に向けて役立つ情報を共有できればと思います。
簡単なxxxの自己紹介は以下の通りです。
本noteでは、ボスキャリに参加し満足のいく結果を残すためにはどのような準備・対策をすべきなのか、実際にボスキャリを経験した立場からお伝えしたいと思います。
ボストンキャリアフォーラムとは
まず、ボスキャリとはなんぞや、という方に向けて簡単な概要を説明します。ボスキャリとは、毎年11月上旬にアメリカのボストンで行われるキャリアフォーラムのことで、100社以上の有名企業が優秀な学生を求めて参加します(2022年は146社が出展)。
具体的な企業だと、
このような企業から内定がもらえるチャンスがあるイベントに参加しない選択肢はないですよね
海外経験のある学生であれば誰でも参加可能で、参加基準はさほど厳しくありません。しかし、注意しなければならないのは一部企業では正規留学生のみ応募を受け付けている場合があり、志望している企業の募集要項を予め確認しておくことが必要です。
必要な準備
全体
こんな夢のようなイベントに参加するのは簡単ですが、納得のいく結果を出すためには以下のような準備が必要です。
ボストン行きの航空券
ボストンのホテル
CFNのレジュメ(日本語と英語)
一般的なレジュメ(日本語と英語)
航空券に関して
ボストン行きの航空券を購入する際に気を付けるポイントは2つあります。
1つ目は購入時期、2つ目は滞在期間です。
購入時期に関して結論から申し上げると、今すぐ購入してください、今すぐです。開催日に近づくにつれ、学生だけでなく出展企業、関係者が航空券を購入するため需要が高くなり、価格も高騰します。参加が既に決まっているのであればなるべく早く、そして安く航空券を購入することをおすすめします。
滞在期間に関してですが、これは以下の2つの要素を考慮して判断する必要があります。
時差
ディナー
通常ボスキャリは金曜日〜日曜日の3日間で実施されますが、時差で体調が優れないまま面接を迎えることになったり、前々日の水曜日からディナーを実施する企業もあるため少し余裕を持って現地に到着することをおすすめします。
ホテルに関して
ボストンには宿泊施設がかなり多くあります。高価格帯のホテルから、少し離れたところだと安価に宿泊できる施設があるため、どこに泊まるべきか迷うと思います。ここで意識することは、価格よりもアクセス重視です。ボスキャリは、朝9時に会場し、ディナーに参加すると帰宅時にはすでに日を跨いでいることが多々あります。この期間中は選考のプレッシャーからも心身ともにかなりの負荷がかかるため、少し値が張っても近くに宿泊して休息の時間を確保することを最優先にすべきです。
また、会場から離れているとUberを多用することになり、結局かなりの金額を浪費してしまうことにもなります。実際に筆者は毎日5,000円ほどUberに費やしたにもかかわらず、ボスキャリ期間中は2時間睡眠生活を継続する羽目になりました🥰
おすすめなのが、睡眠時に利用できるアイマスクを持参することです。短い睡眠時間で体力をできるだけ回復するために睡眠の質を高めることが非常に大切になってきます。同じ部屋に宿泊していた友人はアイマスクを持参しており、人気者扱いされていました。
CFNのレジュメに関して
ボスキャリで応募する際に、CFNのレジュメを作成する必要があります。埋めるべき項目と字数は下記の通りです。*英語の場合はCharactersです(Penguin = 7 characters)。
学歴(3,000字/ Characters)
職務経歴(1,000+3,000字/ Characters)
スキル・資格・自己PR(6,000字/ Characters)
たまにこれらをきっちり埋めろという情報を発信している方がいますが、個人的にはおすすめしません。なぜなら読む側はとてつもなくだるいからです(少なくとも筆者は嫌です)。おすすめの書き方としては、項目毎に分解し、それぞれ300〜400字で記載することです。
このように分けることができると思います。
一般的なレジュメに関して
一部企業では、CFNのレジュメとは別に一般的なレジュメを求められることがあります。日本語に関しては普段利用している履歴書で問題ありません。しかし、多くの人は英語での履歴書を作成したことがないと思います。日本語の履歴書とは作成方法が異なるため、下記動画を参考に作成することをおすすめします。
業界別
これらに加えて、業界別の対策が必要となります。今回は筆者が実際に応募をした以下の業界に絞って説明します。
コンサルティングファーム
投資銀行
総合商社
コンサルティングファーム
GD、フェルミ推定、ケース面接、英語面接(半分以上の面接を英語で実施するファームもあります)
投資銀行
録画面接、テクニカル問題、英語面接(外資系の場合)
総合商社
ケース面接、フェルミ推定、チャームな笑顔
これらの具体的なコツや対策方法は次のnoteで詳しくご説明します。
これらの準備・対策を学業と並行しながら進めることで、やっとスタートラインに立つことができます。しかし、かなりの時間と労力を要するため、余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。
スケジュール感
ざっくりとしたスケジュール感は下記の通りです。一つご注意いただきたいことは、各企業は締め切りを3回ほどに分けているということです。当然ディナーや当日の面接の枠は早い者勝ちで埋まっていきますが、必要に応じて応募のタイミングをずらすことも必要です。海外生はその時期ただでさえ課題に追われ白目を剥きながら毎日を必死に生き抜いているので🫶
応募のタイミング
一度に多くの企業に応募してしまうと、適性検査や面接の日程が被ってしまい、下記のような状況に陥ってしまう可能性があります。
3AM:面接→2時間睡眠→6AM:面接→8AM:適性検査→9AM〜3PM:授業
しかし、本気で難関企業に内定をしたいのであれば、数ヶ月間くらいこのような生活に耐える必要があると考えています。なぜならディナーの枠はかなり限られており、最も少ない場合2名の学生しか呼ばれないケースもあります。そのため、枠の少ない企業はなるべく早く応募し、枠が比較的多い総合コンサルや総合商社は少し後の締め切りでも内定の確率にそこまで影響を及ぼさないと考えています。
勝ち筋
数千人と集まる学生の中で、数枠の席を勝ち取るためには自分の勝ち方を見つける必要があります。それを意識しながら準備を進めることで勝率も大きく上げることができるのではないでしょうか。その勝ち方とは、複数の項目を掛け合わせて差別化を図ることです。
例えば、
「世界トップ100の大学」だけでは、かなりの数の参加者がいるはずです。
しかし、
これだけで該当する学生は先ほどの半分くらいになるのではないでしょうか。
このようにさまざまな項目を掛け合わせると数千と参加する学生の中でも一際目立った存在になれるはずです。
どういった項目を掛け合わせたいか、それを一つずつ集めるために準備期間を活用することをおすすめします。
まとめ
いかがだったでしょうか。本記事ではボスキャリの基本的な概要と事前に準備すべき点について述べさせていただきました。「ボスキャリは楽でいいよな」、という意見をよく耳にしますが、筆者から言わせるとそれは誤りで、難関企業に内定するためには異文化の環境の中で膨大な課題をこなしつつ、
半年間以上の対策
時差を無視した生活
超ハイスペックな学生と数枠の席を取り合う熾烈な争い
このような壁を乗り越える必要があります。ボスキャリは準備から内定までかなり多くの時間と労力を要しますが、この記事が少しでもお力になれれば幸いです。
次回のボスキャリ事前面接編では、業界別にどのようなスケジュールで何回事前面接が実施されるのか。その際に課されるテクニカル問題の解き方やディナー獲得に必要なコツをお伝えします。
長文となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。