セガサターンの日

今日は何の日シリーズが続いてしまいますが、今日11月22日は25年前の1994年に「セガサターン」(以下SSと表記)が発売された日、でございます。
いわゆる32ビットゲーム機と言われた当時の「次世代機」を牽引し、競合であったSONYの「プレイステーション」(以下PSと表記)と熾烈な値下げ合戦が行われたこともありました。
32ビットゲーム機といえば日本で先陣を切ってきたのが「3DO」だったわけですが、日本で人気のあるタイトルの続編もほとんど出ず、開発メーカーの参戦が鈍かったこともあり「売れた」とは言い難いもので、当時のゲームユーザーにとってはこのSSで32ビット世代の幕開け、という感覚だったかもしれません。

実はSSの発売から約2週間後(1994年12月3日)にPSが発売されているわけで、ほとんど同時かな?という感じではありますが、ハードの性能的な部分ではSSが2D寄り、PSがほぼ3D専用(擬似的に2D表現をすることも可能ではあった)という差があり、SSはバーチャファイターなどを始めとする3D格闘ゲームもたくさん出ましたが、当時は格闘ゲームブーム真っ只中、カプコンなどの2D格闘ゲームもたくさん移植されていて、その移植度もPS版より良かった、なんてこともありました。

で、PS発売からさらに20日後の1994年12月23日、PCエンジンで任天堂のファミコンやスーパーファミコンに一矢報いたNEC-HEがその後継32ビット機「PC-FX」を発売していたのですが、このゲーム機、何と当時トレンドであった3D描画機能を一切搭載しておらず、いわば「動画再生機能」に特化したものでこの次世代機戦争に乗っかれず静かに死を迎えてしまった不遇のハードでした。
動画再生機能に特化していたことからアニメ表現を多く用いるいわゆる「ギャルゲー」には相性が良く、PCからのギャルゲー移植作品などが多く見られていましたが、これが直接大きな売上には結びつかなかったわけです。

SSもPSもアーケードゲームの移植作を中心に強力なタイトルもあったわけですが、いわゆる「国民的RPGのあのタイトルたち」がSSとPS、どちらで発売されるかはまだ発表されておらず、これが決まってくれないとどちらを買っていいか判断できない、などとして保留していたユーザーも結構多かったです。

ちなみに「任天堂」ハードはどうなっていたかといえば1995年当時の「次世代機」であったNINTENDO64がまだ発売されていなく、もしかするとあの国民的RPGはNINTENDO64本体と同時に出るのか?とまで囁かれていたほどです。

しかしSS/PS本体発売から約1年と少し経った1996年2月、スクウェアがPSで「ファイナルファンタジーVII」を発売することを発表、翌1997年にはエニックスが「ドラゴンクエストVII」を同じくPSで発売することを発表し、これらをきっかけにPSの販売台数が急伸し、SSは売上台数が伸び悩む結果となりました。
本体発売当初はSSのほうが売れていたほどでしたが、結果的に国民的RPGが2つともPSへプラットフォームを移すというゲーム業界にとって激震が起こり、セガはおろか任天堂すらもシェアを奪うことができず、PSの一人勝ちということになりました。

SONYに負けてしまったセガ、でもSSはセガ史上日本で最も売れたハードとなり、一定の成功をしたことに間違いはありませんし、PSとの熾烈なシェア争いがあったからゲーム業界自体も盛り上がっていたのではないかと思います。
将来的には「セガサターンミニ」なんかも出るんでしょうかね?
そんなことを楽しみにしつつ、今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。それではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?