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私小説『地球学徒の日記』

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✙この作品は、夢小説『スタウロライト 十字石の追憶』の外伝です。登場人物は本篇と同じですが、こちらは現実世界の日本国内(令和時代)を舞台とし、実在の事象を題材にしております。本篇…
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デジタルアートセンター横浜におけるテキスト作業の紹介 筆者(笹木顯)の事例を中心に

自己紹介 私(笹木顯)は、大森貝塚・池上本門寺・羽田国際空港などがある東京大森・蒲田(大田区)で生まれ育ちました。子供の頃から、興味のあるテーマを調べたり、ゲーム機で遊んだり、文章を書いたりするのが好きでした。  その後、大学に入って地理学などを学び、多くのレポート・論文を執筆し、塾や学校の仕事を手伝った経験もあります。また、可愛いキャラクターが登場するライトノベル・ノベルゲームの制作にも没頭しました。  こうした経緯から、人生と世界(地球と宇宙)について勉強し、その学

2023(令和五)年5月4話「淀橋ミネラルフェア」後篇(出雲・熊野)

私小説『地球学徒の日記』 2023(令和五)年5月4話 「淀橋ミネラルフェア」後篇(出雲・熊野) 前篇に続き「第36回 東京国際ミネラルフェア」で出逢った鉱物・岩石を紹介致します。前篇では、モルダバイトと紫金石を取り上げました。 「…さて、次はどの店を見ようか?」  鉱物には、自然科学的な側面だけでなく、世界各地の神話・宗教やオカルティズム(占星術・錬金術など)と結び付いた「パワーストーン」という文化史的な側面もあります。 ヒジリ 「このミネラルフェアでも、宝石だけでな

2023(令和五)年5月3話「淀橋ミネラルフェア」前篇

私小説『地球学徒の日記』 2023(令和五)年5月3話 「淀橋ミネラルフェア」前篇 5月26(金曜)~29日(月曜)の西新宿 都庁前において、世界中の鉱物・化石などが展示・販売される「第36回 東京国際ミネラルフェア」が開催されました。今回は、このイベントに参加した様子を報告させて頂きます。 5月29日(月曜)東京 淀橋  東京の中心である新宿区は、南部の四谷(内藤新宿町)、西部の淀橋、東部の牛込という三つの区域に分けられます。 アキ 「新宿周辺の地形は『淀橋台』と呼ば

2023(令和五)年5月2話「横浜港を巡る」

私小説『地球学徒の日記』2023(令和五)年5月2話「横浜港を巡る」イサミ 「…じゃあ、行くわよ」  今日は、久々の休日を勝ち取ったイサミ姉さんの引率で、横浜港へと出掛ける事になりました。 5月27日(土曜)横浜港 「イサミ姉さん・メグミさん・ネネカさん、今日は宜しくね」 メグミ 「皆で一緒にお出掛け、楽しいな!」 ネネカ 「先輩方、宜しくお願いします!」  メグミさんやネネカさんも、楽しそうです。私達は、桜木町(中区)から右回り(時計回り)に横浜港を歩き、横浜市

2023(令和五)年5月1話「大森・池上から横浜へ」

私小説『地球学徒の日記』2023(令和五)年5月1話 「大森・池上から横浜へ」 池袋から浅草橋まで、アイドルのイベントに明け暮れた連休週間が終わりました。その余韻に浸りながら、会場で撮影した記念写真を見返していると、向かい側で読書していたヒジリお姉ちゃんが、思い付いたように口を開きました。 ヒジリ 「…『新約聖書』に、こんな言葉が御座います。『私はアルファであり、オメガである。最初の者にして、最後の者。初めであり、終わりである』(ヨハネ福音書)と」  今年の連休週間は、動

2023(令和五)年4月「最初の者にして、最後の者」

私小説『地球学徒の日記』2023(令和五)年4月「最初の者にして、最後の者」 約3年間も続いたパンデミック(最早「バイオハザード」と呼んだほうが良いのでは、とも思います)が、完全な終息ではなくとも一つの区切りを迎え、世間に活気が戻りつつある春。新年度を迎えた4月と言えば、花見の季節です。私達も、幼馴染みのメグミ、姉のヒジリと共に、お花見に出掛けていました。 「わあ…綺麗な桜だね!」  私と腕を組みながら、夜桜を見上げるメグミさん。 「幼い頃、ここのスーパーマーケットに週