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ふたつのclassic。Heliar50mmf1.5とNokton35mmf1.4で鹿児島。

 仕事で鹿児島へ行ってきました。隣県ですので、特急で2時間。南九州最大の繁華街を持つ鹿児島は、路面電車もあって風情もあるし、史跡もあるし、西郷さんはあちこちで見かけるしで、街中を歩くだけでも楽しい。
 しかし南九州最大の繁華街って、それつまり宮崎との比較なんだよね。宮崎だけなんだよね。宮崎ディスられてるよね…。確かにそうなんだけど。

 息子が電車好きすぎる時期があって、今もそうなんだけど、鹿児島に行くと必ず新幹線を見るか、路面電車に乗るかほぼ子供らのお接待となります。

 普段は鹿児島は車で行くのですが、今回は仕事ということもあり列車で。これ、子供たち乗せたら喜ぶだろうなあと思いつつ流れていく車窓を眺めていました。

 今回は二泊三日。昼間の仕事が終われば街中へ。天文館はアーケードが縦横に広がっていて、お天気の悪いなかでもカメラをぶら下げて行きやすいですね。
 熊本はもっと大きいけれど。
 福岡はこんなアーケードはあまりないイメージ。
 そんなわけでお天気はあまりよろしくない三日間でしたが、自分たちが外に出ている時はかろうじて降られずに済んだので、まあよしとしたいところ。ここ最近、旅に出るとこんな天気が多いです。

 最近、ホテルで眠れない状態が続いています。先日の東京でも、うまく眠れなくて、ほぼゼロ睡眠でした。枕がかわると、というよりは久々に旅をしているという高揚感が、眠るのを惜しませるのでしょう。

 今回持っていったカメラはライカM typ240とxpro2 レンズはタイトルにもあるようにヘリアークラシックとノクトン、それからapo-skopar90mm f2.8 、xf18mmf1.4。4本もいるんか、という話だけれど、そこは酔狂、持っていく。
 それに今回は仕事でもカメラを使うので、記録をしやすい35mmを持っていくことにしました。
 ノクトン、開放と絞ったときの二面性も面白く、記録としても、絞れば写りも充分なので、持っていきましたが、普段50mm以上をライカにつけるので、なかなか出番がない。けれど、これで撮ったとき、ハッとする一枚もあって、みんな大好きノクトンと言われるだけあるなと思います。

 それからヘリアークラシック。光への反応というか、滲み具合がきれい。さらに夜はこのレンズにブラックミストまでつけたので光がさらに滲んでドラマチックに。こちらもピシッと写るというより雰囲気重視なレンズ。湿度の高い日だろうしと選んだが、そんな雰囲気をしっかり捉えてくれました。(と、思う。)

 さて、問題がありまして。
 ライカには6bitコードというのがあって、デジタルになってからのレンズはメタデータを残すことが可能、というのは知られるところではありますが、古いレンズや、他社のものはそれがついていません。
 故に、あとで自分がなんのレンズを使ったのか、それを正しく記憶しておくのが極めて難しいのです。
 レンズを、マニュアルでどれにしたのか設定する機能はありますが、それとてリストは純正に限られてしまいますし、手動故に、うっかり設定し忘れて、明らかに90mmの写りなのに、記録は35mmとなっている、なんてこともあります。
 また、他社製のレンズはこのリストにはありませんから、便宜的に同じ画角の、つまりノクトン35なら、ズミルックス35の登録をして、記録しておこうとは思うのですが、一応画像補正も働くとのことで、それもちょっとなあ、と思ってしまいます。

 このあたり、ライカをお使いのかたはどうされているのでしょうか。
 ここに挙げている写真は、それこそノクトンとヘリアーの写真だ、というのは記憶していますが、いかんせん、設定忘れで全てズミルックスになってしまっていたりします。光の滲み具合で、あ、ブラックミストつけてんな、と判断していますが。
 さすがにレンズが90mmとかなら違うとわかります。ですが35mmと50mm はなかなか区別がつかない。50mmは撮り方で望遠にも広角的にも撮ることができると言われていますし、その辺がこんなことを引き起こす要因にもなっているかもしれません。50mmか35mmかどちらかに好きなレンズが集まるとは言いますが、この辺りの焦点距離は、大きな差がつかないのかもしれませんね。

 しかしこうも区別がつかないと、レンズは一本で!というのがいちばんの解決法なんでしょうが、これまた朝の散歩で、あの日はなんのレンズだっけ? とかなってしまうことも。

 そんなんなら、オマエ、高いレンズ持つ資格ないよ、見分けらんないんだろ?という話ですよね。そりゃズミターとかなら判別つきますが、そこはまあ、指摘されればその通りでございます、としか言えません…。

 ともあれ、鹿児島を歩いていて楽しい夜ではありました。
 何より、歩くと、街の構造がどうなっているのか知ることができ、それまでなんとなくで把握していたところをしっかりと認識できる。これまで、それこそ小学校の修学旅行から、大学受験から、ちょっとした旅まで鹿児島には訪れてきましたし、天文館あたりも兄や妻やらに連れられてうろつきましたが、自分の意志で迷子になってみないと実像は結ばないものですね。足で稼ぐという言葉がありますが、やはり自分の身体感覚で覚えなきゃいけないようです。

 夏の旅はよろしくないですね。汗をびっしょりかくので、そのままお店になんか入りたくない。ですのでこまめな着替えを持って行ってしまいます。先日の東京旅、一泊ならエンデュランスのリュックで充分ですが、結局着替え多めに持っていくのでぱんぱんに。今回は二泊三日でしたので、結局リュックと旅行用の車輪付き鞄を持っていくことにしました。そうなるとカメラバッグはショルダーで事足りるわけですが、街中をうろうろする時間帯もあったので、そこに着替えやタオルや、雨の予報もあったので、その対策も考えるとリュックが良かろうとなりました。が、これもまた、夏だと背中がびっしょりになります。今回、レンズにおいて重量級を外したのは、その点の考慮もありました。荷物も分散され、移動の多い日はホテルに荷物を置いて出かけられたので、お陰でずいぶんマシではありましたが、東京は全ての荷物をリュックに詰めて、重いレンズも入れていたこともあり、ホテルを出てからの撮影は本当に蒸し暑くてたまりませんでした。
 リュックで旅をすることはそんなにないのですが、そんなとき、リュックの中に折りたたんで入れておいて、使うときだけ展開できるカメラバッグがほしいものです。それかアレですね、
 スナップ旅は、夏は避けろ、ということですかね。

 さて、ぐたぐたと中身のない話を書いてまいりました。ここに挙げた写真の多くが光源で滲みを発生させていますね。先程どれがどのレンズの写真か分からなくなったと書きましたが、これは恐らくヘリアークラシックで撮ったもの。滲んでいないものや、最初の列車の写真はノクトンとなるかと思います。多分です。あと地下駐車場入り口の写真もノクトンかと。(このあとでレンズを交換した記憶あり。)つまり出発から空が暗くなるまでの時間まで35mmで撮っていたわけです。けれどやはり掲載しようと思える写真が少ない。x100シリーズであんなに使っていたはずの35mmがいつのまにか難しくなっているようです。x100ですから擬似的なレンジファインダーでライカとはけっこう親和性も高かったはずなのですが…。
 こいつは今度は35mm一つをつけてリハビリをしてみなくては、と思います。この焦点距離は手持ちのレンズはノクトンのみ。潔くこれで撮り歩くこともしてみたいものです。

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