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司馬懿仲達 軍師連盟 第14話

 ぼーっと観ているだけだと内容を忘れていってしまうので、軍師連盟のエピソードを見たら概要をnoteにメモしておこうと思う。第14話は「司馬門の禁」というタイトルで、曹植そうしょく(字は子建)が曹操の跡継ぎとなる道が絶たれることになった事件を描いている。

 曹植は曹操が鄴を首都に定めて以降許都に滞在していたが、卞皇后(曹操の妻)の意を受けた曹丕の進言によって鄴に呼び戻される。曹丕は曹植を酒宴でもてなし、曹植は泥酔する。酒癖の悪い曹植は、曹丕の制止を振り払って曹操のもとに挨拶に向かうと言って馬車を走らせる。御者は司馬懿の兄の司馬朗であったが、道を間違え司馬門に着いてしまう。司馬門は天子とその使者しか通行することが許されない門だが、曹植は酒の勢いで門を破り城内を馬車で走り回る。曹操は激怒するが、曹植に仕える楊修と丁儀はこの罪を司馬朗になすりつけることを画策する。司馬朗の責任ではなく曹植の狼藉によるものだということを知っているのは司馬門の門番をする公車令・崔申さいしんのみであるが、彼は司馬懿・司馬朗と親しい尚書令崔琰さいえんの甥である。楊修は、崔琰が過去に発した謀反を画策していたとも取れる私信の写しを持っており、それをネタに工作を図る。

 ・・・というあらましで、この「司馬門の禁」という事件はいつ起こったのか誰が画策したのかいろいろな説があるが、ドラマでは曹操が魏王に封じられたのちに曹丕の謀略によって為されたという説を採っているようである。

 14話の前半では、曹丕が勅命を受けて造営した庭園の門に曹操が「活」と書き、その謎解きをさせる。楊修はそれを「門に活で闊、つまり門が大きすぎるという意味だ」と答え曹操の歓心を買い、これが分かるのは曹植だけだと推す場面がある。ここで曹丕は曹操に対して曹植を鄴に呼び戻すように進言している。曹植の酒癖の悪さは曹丕は当然知っていたはずなので、このときに曹丕は曹植をけしかけて門破りをさせるという策略を思いついたのかもしれない。司馬懿が主人公の話なので司馬朗に罪が着せられると一大事なわけだが、曹丕にとってはある意味どうでもいい話だし。

 ところでこういう謀略や陰謀が当たり前にあるのが人間の社会で、義務教育やマスコミによる愚民化がなければ常識として子供でも理解していたことだろう。陰謀論という言葉をCIAが作ったというのは真実だろうとここからも察せられるワケである。義務教育なんぞやめて、寺子屋で三国志を読むほうがはるかに現実的に生きる術が身につくだろう。

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