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誰もがアップルみたいなファブレスメーカーになれる時代

 本日、SUZURIというサービスでMARKINT®の公式ショップを開設しました。

 これは画像データをアップロードするだけで、その画像を利用したグッズをオンデマンドで製作・配送してくれるというサービスです。買い手からの注文が入った段階で、もともと入稿されているデータを元にグッズが製作され、配送されるという流れになっています。売り手からすれば在庫リスクを抱えることなく多種多様な製品を用意しておくことができ、買い手は応援したい作家やクリエイターの商品をいろいろ買えるという非常に良いサービスです。

 私が会社をはじめた2017年ごろはこういうサービスがなかったので、オリジナルグッズを販売しようと思うと、需要がどれくらいあるのかわからないなかである程度のロットで発注せざるを得ず、どうしても初期投資が重いのと在庫リスクがネックでした。「データを入稿しておいて、発注がかかった段階で実際に作り始めて、配送も私を経由してから顧客に届けるのではなくダイレクトに顧客に届ければいいのでは・・・?」と当時から思っていたのですが、実際にそういうサービスが出たので非常にうれしい限りです。

 データやデザインといったIP(知的財産)の部分を自分で抑えておき、実際の製造はアウトソーシングするというアップル式のファブレスメーカーにだれでもなれる時代になったということでしょう。

 ファブレスということで肝心なのは、とにかく在庫リスクを抱えずにいられるということの素晴らしさに尽きます。在庫は形を変えた現金ですから、これを極力現金のままで持っておくということが非常に重要です。ネットでダイレクトに顧客の需要がどれくらいあるのかが分かるのだから、それに合わせて作ればよい。これが正しいネットのビジネス活用だという気がします。

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