『ロシアのチョコレート包み紙−ソ連時代のかわいいデザイン−』(小我野明子、イーゴリ・スミレンヌィ 著, 青幻舎)
編集者のTomoyo Kojimaさんを通じて、青幻舎様よりご恵贈いただいた本書『ロシアのチョコレート包み紙−ソ連時代のかわいいデザイン−』(小我野明子、イーゴリ・スミレンヌィ 著, 青幻舎)。
どんな本かというと、ソ連時代に製造されたチョコレート包み紙のデザインを集めた「画集」です。
チョコレートの包み紙は、普通は食べたらすぐに捨ててしまうものです。
消費者の手に取ってもらうため、目立つデザイン、わかりやすいデザイン、キャラもののデザインを作るのは、分かります。
ただ、社会主義国だったソ連で、「かわいい」包み紙なんて作られていたのだろうか...?と疑問を持つ人もいるかもしれません。
しかし、本書を開けば、そんな疑問はすぐに消えてしまいます。
タイトルに入っている「かわいい」、その言葉がぴったりの包み紙デザインが、ぎっしりと詰まっています。
そして「かわいい」と同時に、なぜか「懐かしい」とも感じるんですよね。一度もソ連で生活したことなんて無いのに...。
ただパッケージが並べられているだけでなく、次のようなカテゴリーに分けられて紹介されています。
おとぎばなし
こどもの世界
スポーツ
革命記念日
ソビエトアニメ
宇宙開発
自然の仲間たち
キャラメルやクッキーの包み紙
また、チョコレート包み紙にまつわる歴史の解説やコラムも載せられており、読み応えもあります。
幅広いデザインの中から、自分の「推し」パッケージを探してみてはいかがでしょうか?
ちなみに、筆者は個人的に、動物の柄の包み紙が全体的に気に入りました。
シロクマ、リスなどは定番ですが、キツネとザリガニが並んで描かれている、何でこの組み合わせやねん!と突っ込みたくなるデザインがかわいらしかったです(元ネタは「キツネとザリガニ」という童話)。
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