weverse magazineを読んでいて思ったこと

weverseにまだバンタンとtxtくらいしかいなかった頃か、もう少し後くらいから、ある日突然magazineがアップされるようになった。当初、これはなんだ?っていう感じで軽くスルーしていたのだが、粛々とアップされ続けるその通知に本気さを感じ出したのはその少し後くらいだった気がする。

韓国のライターさん全く存じ上げないのだが、固定の方が書いているというわけではなさそう。遡ってみると、その時のテーマごとの専門家が書いている記事も多い。読んでみるととっつきにくさはなく、淡々としたほどよいトーンで、活動を振り返ったりまとめたり指摘したりという内容が多い。去年末くらいに出たバンタンのメンバーごとのインタビューはとても面白くて、分量も多くとても読み応えがあったし、写真も撮り下ろしという気合の入れようだった。

なぜビックヒットはmagazineというコーナーを作ったんだろうな?と思っていた。ARMYの年齢層は広いけどやっぱり若い世代が多い気がするので、雑誌とか長文よりもムービーに慣れている世代で、なによりバンタン自身がSNSを活用し、映像を通して自身の姿を見せてきたので、ファンもその文化に慣れている。なぜあえて今マガジン形式なのだろう。

まず感じていることは、オウンドメディアとして自分たちで声明の場を持っている強み。他者に編集を任せず、オフィシャルとしてきちんとしたものを発表できる場があるということ。このネット文化で有象無象、嘘か誠かわからない情報が乱立している世界で、アーティスト側もファン側も安心して読めるメディアがあるのはとても嬉しい。

また、個人的には、文字で残す行為というのは、色々な面で大事なことなんだな、と感じた。それは、まとめて俯瞰して事象を捉えることだったり、文字として残る存在感だったり、長期的にみた何かだったり。人間、見たものは忘れてもことば一言で記憶に残ることは多い。それほど言語というのは、視覚とは違うベクトルで脳に刻まれるんだと思う。以前制作現場のプロの人から言われたのは、「人間パッと見た時にまず目に入るのは写真じゃなくて実は文字だから」という言葉だった。また長期的な意味で言えば、例えばbillboardでトップ100の1位になった、というのは記録としては今後も存在し続けるが、何年後にその事実を振り返る時に、まとまったものとして見られるのはやっぱり活字なんだと思う。その時のムードごと文字に閉じ込めて、後からでもいつでも振り返って見られるものを蓄積していけるのだ。

映像は楽しい。でも流れていってしまう。そのはかなさみたいなものはバンタンの刹那な雰囲気にぴったりだけど、最近の活躍ぶりからすると活字として刻まれていく歴史もまたいいな、とマガジンを読んでいて思う今日この頃です。いつか書籍化されるのだろうか?そうだとしたらまた楽しみ!

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