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闘病記⑥ 2回目turbot →BCG療法

前回から間が空いてしまいました。

少し忙しくなってしまったため、前回の投稿からの顛末を簡単に書かせていただきます。

結果的に、父はセカンドオピニオンの先生がいる病院に転院しました。気の進まない父を、私と母が無理やり転院させた感じです。父は、若くてあどけない元主治医を半ば息子のように可愛がっている感じでしたが、私は経験の乏しい医者に父の命を預けたくはなかった。

転院先で2回目のturbt (経尿道的膀胱腫瘍切除術)を行った結果、1回目で取り切れていなかったガンが見つかりました。ただ、筋層に浸潤する手前のT1だったので、運良く切除できました。

元々かかっていた病院では「ガンは取り切りました!2回目のturbtは必要ありません!」と言われていましたから、2回目でもガンが見つかった時はビックリなんてもんじゃなかったです。元主治医のところに留まっていたら、半年後には筋層浸潤ガンになって、膀胱を取る取らないの話になっていたかもしれない…。そう思うだけでゾッとします。

現在、父はBCG療法を受けています。週に一度通院してBCGの液体を膀胱に注入します。そのまま2時間くらい病院に滞在し、液を排尿して帰ってきます。全6回で、今日(1/22)は4回目でした。

BCG療法は副作用が出ると聞いていましたが、父も発熱、関節痛、排尿痛などが出ています。これまでは治療の翌日には大体回復してきましたが、症状は回を重ねる毎に重くなっているので、最後までやり通せるかどうか…。

ただ、今のところ、父は膀胱を全摘するような事態にはなっておらず、本人も「そのことを感謝して、頑張るしかない」と言っています。

これからどうなるか分かりませんが、どなたかの参考になることを祈って、ここには短くても、闘病の経緯は書いていきたいと思っています。

これまでを振り返り、今の段階でみなさんに言えることがあるとすれば、ぜひぜひぜひセカンドオピニオンは受けていただきたいです、ということ。

私たちの場合、主治医にセカンドオピニオンを切り出すのも、適切なお医者様を探すのも、大分面倒でしたが、それを上回る価値がありました。

あと、細かいですが、1回目のturbtをPDD(光線力学診断)下で実施することもオススメしたい。これは、アラグリオというお薬をあらかじめ飲んだ上で手術時に青色励起光を照てると、癌細胞が光って見えるという手術の方法です。これでガンの見逃しリスクが減ると言われています。

父の場合、これを1回目にやらなかったからガンの取り残しが発生してしまったと思っています。実は元主治医にはPDDでやりたいと何度も言っていたのに「今回は腫瘍が単発なので必要ない」と拒否されました。結局、元主治医の見立ては間違っていたことになります。もっとPDDを強く主張すべきでした。

(2回目のturbtは、直前の尿細胞診で陽性だったらPDDでやる予定にしていましたが、陰性だったのでPDDなしでやりました。それでも1度目の取り残しを発見いただいたのですが、他にも取り残しがないかは心配です…。今から思えば、2回目もPDDでやっておけば良かった気がするけど、それはそれはで前の手術の傷がガンに見えたりするとかしないとか聞くので、何とも言えません。)

中川恵一先生は「癌は敗者復活戦のない一発勝負」と書いておられました。本当にそうだと思います。

負けてから後悔しても遅いからこそ、そうならないように最善を尽くしたいものです。

ただ、言うはやすし、行うは難し…なんですけどね。

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