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141の指導教授「ばんばん」

こんばんはm(_ _)m 141です.

今日は141の大学院時代の指導教授のお話をしたいと思います.


141は,大学院を出て社会人になり,今年で3年目になる.

そもそも,私は社会に出る予定はなく,

ずっと学者畑で生きていくつもりだった.

しかし,当時所属していた指導教授が退職することになり,

141には2つの選択肢が提示された.

1:別の研究室に移り,研究員として,今までとは違うテーマでいちから研究を行う.

2:社会人になる.

141は,当時から続けている研究を一生続けていきたいと考えていたため,1の選択肢は選ばかなった.

そして,せっかくの機会なので,楽しんで就活を行い,

今の会社に就職した.

しかも,研究室で続けていた研究を入社後も続けてよいという条件で,

就職できたのだ.(給料安いけどorz)

さて,そういう背景もあって,

研究室を出た後も,大学を退職した当時の指導教授と,

共同研究を続けている.その指導教授の名は「ばんばん」である.

次の金曜日に,

その共同研究に大きなスポンサーがつくかどうかの商談がある.

もちろん,その商談では,「ばんばん」も発表する.

この前の水曜日に,「ばんばん」に会社に来てもらって,

打ち合わせをした.

で,昨日の夜か,今日中に,「ばんばん」の資料の出来をチェックして,

10日に間に合わなさそうなら,今日,手伝いに行く予定だった.

金曜日のよるか,土曜に電話しますと,「ばんばん」に言ったのに,

なんど電話しても出ない.

一体,どこにいったのだろうか.


「ばんばん」との近況の様子はこのくらいにしておいて,

記憶に残っているエピソードをいくつか紹介する.

0:「ばんばん」は,情報端末を一切持っていない.

このご時世に,携帯電話もスマホも持っていない.

自宅にインターネット回線を引いていない.

研究室に住んでいたから,なんとか連絡が取れたけど,

研究室にいないときは,どこにいったかわからず,

連絡をつける手段はなかった.

自宅の電話は,冒頭で述べたとおり,ほとんどつながらない.


1:「ばんばん」は大学に住んでいた.

大学から2時間半の場所に自宅がある「ばんばん」は,

月曜日の夜に自分の研究室にやってきて,

土曜日の午前中に帰宅する生活をしていた.

しかも,一年中この生活をしていて,

この期間中,風呂やシャワーに入らない.

すごいでしょ(⌒▽⌒)


2:「ばんばん」は,夏季休暇中に必ず,ヨーロッパに行く.

「ばんばん」は特にフランスやスペインが大好きで,

夏季休暇中はよく行っていた.

141も一度随行したことがある.

ただ,随行すると問題が発生する.

「ばんばん」は情報端末を持っていないため,

現地で連絡する手段がない.

あらかじめ決めた時間・場所に現れなければ,

絶対に会えないのだ.

困ったことが何回もあるが,特に覚えているのは,

3つ.


2-1:待ち合わせ場所・時刻に現れなかった.

大企業と共同研究契約を締結する日,

東京の京橋で待ち合わせしていたのだが,

待てど暮せど,先生は来ない.

キレイな建築物がスキなので,

141が周辺を探したところ,

東京駅付近で写真を取りまくっていた.

連行しましたm(_ _)m


2-2:フランスで合流出来ず

フランスで開催される化粧品の学会.

随分前に,申し込みをしていたのだが,

学会から全然連絡が来なかったので,

あー,論文リジェクトされたんだなと思って,

(´・ω・`)ショボーンだったのだが,

学会開催の3日前に,

「あなたは発表者になっていますが,出席連絡がありません.

出ないんですか?」というメールが来た.フランス語で.

「本学会はすべて英語でやりとりします.発表もすべて英語です」

って言ってたのはどうした?

「ばんばん」に,この件を報告すると,

「よし,行こう」とのこと.

大学生協に

「いくらかかってもいいから,宿とチケット準備してもらえ」

かっけーと思いながら,マジでいくのかよって驚いた.

事前に,「ばんばん」と学会会場で待ち合わせをしたのだが・・・

来なかった.

発表は3日間あったのだが,先生が会場に来たのは2日目だった.

合流できてよかったけど,1日目,ひとりでやりすごすのは,

心細かった.

参加者ほとんどフランス人で,すげえフランス語で話してきたから,

ビビりながら,英語で対応した.


2-3:ハワイで行方不明

2018年3月,太陽光の観測に行くために,ハワイに行くことになった.

まあ,そもそも行くまでにいろいろあった.

その話はまたの機会に.

第一関門は入国審査だった.

「ばんばん」は以前にイランに入国したことがあり,

 なぜイランに入国したのかをかなり問い詰められることになった.

141は入国審査出てすぐのところで,先生を待つ.

2時間後,なんか,ニコニコして出てきた.こっちの気も知らないで.

貴重な体験が出来たからたのしかったらしい.

天才の考えることはわからんw

「ばんばん」はフィールドワークが大好きだ.

時間さえあれば,カメラを持って外に出て,写真を取りに行く.

あるいは,面白い模様をした葉っぱを取りに行く.

ハワイに行っても同じことをしそうだったので,

飛行機の中で,散々注意しておいた.

「先生,アメリカではヒッチハイク禁止なので気をつけて下さい.

ヒッチハイクしたら逮捕されますよ!」

あれだけ言ったのに.

言ったのに(# ゚Д゚)(# ゚Д゚)(# ゚Д゚)(# ゚Д゚)(# ゚Д゚)

事件が起こるのはまあまあ早かった.

2週間の滞在予定で,3日目に起きた.

朝8時に「ばんばん」が,

「でかけてくるわ.夜の20時までには戻ります」

「はーい」と言って,141は先生を見送った.

141は,その日一日,部屋を出てすぐのところで,

太陽の観察だった.

ちょっとだけ写真.こういう環境に宿泊してた.

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その日の撮影は,この部屋のベランダでやった.

画像2

ここで,一日太陽光を測定しつづけた.

一方,「ばんばん」は海に行くと言ってた.

画像3

画像4

これを見に行きたかったらしい.

ただし,宿泊施設から25km離れていて,

141も先生も免許がないので,すべて移動は徒歩だ.

情報端末も,地図も持たない先生は,案の定迷子になったようだ.

20時になっても帰ってこなかった.

0時を過ぎても帰ってこなかった.

ああ,これはもしかしたら事件に巻き込まれたか,

野垂れ死んだか・・・.

明日になっても戻らなかったら,領事館に連絡だな...と思ったその時,

窓からパトカーの光が見えて,目の前で止まった.

「ばんばん」が帰ってきたのだ!

午前3時まえだった.

あれだけやるなと言ったのに,ヒッチハイクをして,

ヒッチハイクをしているところを現地警察に見つかって,

逮捕されたらしい.

ただ,日本人であることや,情報端末を持たないで迷子になっていたことから,罪には問われず,宿泊先まで運んでもらったようだ.

「ばんばん」はとても楽しそうだった.

なんでも,「生まれてはじめてパトカーに乗れた!楽しかった(⌒▽⌒)」

俺の気も知らないでw.

さすがに,無視して寝てしまった.


こんな感じでヤバいエピソードばかりの「ばんばん」だが,

141は先生に感謝している.

一生取り組める研究課題を与えてくれたこと.

141が大学に入学したときから,

休学中も,医学部を再受験しているときも,

ずっと気にかけてくれていた.

大学院に誘ってくれたのも,「ばんばん」だ.

こんなふうに書いたけど,

心から感謝しているし,実は尊敬している.

あー.「ばんばん」が亡くなったらとても悲しいな.

先生は独身だし,基本的に家族もいない.

とても心配だ.お金はあるけど.

これからも長生きして,一緒に研究してほしいなと思う.


最後まで目を通してくださったそこのあなた!

ありがとうございましたm(_ _)m

では,今日はこのへんで!

(つ∀-)オヤスミー


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