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「辞める」を始める

今までの人生で自分から何かをやめたことがありませんでした。学校も部活も習い事もバイトも、始めたからには区切りがつくまで全部続けました。中高の部活は結構なハードスケジュールだったし、大学生のときはバイトを3つしていたけれど、どれも卒業までやりました。それは「途中で投げ出さないこと」だと思っていて、自分の長所と捉えていました。

社会に出ると、もう区切りはないことに気がつきます。新卒で入った会社には 20年、30年働いている大先輩がたくさんいました。区切りだと思っていたのは卒業という優しい制度であって、私が自分で区切りを付けたわけではなかったようでした。

会社は好きだし大きな不満もなかったけれど、「区切りをつけなかったら一生ここにいるんだっけ」とか「区切りってどうやって作るんだろう」「いつ区切ればいいんだっけ」という考えが頭のどこかにいるようになりました。

その考えは自分の居心地を悪くさせることがあって、どうすればすっきりした気持ちで過ごせるのか知りたくなり、色々と行動していたら(だいぶ端折りますが) 2022年3月31日に退職すると決めてました。

今所属しているのは、最終面接で「実家を離れて親御さんは心配しない?」って聞いてくれるような会社で、大きな不満はなく、上司も同僚も素敵で、いっぱいお休みをくれて(休まないと怒られる)待遇もよくて、正直全然辞めるモチベーションがありませんでした。

そんな会社から出ていくと決めるのは、それを周りに伝えるのは、本当に大変だった!自分で区切るのはこんなに疲れるんですね。辞めると決めてからは早いけれど、それまでに使うエネルギーは始める時の比じゃなかった。転職活動だけならすごく楽しかったんだけど。

投げ出したことがないというのは、辞めたことがないとも言えると思っていて。自分の意思で辞める人は何度も見送ったけれど、初めて自分でやってみてやっとその凄さがわかりました。

そして、こんなに大人になるまで辞めることを避け続けていたのかもしれないなと思いました。もしかしたら、本当は辞めた方がよかったものを見逃していたかもしれない。

今回初めて「辞める」をやってみて、すごくパワフルな経験になりました。次辞めることがあったらもっと上手くできるかも。今思っているのはそんなことです。



今日、チームのメンバーに辞めることを伝えられたので、この気持ちのまま note にしたいなと思って書きました。なぜ辞めるのかとか、転職活動中のこと、上司に相談したときのこと、初めての辞めるなのでゆっくり記録しようと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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