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復路鵜
2018年11月7日 11:35
少年が気づいたら賽の河原にいた。三途の川が見える。周りの子たちは泣きながら石を積んでいた。どこかから声が聞こえてきた。「お前は親よりも先に死んだ。だから罰として永遠に石を積み続ける」そんな理不尽が、と少年は叫んだ。だが声は止み、圧力がかかっていた。仕方なく少年は石を積み始めた。 はじめの頃は周りの声が煩かった。彼ら彼女らは泣きながら石を積み、一人で崩してメソメソしている。少年も聞いていると気