状況的文学

situasionは文学──。

これほどまでにその音楽性を表現した言葉もない(はず)。

2020年12月デビューの比較的新しめのグループ。
この飽和時代に新たな風を吹かす(?)べく、
”””新しい状況を構築する”””べく結成された。
2023年11月現在、当初より変わらず6人で活動中。


歴史概要はまあ、ほどほどに。


全員が前世、別のグループで活動していたというのは珍しくなくなってきましたが、このグループにおいてはそこがかなり大きいと思っています。

というのもほとんどのグループで歌われるであろういわゆる王道的なアイドルソング(キラキラ系って勝手に読んでますが)。
イメージしやすいやつです。

そういったものを差し置いて、
「はい、では、本日よりこのグループで活動していきます、楽曲はこれです!」とあの楽曲たちを前にしたとき、受け入れられるだろうか。

まずお聞きいただきたいのがこちら👇🎶


一般的なアイドルを想像している人からすれば、
「なにこれ」とはじめに思うかもしれない。

初手で一風変わった感じを見せられるのは、アイドルとしての強みである。

そしてアイドルソングといえばもうひとつ(?)☝

そう、自己紹介曲である(そうなんや)

正せよ状況

アップテンポで盛り上がりどころのこの曲。

このnoteのはじめにメンバー紹介(普通そういうのから書くだろ)からやらなかったのは、
とりあえずこれを見ればわかるからです。
めんどいからではありません。決して。
推しメン見つけてね。

6人それぞれの特徴を短い詞にぎゅっと詰めて盛り込んだ、
シチュアシオンて何?どんなグループ?
に対する一つの答えとなっている曲です。

まあただ、読んでも読んでも解釈が難しいというか、
そこまで深い意味もないキャッチーな曲なのかもしれませんが、そこにも文学性が隠れています。

特にラストのサビ前
”いまいましい己のビジュアルショックで本懐忘れて一等賞”

リズムと語感はかなり良いんですがね。

ええ。とても。

どういう意味?と深掘りしてしまうとこれまた沼と化している、
恐らく得心する何かがあるはずなのですが、
いまだに掴めず。

ただこのパートはライブでも非常に楽しく良いところなのでそれだけでも一見の価値はあります。

一応?
コンセプトのようなものとして、
「三部作」と題して楽曲を発表するあたりもだいぶ文学です。
(多分オマージュ) 

シチュアシオニスム(situationism)から恐らく来ているのであろうというちょっと調べた程度の知識なのですが、
元ネタの思想が「状況にはたらきかけ、打破する」というものから、
現代アイドル界の状況を打破しにかかっているな、というのが感じられますね。


楽曲を何曲か👀

1988

人生三部作の第一弾として発表された「1988」
特徴的なギターのサウンドでみんなが一斉に弾き始めることでおなじみです。
この曲は歌詞がおもしろすぎるといいますか、
皮肉が聞きまくっているのかなと解釈していて、
全て手にいれる人生が「つまんない」と言ってみたり、
状況を打破する革新、革命的なコンセプトで「右向け」と言ってみたりと、
小さいことにとらわれない宇宙レベルの壮大なスケールでの状況を楽しむかのようなバカでかさを感じさせてくれます。

テーマは人生。

PUNK DOLL

続きましては革命三部作の第二部として発表された「PUNK DOLL」

こちらも代表すると言っても過言ではない曲の一つで、
アイドルアイドルしていないようなサウンドで始まったかと思えば、

一言目が「ちょっと無理」

もう勝ちです。

先程の話に戻りますが、

次の楽曲はこれです。

とこれを渡されて対応ができるだろうか、

ちょっと無理、なのである。

でもちゃんとかわいいんですよ。

これが状況。
This is situasion.
に相応しいですね。

生誕カバーして欲しい楽曲No.1なのですが、難易度SSSです。


余談ですが、もしかしたらオマージュなのかなと思って聴いてみるとおもしろいのがこちら。


あるいは全楽曲に題材となる作品があるんだろうなと思っていましたが、そういう視点で見てみるとまた新たな発見もありそうです。


最後に状況的文学を象徴する情景美的楽曲を。

綺麗だ。


凪です。


説明するとまた野暮ったくなっちゃうので聴いて感じていただきたいです。

文学。

もうそれが言いたいだけ感もありますがそれほどまでに美しい二曲でして、
心が洗われるような気分にもなります。


特に好きなものを紹介しましたが、
こちらからだいたい聴けます。


そしてここにはないのですが、
「THE YEAR」というアルバムが去年出されていまして、
そちらを聴けばより、シチュアシオニスタに近づける作品となっています。


というわけで、

すごい!おもしろい!

うお!!観てみたい!! 

となるような文章は毎度書けませんが、
これを見ていただいた方がよりおもしろく装飾してくださったり、
ライブで観てみようかな、曲ちょっと聴いてみようかなってなってくださるとヨロコばしい限りです。
発信が大事(なはず)。



最後にそんな革新的グループsituasionさんの告知を。

12/1
渋谷WOMB
小川すず卒業公演🎓😿

私がsituasionにどっぷりとハマったのもここ最近なのですが、
初期から6人で駆け抜けてきてくれたから出逢えたのかなと、ありきたりですが思います。
今、この状況だから出逢えたんだと思いたいですね。



そして、年末。
12/30
Spotify O-EAST
ワンマンライブ👾


こちらに先駆けて、またおもしろそうなのが発表されました。



今最も注目すべきグループのひとつ”situasion”


一年の締め括りに状況を正してみてはいかがですか?



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