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18日:超安眠スペース

今週は数字にこだわる、とのことで「18」にまつわることを書こうと考えていた。

18、受験の歳だ・・・と書き進むにつれ、なんとも御粗末なダメエピソードが連なるnote。あの時わたしはバカだった。受験勉強とか意味わかんないよね!とか言ってた。その発言の意味がもはやわからない。結果桜が咲きませんでした、なんてオチも当たり前すぎる。だって勉強してないんだから。

曜日と場所はうまくいったのにな。昔を語るだけだと恥晒すだけであんまりおもしろくない。ていうか10代後半の自分がアホすぎる。

下書きを真っ白にして、別のタブで「18」と検索する。

今日は何の日?なるほど、その手があったか。テーマが決まりすぎるから最終手段にしたかった・・・と思いながら見ると「安眠の日」の文字。

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車酔いをする子供だった。

寝てしまえばいいのに、なかなか車では眠れなかった。また吐いちゃうかも、と思うから。目をつぶっててもぐらぐらして目が回る。おばあちゃんちに行くのも、家族旅行も、楽しみなのに嫌いだった。

おおきくなると、三半規管が安定したのかマシになった。でもやっぱり父の運転する車以外は苦手だった。匂いとか、信号の止まり方とか、曲がる時の加速度とか、慣れてない感覚があると駄目。

だから、車が好きな夫と付き合い始めたときは、毎回のように車酔いしていた。好きな人の隣にいる!という緊張と、車酔いしないかな・・・の緊張が重なって、助手席で寝たことは一度もなかった。

1年、また1年と交際期間が長くなるのと同時に、彼の車で移動する時間が増えていった。

「好きな人の隣」は、緊張からいつしか安心に変わった。「車酔いしないかな」は、彼の運転が実家の父の運転のように体に馴染んだ頃、気づけば消えていた。

要は慣れの問題、といえばそれまでだけど、今では夫の運転する車はわたしの「超安眠スペース」である。

寝たなと思ったら、ラジオの音量をそっと下げる夫が好きだ。

微睡ながら夫の鼻歌が聞こえるのも良い。

本来の「安眠」の定義とは少し違うけど、全幅の信頼を寄せられる空間で眠るのは、至福のひと時である。



#1週間チャレンジ
#数字にこだわる

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