最近聴いてよかった曲 2022年4月

主にその月に初めて聴いた曲を中心に紹介します。(今は5月だけど4月分から始める)

【2022年4月】
・スピッツ/タンポポ (1991)、青い車 (1994) ほか
・Endaf Emlyn/Hiraeth (1972)
・TOTO/Taint Your World (2006)
・We Shall Over Come/高石友也 (1968)
・Sky Ferreira/Heavy Metal Heart (2014)

スピッツ/タンポポ (1991)、青い車 (1994)

4月はスピッツをたくさん聴いた。それまでにも何枚かアルバムを聴いていたり、ロック大陸漫遊記(草野マサムネのラジオ)を聞いていたり、好きなバンドではあったけど、好きな曲が急に増え、新たにファンになったような気分になっている。それまで聴いていたアルバムはハチミツ、ハヤブサ、三日月ロック、スーベニア、さざなみCD、とげまるだったから初期のアルバムはほとんど聴いたことがなかった。
初めて聴いたタンポポが心地よくて、ずっと聴いていたかった。知っている草野さんの声とは結構違うように聞こえた。しばらく1曲だけを再生してから、アルバム通して聴いたらもっとよかった。月に帰る死神の岬の浮遊感も心地よくて何周もした(月に帰るは三輪さん作曲らしい)。夏の魔物ヒバリのこころのかっこよさもある。とげまるツアー(ライブ音源)で知った海とピンクもいいなー。ライブで聴いてみたい。まだ良さをうまく言葉にできないけどかっこいい。タンポポがスピッツのなかで1番好きな曲になった気がした。
何ヶ月か前にシューゲイザーやドリームポップの要素があるスピッツ曲をまとめたプレイリストをライブラリに追加していたことを思い出して眺めた。眺めるだけでさらさらと思い出せて心地よい。せっかくプレイリストなのに青い車ばかり聴いている。
花鳥風月+(2021年の再販のほう)もよかった。スピカと旅人の曲順が花鳥風月(1999年)と違っている謎が残りつつ、流れ星愛のしるしスピカ旅人 と地に足をつけながら見る理想みたいな描写もいいし、マーメイドコスモス野生のチューリップで浮遊してから跳ねるような気持ちよさもいい。基本的にB面を集めたアルバムだけど、初めて聴く曲が多かったせいかスタジオアルバムを聴くような気分で最後まで聴けた。ヒバリのこころ(インディーズVersion)から 死にもの狂いのカゲロウを見ていた までのインディーズ盤の再録。恐らく待望の再録のはずだから、このアルバムを初めて聴くのと一緒に聴いたもったいなさも感じた。少し待ち望んでみたかった…。ヒバリのこころ(1989年リリース)がまるっと入っているから、盛りだくさんだったし、聴き終わった印象や草野さんの声の印象がスピッツ(メジャー1st AL 1991年リリース)と近かった合点がいった。インディーズ盤のヒバリのこころの制作に続いてスピッツが作られているらしい。なるほどー。
数年前聴いてあまり引っかからなかったとげまるのよさもわかりはじめた気がした。すこし大人になったのかもしれない。全曲の流れがよすぎて言いたいことがほとんどない。とげまるってタイトルがスピッツを的確に表している気がしてすごくいい。スピッツの「まる」っぽさ(耳にすらすら心地よく入ってくる感じ)のなかにある「とげ」(ロックなトンガリの部分)が名前になっていてうれしい。幻のドラゴンがウェールズの旗のドラゴン(🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿←この赤いドラゴン)だとロック大陸漫遊記の放送後記(ファンがやってるブログ)で知った。ウェールズ語にも興味があるからこの回をぎりぎり聞き逃しているのが悔しい。幻のドラゴンはスピッツの真ん中の曲って感じがする。このあとロック大陸漫遊記でスピッツ曲リクエストがあったからそこで初めて聴く曲も数曲あり、大好物も好きになった。去年はあまりピンとこなかったのに。流れのなかで好きになっているのかもしれない。何年も前に買ったスピッツ特集のミュージックマガジンや旅の途中を読んだ。急ぎすぎているのでもうすこしゆっくり追いかけたい。


Endaf Emlyn/Hiraeth (1972)

先ほどもちらっと触れたロック大陸漫遊記のウェールズ語のナンバーで漫遊記の回をきっかけに知った曲。ウェールズのアルファベット(Yr Wyddor)は基本的にローマ字読みで、fをvの音で発音するから、「Endaf Emlyn」は「エンダヴ・エムリン」と読むようだ。YouTubeでの表記はエンダフ・エムリンになっているのであるいはエンダフ・エムリンなのかもしれない。
放送ではこの曲 Hiraeth も収録されているアルバム、HiraethからHogia Ynys Mônが流れていた。
ウェールズ語のなかでも唯一知っている単語がHiraethだった。意味は「もう帰れない場所に帰りたいと思う気持ち」。それを思いながら聴くと苦しくなるくらいの郷愁の切なさを感じる。諦めも底のほうにある気がする。それがタイトルになっているこの曲とアルバムに、気持ちが揺れる。ウェールズと呼んでいいのだろうか、カムリ(Cymru)と呼ぶべきではないのか。ウェールズと呼ばれ続けることで失われるものを考えた。

(Hiraethの意味→日本語のウェールズ語辞典がないため、日本語版『翻訳できない世界のことば』から引用)


TOTO/Taint Your World (2006)

これもロック大陸漫遊記(サイモン・フィリップスで漫遊記の回)で流れていて知った。いつまでもサイモン・フィリップスの名前は覚えられないけどすごいドラマーだと聞くたびに思う。この曲はそこそこいいなくらいのハマり具合だけど、TOTOは気になっている。サイモン・フィリップスが叩いていないTOTOも含めて聴いてみたい。


We Shall Over Come/高石友也 (1968)

高石友也と恐らくライブの観客が歌うWe Shall Overcome。ルーツを辿っても誰が作ったかがはっきりせず、多くの人たちが(アメリカにいる黒人も白人も)混ざりながらできていった曲らしい。Pete SeegerやJoen Baezなども歌っている名曲。客席の口笛のパートとか、どうしてこんなにきれいに録れているのか不思議に思うくらいきれいで感動的だ。もしかしたら口笛ってアナログだと録りやすかったりするんだろうか。すごく強い曲だから影響を受け過ぎてしまう気がしてあまり聴きたくない。でもよかった曲。いつのライブの音源なんだろう…。詳細が知りたいけれどサブスクではクレジットが見られない。

【追記】この曲が入っている「受験生ブルース 高石友也 フォーク・アルバム第2集(+4)」は1968年のライブ音源らしい。リリースと同年。


Sky Ferreira/Heavy Metal Heart (2014)

CHAMAのTwitterの# nowplayingを見返して知った。そこではYou’re Not the Oneが紹介されていて、気になったのでアルバムごと聴いてみたらこの曲が好きだった。芯みたいな真っ直ぐ通っているところが好き。


終わり。どうしても4月分から始めたかったのは冒頭のスピッツへのハマりかたを忘れたくなかったから!5月分も近いうちに更新するのでよかったら読んでください。

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