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製薬企業向けコンサルティング事業

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医療現場×データサイエンスで課題を浮き彫りに【関連サイト】治療・処方実態の分析情報を無料で閲覧 Patient Visualizer https://pv.eucalia.jp… もっと読む
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2023年4月の記事一覧

電子カルテデータ分析から見える「2型糖尿病」の実態

こんにちは。 株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 インサイトを生む「治療と処方実態の分析情報」をお届けする 製薬企業様向け情報提供サイト Patient Visualizer(ペイシェント ビジュアライザー)より、直近で閲覧数の多かった2型糖尿病関連の人気記事を5点ご紹介します。 弊社独自の電子カルテデータベース「ユカリアデータレイク」から分析した、中小病院の治療実態に関する分析チャートをご覧いただけます。 データ① 糖尿病治療薬ごとの1st L

医師はMRのコミュニケーションをどう感じているのか?

株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 「医師の見ている景色、考えていることを、いかに理解するか」 「医師といかに円滑に、有意義な対話をすることができるか」 これは、製薬企業のMRの方、また、MRの方のディテーリング方針や手法を検討するマーケティング部門、研修部門の方にとって、最も関心の高いことの一つなのではないでしょうか。 この連載企画では、日々の診療業務の傍ら、 「MRと医師のコミュニケーションはどうしてうまくいかないのか?」 という問題意識

製薬会社から医師への情報提供の問題点と改善の可能性

こんにちは。株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 今回は、奈良県立医科大学大学院臨床実証学講座 教授/臨床研究センター長 笠原 正登 先生に、「製薬会社から医師への情報提供」をテーマにお話を伺いました。 笠原先生は腎疾患を特に研究領域とされ、内科学会認定医・指導医、腎臓専門医・指導医、透析専門医・指導医、日本臨床薬理学会指導医の資格をお持ちです。 以下は、先生に弊社主催イベントでご講演いただいた内容を、なるべく先生の話し言葉に近い形で記載したもので

骨粗鬆症患者への骨密度検査は、思ったほど頻繁には行われていない?

こんにちは。株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 今回は、骨粗鬆症治療における骨密度検査の実態について、弊社の電子カルテデータベース、ユカリアデータレイクを用いて見ていきたいと思います。 日本骨粗鬆学会のガイドラインでは、骨密度の評価を定期的に行うことが推奨されています。 そのため、骨密度が定期的に測定され、それに基づいて治療方針の変更が随時行われている、というイメージがあるかもしれません。 しかし、今回の調査では、そんなイメージとは異なる治療の実

一般内科でのCOPD治療では、必ずしもガイドラインに沿った治療が行なわれるとは限らない?

こんにちは。株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 弊社の保有する電子カルテデータベース「ユカリアデータレイク」のテキストデータを用いた分析の事例として、今回は一般内科におけるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の治療実態を取り上げます。 呼吸器内科と違い、市中病院の一般内科では一人の医師が、呼吸器以外の疾患も含め総合的に診療にあたっています。そのため、その症例情報には 併存疾患などの状況を含め、総合的な治療を行っている ガイドラインに沿った治療ではない治

グラフィックレコーディングにすると、患者の内面や感情まで感じ取ることができる

こんにちは。株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 前回に引き続き、疾患・症例理解におけるグラフィックレコーディング活用の事例として、今回は「乳がん」を取り上げます。 グラフィックレコーディングという手法の内容やメリットに関してはすでに前回記事で記載しましたので、今回はさっそく事例をご覧ください。 ※画像をクリックすると、拡大してご覧いただけます。 本事例は、ある30代女性の実症例を題材にしています。 電子カルテのテキストデータを存分に活用できる

複雑な疾患や治療経過を理解するための手法

こんにちは。 株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 言葉で説明されても「複雑で難しい!」「よく分からない・・・」と思ったことが、絵で整理されることで、「あぁ~こういうことか!」とスムーズに頭に入ってくる、そんな経験はどなたにもあるのではないでしょうか。 今回は、複雑で難しい疾患や症例に関する情報を理解しやすくするための「グラフィックレコーディング」活用について、事例を交えてご紹介します。 ①疾患・症例の理解は難しい用語などの最低限の前提知識があった