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製薬企業向けコンサルティング事業

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医療現場×データサイエンスで課題を浮き彫りに【関連サイト】治療・処方実態の分析情報を無料で閲覧 Patient Visualizer https://pv.eucalia.jp… もっと読む
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2023年3月の記事一覧

定量データ分析だけでは見えない心不全の実態を明らかにする、テキスト分析モデルとは?

こんにちは。株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 これまで、医療データによる心不全の臨床実態の分析を行ううえでは、大きな課題がありました。 一般的な定量データは構造化されており、電子カルテやレセプトから取得することができます。 しかし、例えばHFpEFやHFrEFなどの医師の診断や、LVEF(左室駆出率)といった画像から読み取られた検査値などの重要な情報は、電子カルテのテキスト記載欄に自由記述で書かれていることが多く、抽出や構造化が難しかったのです

若手と中堅では、処方までのジャーニーに大きな違い

こんにちは。株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 総じて評価が高く、適応拡大も追い風となり処方量が増加しているSGLT2阻害薬ですが、医師は その存在をどのように知り オフライン・オンラインなどのさまざまな情報のチャネルからどのようなインプットを受け 何を考え 初めての処方・継続処方の判断に至る のでしょうか? その過程と「頭の中の思考」を明らかにすべく、10名の腎臓内科医を対象にヒアリングを行い、「カスタマージャーニー」の形でまとめる試み

伸長するSGLT2阻害薬。DPP-4阻害薬、GLP-1受容体作動薬との処方の使い分けは?

こんにちは。データインテリジェンス事業部の城前です。 近年、糖尿病の領域においては、新たな作用機序の治療薬の上市、SGLT2阻害薬の適応拡大など、市場環境に大きな変化が生じています。 市中の中小規模病院では、新規処方、切り替え、大病院からの処方継続など様々なタイミングの患者が混在しており、その治療実態の全体像は見えづらいのではないでしょうか。 今回は、当社独自の中小病院電子カルテデータベース「ユカリアデータレイク」を用いて、7施設の2018年1月~2022年11月の期間

医師が製薬企業に求める、処方に適した(適さない)患者像の伝え方とは?

こんにちは。株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 前回のSGLT2阻害薬のお話に続き、今回も弊社イベントの中で行った講演の動画とその概要をご紹介いたします。 【ポイント】情報提供において「実症例に基づいた治療提案」に注力することが重要 医師が好適患者像・不適患者像をクリアにイメージできるような情報提供が求められている MRの実臨床理解の解像度を上げるためのステップとは? ①「実症例に基づいた治療提案」に注力することが重要突然ですが・・・ 医師が

SGLT2阻害薬間でのブランドスイッチはほぼ起きない?

こんにちは。株式会社ユカリア データインテリジェンス事業部の城前です。 先日、東京虎ノ門の霞が関プラザホールにて「医薬品マーケティングの“新常識”「電子カルテデータ」の活用最新事例」と銘打った、弊社主催の製薬会社様向けイベントを開催いたしました。 今回・次回の2回にわたり、そのイベントで行った講演の動画とその概要をご紹介します。 まず今回は、何かと話題のSGLT2阻害薬に関するテーマです。 SGLT2阻害薬の糖尿病以外への適応拡大に伴う処方の変化について、弊社ユカリア

はじめまして。note連載を開始します。

この度、株式会社ユカリアの中で製薬企業向けコンサルティングを行っているデータインテリジェンス事業部として、本マガジンでのnote連載を開始します! 主にクライアントとなる製薬企業の方を対象に、 ● 病院における薬剤の処方・診療の実態 ● 医師の治療方針や処方への考え方 ● 製薬企業と医師の間で行われる情報提供やコミュニケーション などをテーマに、コンサルティングプロジェクトをはじめとした日々の事業活動の中で得られた気付き・知見に基づく情報発信を行っていきます。 よろしく