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父と娘の日々

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認知症が進行していく、憎たらしく愛おしい父との、尊い日々の記録。
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2022年1月の記事一覧

一年の始まりの日。

一年の始まりの日。

今朝は家々に当たる朝陽を見た。

初夢も見たけど忘れちゃった。
なんだか楽しい夢だったことは覚えてる。

喪中なので洗濯したり布団干したり
いつものように過ごしてみた。

ケンチャンは
実家でお正月。

父は絶妙にずっと寝てるので
私も久しぶりに昼寝で寝正月できた。

ほんとうにいつも通りだけど
散歩で寄った神社は
いつもと違って賑わっていて
甘酒を振舞っていたり
焚き火をしていたり。

お正月の

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父のやさしさの上で。

父のやさしさの上で。

今日はパジャマからパンツまで
自分で全部揃えて
お風呂に入ると父が言う。

なんという珍しいこと!
感動して父を褒めちぎった。

1ヶ月ほど前
あんまりにもお風呂も歯磨きも嫌がる父に
尻をぶっ叩いて怒った。

もう、嫌がる父にあれこれ言うのが
めんどくさくて疲れた
と伝えた。

父は認知症だけど
きっと私が怒ったり
悲しんだりすることを
後から思い出して反省したりしてくれている。

なるべくなら怒

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高級な思い出。

高級な思い出。

ケンチャンが海の目の前でバイトを始めた。

帰りはジョギングで帰って来る。

友達のお店なので気楽だし
楽しそうで良かった。

今日は父の床屋に行けて
父が行きたがっていたお店で
奇跡的に外食もできた。

しかし
行く前は行きたがるけど
実際行くと文句ばかり。

そんなにも喜びを選択したくないのかと
不思議になってしまうくらい。

思い起こすと
母が倒れてから亡くなるまでもそうだった。

びっくり

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喜びを味わう。

喜びを味わう。

長年悩んでいたことがあって
勇気がなくてクリアにすることができなかったのだけど
もうそういうことを抱え込んでるのはやめようと
当たり前の行程を踏んでみたら
そんなに悩むことじゃなかったと知れたりする。

重力が弱くなったみたいに
足取りもこころも軽く
なんとなく大丈夫そうだと思える。

そういう時期を
浮かれることなく
大事に味わって私の一部にしたいと思う。

糧にできるのは
苦悩だけじゃないんだ

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幸せは顔に出る。

幸せは顔に出る。

山の家に帰り
村の新年会に
とんど焼き。

村中の会いたい人達に
ドドドッと会えて。

雪が積もる山奥に引っ越したお友達から
ずっとご挨拶したかったお世話になった人達
村の仲良し夫婦まで
ぐるっと巡って大満足。

あともう数日あれば
あのひとにもあのひとにも会える
と思うけど
次また帰るときのための余白。

山の家に住んでくれてる家族には
今回も会えなかったけど
おかきのおもてなしに
軒下にぶら下

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油断して喜ぶ。

油断して喜ぶ。

山の家から戻ると
父はなんだかふつうになっていて
そんなにふつうでもないんだけど
あんまりおかしな感じでもない。

自分でも「足腰は強い方なんだよ」
なんて言ってみたり
去年連発していた気弱な発言が
減ってきているようで。

食欲もあるし
寝込む時間が減って
食べられる日が増えている。

ごはんを見て
「おいしそう」
なんて言ったり
気を使って
「ごめんね」
なんて
この一年間ろくに聞いたことのな

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ぷくぷくほっぺが語ること。

ぷくぷくほっぺが語ること。

今日は朝から元気元気な父。

言ってることはチンプンカンプンだけど
幻視は弱く、穏やかでご機嫌。
夜ごはんにコロッケのリクエスト。

この一年の間で
初めてのコロッケリクエストだけど
一から作る意欲はなく
スーパーに冷凍コロッケを買いに行ってみると
昔ケンチャンがバイトしていた
北海道のコロッケ工場のコロッケを発見。

良いネタになるわ、と
8個入りを買って帰ってきた。

リクエストとはいえ
いつ

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都会の純真。

都会の純真。

昨日の夜も父は元気元気。

5日前にお風呂に入ったのに
また自分から入ると言う。

きれいになって、温まって
ぐっすり眠っていたように思う。

今朝から寝込む予定だったけど
音がするので部屋を見ると
にっこり笑ってピーナッツを食べている。

温かいものが飲みたいと言うので
用意してまた部屋に行ったら
そのときはもう別人みたいに
呼んでも突っついても返事せず
眠りの世界へ没入していた。

話はがらり

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遊びながら考えてしまうこと。

遊びながら考えてしまうこと。

久しぶりの雨。

父も私もグッタリ。

昼寝をしたら
なかなか起きられなかった。

ケンチャンは元気。

雨の合間をぬってジョギング。

走るとスッキリするらしい。

ケンチャンが定期的にバイトに行くので
私は週に一度
朝から晩まで出かけさせてもらって
しっかり遊んでいる。

最近は父が穏やかなので
介護をしてることを忘れて
ただ遊んでる毎日のような気分になる。

70歳までパンを焼き続ける予定だ

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