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父と娘の日々

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認知症が進行していく、憎たらしく愛おしい父との、尊い日々の記録。
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2021年11月の記事一覧

筋肉痛親子。

筋肉痛親子。

山登りで酷使した足が
いつまでたってもパツパツ。

筋肉痛どころか
腫れ上がってるみたいにふくれてる。

何をするにも痛がってる私を
父が見て笑う。

そんな父も
昨日はなぜか絶好調で
朝から晩までウロウロ歩き回る。

何回階段を上り下りしただろうな
そんなに激しいのは久しぶり。

私達が山に行ってる間に
こころが揺れ動いてしまったのかな。

まあ父も
良い運動になっただろう。

もう歳だから

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久しぶりに、背中に羽根。

久しぶりに、背中に羽根。

明日から母の納骨で長野へ。

父と母が育った場所。

私が田舎が好きになる
きっかけになった場所。

たっぷり懐かしんでこよう。

父とケンチャンも
楽しくやっていてくれますように。

ちょうど父が元気な日と重なるから
ケンチャン大変かもだけど。

男同士だから通じ合えることもあるだろう。
気を遣う相手だからこその
良い部分もあるだろうし。

私はひとり旅を
気兼ねなく
しっかり楽しんでこよう。

父が見せてくれた幸せ。

父が見せてくれた幸せ。

母のお墓から見える景色。

あの山の間から
朝陽が昇るのだそう。

暑いくらいの秋の日に
無事納骨が終わった。

出発前夜、父に
明日行ってくるよ〜
と伝えたら
少しして一階まで降りてきて
自分でお線香を焚いて
お骨にお別れをしていた。

出発の朝は
早くに起きて
ケンチャンと一緒に
お見送りしてくれた。

普通のことのように見えるけど
静かな奇跡に感動した。

3日後につかみ取った至福。

3日後につかみ取った至福。

友達の手作りの大福が食べたいと伝えたら
玄米もちを送ってくれたので
大福に挑戦。

まずはあんこを作ろうと炊いてみるも
11ヶ月あんこを炊いてないと
感覚も鈍るもので
しゃばしゃばのおしるこになり
まずはおしるこを楽しむ。

少し減ってきたところで
あんこにするべく煮詰めて
3日がかりでやっとあんこが完成。

あとは楽勝だろ〜と思っていたら
なんとまあ
ジャンボな大福になってしまった。

片栗粉だ

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ダメ元→丸儲け。

ダメ元→丸儲け。

山に登ってからもう3週間
一度も散歩に行っていない。

散歩に行く、という
発想が浮かんでこない。

山で1ヶ月分くらい
充電されちゃったのかな。

父の歯の詰め物が取れた。

今のところ痛くないみたいだけど
さて
どうやって歯医者さんにかかるかな。

私の大好きな歯医者さんは
往診してくれるそうなので
予約をすることはできるけど
予約が取れた日に父が起きていられるのか。

サイクルはほぼ一定だと

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染み込む話。

染み込む話。

12月にはケンチャンが
3週間も北海道に行く予定なので
今のうちに息抜きしておかなきゃと
千葉の畑のど真ん中に住む友達に会いに。

薪ストーブもどれもこれも
ジンジンジワジワ染み込んできて
からだの芯からあたたまった。

幸せってのは
その人から溢れ出して
自然と伝わってくるものなんだな。

我が家は今
いろんな事情もあり
幸せとか自由とか充実とかを
たくさん感じられているメンバーじゃないけれど

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山を想う。

山を想う。

明日から京都の山の家に帰ってくるよ
と父に伝えると
うん、うん、とうなずいた。

まだ生きていく自信が出てきたのか
もう嫌がってゴネたりしなくなり
私は気持ち良く帰ることができる。

でも
今回の用事が済んだら
しばらく帰ることにはならなそうだ
と思っていた。

昨日のコンサートは
私のこころを山の家に引き戻させた。

いろんな思い出が次から次へと
ピアノの音に乗って
浮かんでは消えていき
寂しさ

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