押さえておきたい世界の年間イベント一覧|Etsyショップ運営
どうも、244です。今回は、Etsyに商品を出品する際に設定できるホリデー(年間イベント)について調べてみました。
正月、バレンタイン、クリスマスなど、毎年さまざまな時期でイベントがあるかと思いますが、そうしたタイミングは商品の存在を知ってもらう絶好の機会でもあります。
ここをうまく活用すれば、毎年繰り返されるトレンドに乗っかることで、露出が増え、さらには売上につながることだってあるでしょう。ビジネスをしている人の間では、常識とも言えるかもしれません。
とはいっても、Etsyで販売することは「世界のイベント」を意識することでもあります。
とにかくイベントをたくさんリストアップする!ということもできたのですが、それよりもそもそもEtsyが商品の出品項目として登録しているものを調べたほうがいいのではないか、と思いました。
なお、これからご紹介する順番は、Etsyの商品登録ページに記載されている順番となりますのでご了承ください。
Etsy関連の年間イベントリスト
それでは、合計19個のイベントについての基本情報をご紹介していきます。日本でも馴染みのあるものもあれば、初耳のものもあるかとは思います。
旧正月(1月下旬~2月中旬)
日本では元旦、元日、1月1日を「正月」といいますが、一方で「旧正月」は中国をはじめ、韓国、台湾、マレーシア、インドネシア、香港などの東アジアなどでお祝いされるもの。
両方とも「1年の幕開けを祝う」というのは同様ですが、タイミングが異なります。日本では1年を365日とする太陰暦(グレゴリオ歴)に基づく一方、旧正月は1年を354日とする太陰太陽暦に基づくとのこと。ですので、旧正月のタイミングというのは太陰暦でいうと1月下旬から2月中旬にあたるそうです。
旧正月の期間中は、企業やお店がお休みとなることも多く、家族と一緒に過ごす時間ともしてもとらえられています。日本の正月と共通しますが、伝統的なイベントがあったり、特別な料理を食べたりもするそうです。
ドラゴンのデザインが圧倒的な印象。あとは「赤」でしょうか。衣服はもちろん、アクセサリーや置物、キャンドル、デコレーションなど、多種多様な商品が並んでいます。
クリスマス(12月25日)
毎年12月25日に祝われるキリスト教の祭日で、イエス・キリストの誕生を記念しています。この日には、多くの人々が家族や友人と集まり、食事やプレゼント交換などを楽しみます。
クリスマスはみなさんもご存知ですね。イメージがわくかと思います。衣服やデコレーションなど、ほんとうに様々な関連商品が並びます。赤や緑系のデザインが目立ちます。
ちなみに豆知識ですが、クリスマスといえばサンタクロースですが、サンタクロースの赤は、コカ・コーラ社のキャンペーンによってつくられたイメージだそうです。なんちゅうマーケティング力、すごい。
シンコ・デ・マヨ(5月5日)
毎年5月5日にアメリカおよびメキシコにてお祝いされる記念日で、これは1862年にメキシコ軍がフランス軍に勝利した「プエブラの戦い」に由来するとのこと。
この日は「メキシコを味わおう!」とパレード、音楽、ダンス、伝統的なメキシコ料理とまさにお祭りな1日となるそう。
黄色、茶、緑、赤、タコス、ウイスキー、サボテンとまさにメキシカンなデザインが並びます。カラーパレットとして選びやすそうな色の組み合わせですので、シンコ・デ・マヨカラーな商品をつくってみるのもおもしろいかもしれません。
イースター(3月下旬~4月上旬)
「復活祭」ともいい、キリスト教における最も重要な祝祭日のひとつ。イエス・キリストの復活を祝う日。時期は毎年変わっていきますが、3月下旬から4月上旬あたりのよう。イースターの日は、春分の後の最初の満月の次の日曜日、と決められているそうです。
色はカラフルなものから、パステル調のものまで。十字架、山脈、卵などの形が目立ちます。うさぎやニワトリなどの動物も見かけました。「復活祭」ということで、卵がモチーフの商品が目立つ印象です。
父の日(6月の第3日曜日)
これはみなさんご存知の、父親への感謝と敬意を表すための日ですね。多くの国でお祝いされており、起源や祝う方法は多種多様のようです。
日付は、6月の第3日曜日となっていて、これはアメリカやカナダ、イギリスも同様とのこと。ただ、オーストラリアは9月、ドイツは5月頃と国によって違うようです。このnoteは6月の間近に書いていますが、現在Etsyで父の日セールが開催されているので、一般的には6月と考えておいてよさそうです。
イメージ通りといえばそうですが、財布、ネックレス、グラス、Tシャツなど、父親に贈りやすそうな商品が並んでいます。色味は黒や茶系など、無難でシックなものが目立ちました。
ハロウィン(10月31日)
毎年10月31日にお祝いされるイベントで、特にアメリカやカナダで広く楽しまれていますが、日本でもかなりの一大イベントになっている印象です。
起源自体は、古代ケルト人の祭り「サウィン(Samhain)」までさかのぼるそう。亡くなった人々の霊が戻ってくると信じられていました。
それを8世紀になって、ローマ教皇グレゴリウス3世が11月1日を「諸聖人の日(All Saints' Day)」として定め、その前夜を前夜祭として「All Hallows' Eve」としたのがハロウィンの語源だそう。
色味は赤やオレンジ、黒系で、かぼちゃやクモの巣、おばけなどのモチーフが目立ちます。これは日本でも想像できそうな結果ですね。
ハヌカ(11月下旬~12月)
ユダヤ教の祝祭で「光の祭り」とも呼ばれるそう。8日間にわたって行われるもので、紀元前2世紀のエルサレム神殿の再献堂を記念するもの。
ハヌカはユダヤ暦に沿ってお祝いされ、毎年12月前後。ハヌカのときにはこれを食べよう、といったものもあるそうです。
※献堂とは、教会堂を建築した際に執り行われる儀式のこと。
U字状のロウソクは「ハヌキア」と呼ばれるもので、ハヌカの時期に使用されるとのこと。全体的にハヌキアをモチーフにしている商品か、ハヌキア自体の商品が目立ちます。
独立記念日(7月4日)
これはおそらくアメリカの独立記念日のことを指していると思われます。その前提で書いていくと、(アメリカの)独立記念日は毎年7月4日にお祝いされるもの。名前の通り、1776年の同日にアメリカ独立宣言が採択されたことに由来します。
赤、青、白のアメリカカラーがやはり目立ちます。毎年7月4日は、街がこのカラー一色となるのでしょうか。Tシャツからポスター、デザイン素材など、多種多様な商品カテゴリーで出品がされています。
クワンザ(12月26日-1月1日)
アフリカにルーツを持つアメリカ人(アフリカ系アメリカ人)が文化や遺産を祝うための年末のお祭り。クワンザはスワヒリ語で「初物」という意味。1966年にマウラナ・カレンガ博士によって創設されました。クリスマスの翌日である12月26日から1週間続くイベントだそうです。
ユダヤ教のお祭り「ハヌカ」と同様、キャンドルがシンボルになっているよう。カラーは緑、黄色、赤など、アフリカカラーですね。物理的に飾るようなアクセサリー系の商品が目立つ印象でした。
母の日(5月の第2日曜日)
こちらはみなさんご存知ですね。母親への感謝と敬意を表す日です。アメリカやカナダ、日本などでは5月の第2日曜日と決まっていますが、国によって日にちは変わるようです。
母の日の由来は国によってさまざまですが、日本の場合はアメリカから伝わった風習のようです。
日本では母の日にお花を贈ることが多い印象ですが、海外でもお花がモチーフの商品が目立ちます。衣服はもちろん、ポスターやキャンドル、石鹸、デコレーショングッズなどもありました。全体的に華やかなカラーが多い印象です。
ニューイヤー(1月1日)
こちらは調べるまでもなく、新年を祝うイベント。宗教によっては「新年」の時期は変わりますが、ここでの「ニューイヤー」は、12月31日から1月1日にかけて開催されるイベントのことを示しているかと思います。
旧正月の龍も見かけられますが、テキストで「Happy New Year」とあるデザインが目立つ印象。色味には共通性はなく、多種多種な「New Year」をまとった商品が並んでいる印象です。
聖パトリックの日(3月17日)
毎年3月17日にお祝いされるアイルランドの祝日。アイルランドの守護聖人である聖パトリックを記念する日とのこと。アメリカやカナダ、オーストラリアなど、アイルランド系移民が多い地域で祝われるそうです。
四葉のクローバーがモチーフになっているデザインが占めています。色もほとんどがグリーン系であり、「聖パトリックの日=緑のクローバー」というイメージになっていることがわかります。
感謝祭(10月と11月)
たまに「サンクスギビング」という単語を聞いたりしますが、それが感謝祭のこと。主にアメリカとカナダでお祝いされる祝日で、日にちはずれます。1621年にマサチューセッツ州で開催された収穫感謝祭に由来するそうです。
色としてはオレンジ系、モチーフとしては七面鳥、カボチャが目立ちます。緑とオレンジ系のカラーが多く、暖色のデザインという印象です。
パスオーバー(4月)
奴隷だったユダヤ人がエジプトを脱出して自由の民になったことを祝う、ユダヤ教のお祭り。過越祭(ペサハ)とも言うそうです。ユダヤ暦での年のはじまりである第1の月(ニサン)の14日目に行われるそうですが、これは私たちが使用している太陽暦でいうと4月頃にあたります。お祭りは、8日間続くとのこと。
passoverという英単語は「通り過ぎる」という意味もあるので、Pesach(ペサハ)で検索したほうがお祭り関連のものが出てきやすいようです。全体的にヘブライ語が表記されている商品が目立ちます。食器やワイン用ラベル、テーブルクロスなどの食事関連の商品が多い印象でした。
バレンタインデー(2月14日)
こちらは説明不要かもしれませんが、愛・親愛の気持ちを表現する世界的な日。恋人や親しい友人にチョコやお花、カードなどを贈ります。
起源は古代ローマまでさかのぼります。当時兵士たちの結婚は禁止されていたのですが、兵士たちの結婚を秘密裏に行ったローマの殉教者、聖バレンタイン(Saint Valentine)を記念する日として2月14日が設定されたそうです。
ピンク系、赤などが目立つ印象。服からレターカード、ポスターなどを見かけました。全体としてはレターカードが多いような印象です。
ベテランズ・デー(11月11日)
毎年11月11日にアメリカでお祝いされる、退役軍人を称える祝日です。退役軍人の日、復員軍人の日とも呼ばれます。もともとは「休戦記念日」と呼ばれていましたが、名称が変わったようです。
アメリカの国旗やミリタリー系のデザインが多いですね。商品ジャンルとしてはTシャツやレターカード、キーホルダーなどを見かけました。
ディワリ(10月-11月)
「光の祭典」とも呼ばれ、インドを中心にお祝いされるヒンドゥー教の重要なお祭り。ディワリは悪に対する善の勝利、闇に対する光の勝利を象徴していて、家族や友人と共に喜びを分かち合う時期でもあるそう。お祭りは、インド歴の新年にあたる10月〜11月の期間中の5日間で開催されます。インドのお正月のようなイメージです。
鮮やかなカラーが並び、お祭りの際に身につけるものであったり、置物、クッション、傘、食器、キャンドルなど多種多様な商品が並んでいます。
ホーリー(3月)
インドやネパールを中心にお祝いされるヒンドゥー教の春のお祭り。ヒンドゥー教の神話に基づく祭典で、ホーリー祭の象徴でもあるカラフルな粉を掛け合う習慣があります。
人々がカラフルな粉まみれになっている写真を見たことがあるかもしれませんが、それがホーリー際の様子です。インド歴の11月の満月の日(太陽暦での3月)からはじまり、2日間にわたって行われます。
色とりどりの粉をモチーフにしたレターカード、デザイン素材、Tシャツなどが並びます。粉自体も販売されていました。
イード(毎年変動)
イスラム教の祝祭日で、断食月(ラマダン)の終わりをお祝いするものです。
ラマダンは30日間にわたって行われるものですが、これがイスラム暦に基づいて月の観測で新月から三日月になることが必要とのことで、毎年時期が10日ほどずれていきます*。2015年は6月でしたが、2024年は3月に行われたので、イードもこれにそって変わっていきます。
※イスラム暦は太陰暦で約354日で1年が終わるため、毎年10日ほど前倒しになります。
Tシャツやレターカード、デコレーション商品などが目立ちます。落ち着いた色味が多いですが、アラビア語表記のデザインが多いですね。10年以上前にラマダン期間中のカイロに行ったことがあるので、個人的には想像がしやすいイベントです。
1年の流れで並び直すと
ということで全イベントの概要紹介が終わりましたので、1年の流れで並び直してみます。
あくまで Etsyでの商品登録時に選択できるイベントとはなりますが、8月と9月をのぞいて、なにかしらのイベントが世界中で開催されていますね。やはり年末年始はイベントが重なり、盛り上がる印象です。
商品を準備するタイミング
こうした世界的なイベント(=トレンド)を狙って商品を出品することで、さらなる露出および売り上げを狙える可能性があるわけですが、イベント当日に出品するよりも前に公開しておいたほうがいいでしょうね。
というのも、イベント=準備が必要であったりするので、当日の2ヶ月前くらいから検索数などが上がりはじめたりします。
「イベント当日の2ヶ月前に商品を出品する」を前提に考えていくと、下記のようなスケジュールになるイメージです。
こちらはあくまで出品時期(公開)ですので、この時点で商品が完成している必要があります。
すべてのイベントを狙って出品される方はあまりいないかとは思いますがスケジュール感として参考ください。
最後に
「イベントを狙って」と書きましたが、あくまでご自身の商品との相性前提だとは思います。例えば、特定のイベントの関連商品に使われている色味を採用して、商品名やタグにそのイベント名を入れてみたり、というようなイメージでしょうか。
世界ではさまざまなイベントが常に開催されていて、僕自身、体験したことのないものばかりです。そんな状況下で安易にイベントのトレンドに乗っかろうとするのはあまりよくないかというか、そんなにうまくいかないかとは思いますが、それでも「このイベントと相性がいいかも」という感じで実験で出品してみるのもありかもしれません。
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19個も解説したので、思ったより長くなってしまいました。参考になった!と感じたらいいねいただけると感激です。Etsy関連の情報を定期発信していますので、フォローもぜひぜひお待ちしております〜
ではでは〜
いつもありがとうございます。発信の質をさらに高め、継続もできるよう精進してまいりますー!