見出し画像

人のためと自分のため。

「情けは人のためならず」

小学生の頃、校長先生が毎回朝礼で言っていた言葉。
もう10年以上前のことだが、唯一覚えている。

この言葉の意味はよく

「人に優しくすることは、その人のためにはならないからしない方がいい」

とはき違えられることがあるが実際は違う。

「人に情けをかけると巡り巡って自分にいいことが返ってくる」

という意味だ。

この言葉を思い出したのも、TwitterやYouTubeで最近見た情報に一貫性を感じたからだ。

「人のため」と言いながら結局は「自分がどう見られているか」の人が多い

そのような趣旨の言葉がTwitterのタイムラインに流れてきた。
なんだがすごく分かるかもしれないと感じ、グサっときた。

確かに人の役に立ちたいと思っている人はたくさんいる。
でもなぜ人の役に立ちたいと思うのか?
自分なりに考えてみた。

多くの人は人の役に立つことで、自分の自己肯定感を上げることや自分の承認欲求を満たすことに繋げているのではないかと。

そういう自分が好きだし、それが自分にとってのやりがい。

そんな考え方の着地点に行き着いた。

人のために何かをすることがストレス解消に繋がる

ストレス解消に関する、とある動画をYouTubeで見つけた。

その動画の中では

アメリカのイエール大学で

「ストレスでしんどい時こそ人のために何かをすることでストレスが軽減する」
という研究が行われた事についての言及から始まる。

その結果、日々の生活の中で小さな親切を行った人は、ポジティブな気分になり、その日の幸福度が高まること。一方で他人への親切が少ないとネガティブな気分になり幸福度が下がることが分かったそう。

しかしなぜ、人に優しくするとストレスが軽減するのか?

その答えは「オキシトシン」というホルモンにあるそうだ。
どうやらオキシトシンは女性の妊娠や出産時に大量に分泌され、愛情ホルモンと呼ばれているらしい。

そしてそのオキシトシンの分泌量が多いと、ストレスに強くなることが最近の研究で分かってきているらしい。

そしてそして。妊娠や出産以外で、オキシトシンの分泌を増やすことこそが
「人のために何かすること」
だそう。

こんなに科学的に証明されていたなんて。
と私の中に少し衝撃が走った。

人のためと自分のため。

この関係性を自分の中で認識しておくだけできっと、もっと自分が楽になれる気がした。
きっと人のためだけを考えすぎると、絶対にいつか限界が来る。

人に良いことをすると自分もhappyになれる。
そんなサイクル、最高じゃない?

「情けは人のためならず」
小学生ぶりにこの言葉を、もう一段階深いところで、理解できた気がする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?