消費、浪費、投資使ったお金を分けられる?

一般的な家計簿や、家計の見直しにする際に必ず必要となってくるのが「項目分け」です。
食費とか、交際費とか・・・家計簿では細かく見ていきますね。
もっと大きく分けると、お金の使い方は「消費、浪費、投資」に分けられるというのは、ちょっと調べれば出てくるノウハウです。

浪費を減らして投資に回しましょう!

これが今良く言われている「貯蓄から資産形成へ」を叶える基本的な考え方です。
無駄をなくし、その分貯金して、最後は資産運用の資金に充てる。
特別難しいことではないし、理屈も通っている。

ただ、私は自分が使ったお金をこの「消費、浪費、投資」に分けられないんです。

以前、とあるテレビ番組で家計の見直しの特集がありました。
内容は今使っているお金を「消費、浪費、投資」に分けて、浪費を減らしていくという基本に忠実なもの。

数名の主婦や会社員の方が出演されていて、それぞれの家計を見直していくことで番組が進みました。
お一人の家計の見直しをしていく中で、こんな発言があったんです。
『推し活は浪費なので、もう少し金額を減らせたらいいですね』
正直、この言葉にめちゃくちゃ心が苦しくなりました。

なぜ赤の他人に「推し活は浪費」と分類されなきゃいけないのか?と・笑
推し活があることによって、明日からまた頑張ろう!と思えたら、それは立派な「投資」だと私は考えます。
私自身も20代前半はジャニーズのファンだったので、推し活が単純な浪費や消費ではないことは私が一番良く知っている!
だから、一般的な価値観でそうやって3つに勝手に分類されてしまうのは、気分が良くないなぁと感じました。

実際に、一般的な家計簿を書いていたり、家計のやりくりノウハウを実践していて「苦しいな」と感じる方は、
「世間一般の価値観」に自分を合わせていかなければならないからではないか?と考えています。

お金の世界って、実はなかなかアップデートされて行きません。
それは家計簿や家計の見直しに関しても同じこと。
私は家計簿を書いてきて22年経ちますが、1円単位で収支を合わせられたことはないし(いつも使途不明金ばかりが増えていく)
項目分けも家計簿に書いてある通りに分けられたことがありません(先月どうだったか分からなくなる)。
決して自慢できることではないし、だけど計算苦手だし、どうしたら?という工夫から、愛され家計簿の原点は生まれました。

やり方の基本は抑えつつ、貯金が出来る仕組みや予算の考え方をきちんと取り入れ、
自分が本当に大切にしたいことを知り、そこにお金を使う喜びや豊かさを知る。
これが今、とても求められていて必要な事だと感じています。

100円ショップが良い悪いじゃないんです。
買うことが良いわけでも買わないことが良いわけでもないんです。
食費を節約することが良い悪いじゃないんです。
自炊が良くて外食やお惣菜がダメなのではないんです。

自分がお金を使って、豊かだなぁと感じる生活はどれですか?
大切なのは「自分が感じた気持ち」です。
お金に振り回されない賢い選択ができる人生を送りましょう。

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