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低学年からの"アナログ遊び"は中学受験の算数のセンスを磨く

こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室
塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、中学受験の算数について書きます。
 
❤︎中学受験と学校の算数何が違う❶
 
小学校で習う算数と中学受験の算数の大きな違いは、
カリキュラムの進度です。
 
①学校の算数
 
計算でいえば、
学校では、
3年生までに整数でのたし算・ひき算・かけ算・わり算が、
続いて、
小数の計算を5年生まで、
分数の計算を6年生までかけて学んでいきます。
 
②中学受験の算数
 
一方、
中学受験のカリキュラムでは、
4年生のうちに小数・分数の四則演算まで習います。
 
それは、
小数・分数を含めた計算力が、
応用問題をやっていくための基礎となるからです。
 
たとえば、
速さの計算も、
おうぎ形の面積を求めるのも、
分数を理解していることが前提になります。
 
❤︎開成中学の過去問
 
1/9998を小数で表すとき、小数第48位の数、小数第56位の数、小数第96位の数をそれぞれ解きなさい。
 
中学入試の問題は、
中学以降の範囲の先取り学習ではありません。
 
小学校で習う算数の知識を土台に、
解き方を考えたり工夫をしたりすることを求められます。
 
まずは分数を小数に直すためにわり算をしてみる。
0.0001000200040008……という答えの規則性に気がつくことができれば小数第48位が求められる。
小数第56位と小数第96位はさらに繰り上がりも考える必要がある。
 
答えは、
小数第48位:8 
小数第56位:3 
小数第96位:6
 
中学受験のカリキュラムは、
早いうちに計算力を身につけ、
それを土台に、
さまざまな応用問題の解法を学んでいくという学習カリキュラムです。
 
❤︎中学受験と学校の算数何が違う❷
 
進度だけではなく、
学びの深さも違います。
 
①学校の算数
 
速さの単元では、
小学校では、
速さの3公式という"速さ""道のり""時間"の関係を習います。
 
「分速30mの人が5分歩くと何m進みますか」
二つがわかっているときに残りの一つ(この場合は道のり)を求めるところまでです。
 
図形の単元では、
三角形の内角の和や相似・合同など図形の性質を知るところまでです。
 
②中学受験の算数
 
中学入試では、
速さの3公式をもとにして、
複雑な状況を整理していくような問題が出題されます。
 
「分速30mのAくんと分速50mのBくんが800m離れたところから同時に相手のほうに歩きだすと、出会うのは何分後ですか」
 
図形も同様で、
三角形の内角の和や相似・合同など図形の性質を使った応用的な問題が出題されます。
 
❤︎中学受験で大切なこと
 
中学受験の勉強、
とくに算数は難しいというイメージがあると思います。
 
しかし、
応用問題を解くために大事なのは、
"基礎・基本"をしっかり身につけることです。
 
❤︎割合の問題
 
たとえば、
つまずきやすい分野として"割合"があります。
 
つまずく原因は、
割合が難しいからではありません。
 
前段階である小数・分数のかけ算・わり算に十分習熟していない場合が多いです。
 
たとえば
「クラスの女子は4人で、全体の3分の1です。クラスの人数は?」という場合、
 
4÷1/3=12と計算します。
 
整数の計算では、
かければ増えて、
割ったら減るのですが、
小数・分数では、
かければ減って、
割ったら増えることがあります。
 
そこで頭が混乱して止まってしまう子が多いのです。
 
また、
「12人のクラスで女子が4人のとき、女子の割合は?」
 
4÷12=1/3と計算します。
 
この場合、
小さな数を大きな数で割ることに抵抗がある子もいます。
 
❤︎数と計算の感覚を身につける
 
数と計算に十分慣れて感覚が身についていること。
整数と小数・分数の違いを理解していること。
 
そういった基本が定着していることが大切なのです。
 
❤︎計算力を身につける
 
計算力が足りないだけなのに、
「割合は難しい」
「算数が苦手」
と思ってしまっているのです。
 
計算は、
練習をすれば誰でもできるようになります。
 
まずは、
きちんと正しい計算の仕方を身につけることです。
 
毎日の計算練習で数に慣れることも必要です。
計算が正確にできるようになったら、
速く解けるように意識しましょう。
 
最初は丁寧にひっ算をするのが大事ですが、
慣れてきたら暗算で解けるようになってきます。
 
中学受験を考えるのなら、
3年生の終わりまでに、
2ケタのたし算・ひき算を暗算でできるようになっている必要があります。
 
❤︎センスは関係ない
 
算数、
とくに図形などは"センス"が必要と思われがちです。
 
しかし、
センスとは、生まれながらに持っているものでしょうか?
 
センスがある子どもは、
実は小さいころから
図形や数にたくさん触れている
そんな環境にある子どもです。

❤︎算数のセンスを磨くアナログ遊び

①トランプの神経衰弱

算数が苦手な子は、
長い文章題を読んでいるうちに、
数字や条件が抜けてしまいます。

得意な子は、
頭の中で条件を整理しながら読めるので、
すんなりと立式できます。

そのときに大切なのは短期記憶です。

トランプの神経衰弱は、短期記憶を鍛えることができます。

②すごろくゲーム

一つ、二つ……とマスを数えていくのは、
数に慣れることになります。

また、
サイコロを振るのも、
場合の数や確率につながる感覚が身につきます。

③ナインブレイク

ナインブレイクは、
オセロ感覚の足し算ゲームです。

頭の中で数字を組み立てながら
「いかに自分のコマを増やしていくか」を競います。

遊びながら知らず知らずのうちに"暗算力"や"記憶力"を高めるとともに、"先を考える力"が身につくゲームです。

❤︎まとめ。低学年からの"アナログ遊び"は中学受験の算数のセンスを磨く

中学受験の算数は、
進度が速く、学びの深さが違います。
小4までに分数の四則計算
数と計算のセンスを身につける必要があります。
そのセンスは、
低学年からの"アナログ遊び"
トランプの神経衰弱、すごろくゲーム、ナインブレイク…
で身につけることができます。

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