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一枚のビスケットに込めた思い

このビスケット、よく見ると、周囲にギザギザの凹凸がある。なんと、この数が決まっているのだ。それは1年の週の数を表す52個。そして横幅が7cm。これは1週間の日数。ピケ(穴)の数が24個で、こちらは1日の時間。というように、これらの数字は、四六時中このビスケットを食べて欲しいという願いが込められているのである。

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このビスケットは、シャンボール城などのお城があるフランス、ロワール地方の首府、ナント(ここは、かつてブルターニュに属していたので、人々の意識はブルターニュ寄り)に1846年創業のLUというビスキュイットリー(ビスケット屋)が創ったPetit Beurre(プティ ブール)というビスケット。

子供のいるフランス人家庭なら、もれなく戸棚に常備している国民的菓子だ。それほど甘くなく、サクサクした食感に思わず、二枚、三枚と手が伸びる。それこそが、LUの願い。

ちなみに、LUは、創業者の夫婦Lefèvre とUtilの頭文字を合わせたものだという。

誕生の背景には、もちろんブルターニュの美味しいバターがあった。その土地ならではの逸品。
パリのスーパーでも売っているので、お土産にもおススメです。

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