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アニョーパスカル。アルザスの復活祭のお菓子について

アニョーパスカル。アルザスの復活祭のお菓子について

アニョー・パスカル。アルザス地方で復活祭に作られるお菓子です。信者数22億5000万人。世界最大と言われるキリスト教が普及した国では、1年に一度、キリストの復活を祝う復活祭(フランス語でパークPâques 、英語でイースター Easter)の日が定められています。

ベツレヘムで生まれ、ナザレで育ったイエス・キリストは、やがて使徒と呼ばれる弟子たちを伴い、各地を周って自らの教えを広めました。そんな

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紙袋に入れるだけ!フランスのガレットデロワ。

紙袋に入れるだけ!フランスのガレットデロワ。

本日、1月6日はエピファニー(公現祭=なぜ、この日本語かというと、キリストが公に現れた日だから)。

たいそうな方がお生まれになったというので、東方からメルシオール、バルタザール、ガスパールの3人の聖人(賢者、王とも呼ばれている)が、おみやげの黄金、ミルラ(没薬=アフリカの樹木から採取する薬あるいは遺体の防腐処理に使用)、乳香(東アフリカの木の樹脂=水蒸気蒸留を経て香水として使われる)を携えてベツ

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神に近づく大聖堂と物語のあるステンドグラス

神に近づく大聖堂と物語のあるステンドグラス

中世ロマネスク建築に変わり、12世紀、建設されはじめたのがゴシック建築の聖堂です。ゴシック建築は、ロマネスクと違って天を目掛けるように高く建物をつくるのが特徴。それは、より神に近づくイメージで建てられたとか。壁面にはステンドグラスが施されるようになり、キリストの受難の物語が描かれるようになりました。当時は書物もなかったし、ほとんどの民は字が読めなかったので、そのステンドグラスがキリスト教を理解する

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復活祭とカーニバルと子羊のお菓子

復活祭とカーニバルと子羊のお菓子

復活祭は移動祝日で、春分後の最初の満月の次の日である。
今年の復活祭は、4/12だと聞いたが、このコロナ騒ぎでヨーロッパはそれどころではない。本来なら、ショコラチエやパティスリーに卵やウサギ型のショコラが賑やかに並んでいるのに。

かつてフランスなどでは、復活祭に向けてカーニバルを行なっていた。カーニバルとは、そもそも復活祭(Paques)に関係する行事で、中世では仮装した庶民が屋外で踊ったり食べ

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