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ウエディングプランナーへの道③

お客様のためなら公園や島、美術館、県外にまで行って一から会場を作る、私が入ったプロデュース会社はそんなところだった。
毎週違う会場に行っては荷物を運び込みセッティング、緊張の時間を過ごしてはすぐに撤収。
平日は打ち合わせやミーティング、週末に向けての準備と忙しく、休みもあまりなかったし、毎日夜遅くまで仕事をした。
だけど、その頃は若かったし(笑)無我夢中で働き詰めの毎日も楽しかった。

今から20年ほど前のことだから、レストランウエディングでさえ、そこまで認知されていなくて、結婚式=結婚式場でするもの結婚が決まったら〇〇〇を買うという時代。
屋外で結婚式!?島!?美術館!?なんて驚かれることも多かったし、ご本人様がここでしたい!という気持ちになっても、ご両親の反対を受けることも多く、よくご両親の説得をさせてもらったものです。
今でこそガーデンウエディングは人気ですが、その頃はご両親はよく
「普通の結婚式をしてほしい」
こんな言葉をよくおっしゃっていました。
普通ってなんなんだろう?みんなと同じ?変わったことをしないこと?
“オリジナルウエディング”をうたっていたプロデュース会社でいた時、普通の定義をよく考えたものです。
現在では逆に“ふたりらしさ”が私の接客ではお客様との共通ワードとなっているので時代はかわるもの…。

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入社した当初はまだまだ浸透していない“オリジナルウエディング”やレストラン等結婚式場以外での結婚式の大きい壁によく悩まされたものです。
何度も何度もロールプレイングや新規接客を経験しても、最終的には結婚式場に決まる。
決め手は式場のきれいさ、キラキラ感、アクセスの良さ。
なかなか太刀打ちできない理由と自分の営業能力の低さや説得力のなさによく落ち込みました。
会場見学をして、説明をして、強気な見積もりを出しても即決してもらえる、そんな式場や式場プランナーさんと自分は何が違うのか?
自社や自身の強みって何なんだろう?そんなこともよく考えていました。

入社して半年くらい経った頃かな?
そこそこ新規接客にも慣れてきて、3ヵ月くらいではじめて新規接客で決めていただいたお客様の結婚式の施工も終わった頃。
自分でお客様に響くワードが大分絞れて来るようになった。
手探りでいろんな風呂敷を広げるのではなく、自分がはじめての施工までで感じたことや当日担当して分かったこと等を経験談として話せるようになったのは強かったのだと思う。
結婚式はいいモノ!絶対してもらいたい!そんな気持ちは溢れていたものの、本質のお話ができるようになっていったのかもしれない。
自分の気持ちだけを押しつけるのじゃなく、お客様のお話をよく聞いて。
何でここに来てくれたのか、何が知りたいのか、どうしてほしいのか、それがわかるようにならないと人の心には入っていけないんだろうな。

そこが分かってからは、水を得た魚のようにバンバン新規接客をしてお客様に決定をいただくことができるようになっていきました。
最終的には当時年間120組ほどのお客様を抱えていた会社の半分は私のお客様というくらいまで伸びることができました。

ただ、そこまではまた大きな山あり谷あり…

そのお話はまた次回に。
こうやって自分の歴史を振り返るのって、初心に戻れるのでいいですね。
今の自分に奢らず、常にお客様と同じ目線でサポートしていけるように頑張らないと!
いつも読んでくださり、ありがとうございます!

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