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真田丸第一話 浅間山噴火

2017年の大河ドラマ「真田丸」をレンタルして観ています。

最近、戦国時代のドラマをよく観ているのですが、真田丸は、他の歴史ドラマとは雰囲気がちょっと違うなぁ~と思いました。

脚本は三谷幸喜さん。原作無しのオリジナル作品とのこと。途中途中に、ほっこりシーンや笑えるシーンがあり、展開のテンポも良く、歴史初心者に優しいなぁ~と思いました。でも、初心者だけでなく、歴史に詳しい人をもうならせる演出が散りばめられています。

真田丸の主人公は、「真田幸村」という名前で有名な真田信繁。でも実は、幸村と名乗っていたという史料は無く、大坂夏の陣が終わってから60年近く後に書かれた軍記物で、初めて幸村、という名前が出てくるようです。

大坂の陣で徳川家康を追い詰め、「日の本一の兵(つわもの)」と呼ばれ、今でも人気を誇っていますが、産まれてから関ヶ原の戦いのあたりまでの約30年間、ほとんど史料が残っていないんだそうです。そんな信繁を主人公とする物語で、話をどれだけ持たせていくか・・・。ハードルが高かったと、脚本の三谷幸喜さんが、後に語っている記事がありました。

第一話で、いきなり、衝撃的なシーンがあります。

武田勝頼の家臣たちが相次いで裏切り、武田家は存亡の危機に瀕しましたが、信繁の父、真田昌幸は武田勝頼にこう声をかけます。

「富士や浅間の山が火でも噴かぬ限り、武田のお家は安泰にございます」

次の瞬間・・・。浅間山、ちゅどーーーん!!!そしてナレーション。

「48年ぶりに、浅間山が噴火した」

そこへ信繁が天然ぽく、こう言いました。

「そりゃ、火山ですから、たまには火も噴きましょう」

まるでギャグのような流れですが、この浅間山の噴火は史実で、ちゃんと史料が残っているんです。当時、浅間山の噴火は「東国異変の前兆」で不吉とされていました。そんな噴火を見た家臣たちは

「天が武田を見放した・・・・」

と感じてしまい、武田勝頼の元をどんどん離れていってしまいます。そして、真田がいる岩櫃城(いわびつじょう)か、同じく家臣だった小山田がいる岩殿城か、どちらかに逃げなければ・・・という状況になった時、勝頼は岩殿城を選んだのですが、岩櫃城に行くには、浅間山の近くを通らなければいけないので、岩殿城を選んだという説があるようです。岩殿城に着いた勝頼は、小山田の裏切りにあって岩殿城に入れず、その後、滅びました。真田丸では、これまでになく凜としたかっこいい勝頼でしたので、その最期はとても切なく、見ていて辛くなりました。。。

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