「食の生産現場をもっと身近に」 えと菜園オンラインショップnote始めます
【株式会社えと菜園とは】
こんにちは。「えと菜園オンラインショップ」衛藤と申します。
今回私達の活動について、皆様に知ってもらいたくnoteを始めさせていただきます。
まず簡単にえと菜園とはどういった会社で、どのような活動をしているか少々説明致します。
えと菜園の3つの事業
私達「株式会社 えと菜園」は大きく分けて3つの事業を中心に活動しています。
①神奈川県藤沢市で家庭菜園や体験農園事業の「コトモファーム」。
②就農支援社会に行きづらさを感じる人達が農業を体験する事で、農業という新しい社会に 挑戦できる手助けを行う就農支援プログラム「農スクール」。
③熊本県の農家さんや生産者を中心に、こだわった商品を全国にお届けするインターネット 販売事業「えと菜園オンラインショップ」の3つです。
ではなぜこの3つの事業に辿り着いたのか。
代表小島希世子の開業から今にいたる、えと菜園の歩みについてお話しします。
「将来は農業をやって、世界の飢餓を無くそう」
小島希世子は熊本県合志市の農村地域で生まれ育ち、小学生の頃から「将来は農業をやって、世界の飢餓を無くそう」と志しました。
大学を卒業後、有機野菜の卸売会社などで働き、農業と農作物の生産、販売を学び、2006年、地元である熊本を拠点とし「美味しく、身体に優しい食べ物を作って、お客様に喜んでいただきたい」という想いを持つ農家さん、生産者さんと共に農産物のインターネット販売事業を開始したのが、「よかもん発見隊」現「えと菜園オンラインショップ」の前身です。
一本の電話から感じた「生産者と消費者にある距離感」
小島がネット販売を始めて間もない頃、一本の電話が入りました。
その内容は「大根に泥が付いているけど、大根は土の中にできるの?」という都心部のお客様からの電話でした。
その時「生産者と消費者の間には大きな距離感が存在する」ことに気付かされた小島は「畑と食卓の距離感が遠いなら、消費者を生産現場に引っ張り出して理解してもらうしかない」と思い体験農園事業の構想を練り始めました。
体験農園を始めるにあたり、拠点を都心部へと移す必要があり、熊本県を中心に活動を行っているネット通販事業をどうするかが問題となりましたが、小島の活動に賛同し日頃から通販サイトの運営に協力していた中学、高校時代の友人達が引き継いでくれ、小島は都心部に近い神奈川県藤沢市に土地を借りて家庭菜園と共に、土づくりから野菜作りを、講習も含めて体験出来る場所造りを本格的に始動します。
「コトモファーム」の始まりです。
ホームレスの人々と農業体験との「化学反応」
「食」と「職」が繋がる「農スクール」へ
初めは小さな土地から始めた体験農園ですが、土や虫と触れ合いながら農業を体験でき、自分で育てた野菜を食べる事ができる楽し・喜びから、段々と農園へ訪れる人々と体験農園の土地が拡大していきました。
しかし拡大に伴って、とある問題が生じました。
体験農園に来られる多くの方は休日を利用して農園に足を運びますが、平日は普通のお仕事をしています。
ですので平日の畑管理は小島とスタッフのみで行っていましたが、徐々に追いつかなくなっていきました。
平日の畑管理への対策を練っている時、ある案が浮かび、小島はホームレス支援団体に声を掛けます。
「農園に足を運んでくれる人達はみんな楽しく畑仕事をしている。社会に生きづらさ、疎外感を持ってしまった人でも農業は相性が良いのでは」と考えたのです。
支援団体も快く応じてくれ、何名かのホームレスの方々が畑管理の手伝いに来てくれました。
「畑仕事の手伝い」と聞いて始めは嫌々ながら畑に来ていたホームレスの方々ですが、畑仕事を何度か体験することで、徐々に変化が生じてきました。
農業と向き合い事で人間社会だけが全ての世界ではないことに気付き、前向きに、楽しんで農作業をしているホームレスの方々が増えていったのです。
「小島さん、俺もっと農業を学んで農家になりたい。」と言ってくれる人も現れました。
結果として、ホームレス支援団体の就職率が上がりました。
またホームレスの人だけでなく、過去に辛い経験をし家に引きこもってしまった人、日々の生活に疲れてしまった人が農業を体験し、最終的に農家に就職するという大きな化学反応が起きました。
この活動が「農スクール」に繋がり、今のえと菜園が出来上がりました。
お客様と生産者さんと共に新たな市場を作り上げる
私、衛藤が担当する「えと菜園オンラインショップ」が担っているのは、お客様へ食事を通して日本の農業と繋がってもらい、食卓と生産現場が理解し合ってもらう事です。
私がえと菜園の活動に参加したのは10年程前、20代前半の頃でした。当時、ご近所付き合い等の地域社会ネットワークの衰退は今の社会に適していると考えて生活していました。
ある日、実姉でもある小島から「熊本で仕事としての効率ではなく、味は勿論、食べる人の身体の事も考えて農業をしている農家さんの農作物をネットで販売するから車の運転お願い出来る?」と頼まれ、農家さん宅を一緒に回った際に、直接農家さんの食に対する想いや、昔から続く農家さん同志の助け合いの話を聞き、初めて農作物が自分の口まで食べ物が届く一連の流れの一部を理解できました。この時に「農家さんの想いを届ける事で、狭い地域だけではなく全国で食によって繋がったネットワークが生まれる可能性」に興味が生まれ、手伝うようになりました。
今では発送業務やネットショップの管理の合間に農家さん宅や畑を訪れて、農業やそれ以外の事を習うのが日課となっています
食事は「美味しい」と感じた時、唾液の分泌が促進され、消化活動も良くなり、生活の楽しみだけでなく、健康へと繋がります。また食べ物が生物の身体を構成していきます。
「身体にも良く、美味しい食べ物」を消費者が求める時、生産性のみを重視した市場ではなかなか手に入りません。理由の一つとして小規模の農家、生産者はこだわった農作物を育て、作っても量の問題から市場での価格競争に参入しては生活が安定しない為、廃業せざるを得ないからです。
今後日本の農業は大規模収益化し、輸入された生産物と価格競争に参入するだけではなく、「お客様と生産者さんとの距離をより近づけ、お客様、生産者さんと共に新たな市場を作り上げていくこと」「全国の食卓を笑顔にすること」が契約農家さんや生産者さんとえと菜園オンラインショップの共通の目標とし、日々活動しています。
「えと菜園オンラインショップ」に興味を持った方は、下記のページも読んでみてください。
より詳しく「えと菜園オンラインショップ」のことを紹介しています。
えと菜園がお届けする「身体にいい食べ物、美味しい食べ物」
えと菜園オンラインショップでは、食事を通して日本の農業との繋りをつくるために、農家さんがこだわって作ったこんな商品を扱っています。
R2年産新米【熊本・宇城産|農家直送】農薬不使用・無肥料「自然栽培米」あきまさり<玄米・30kg>
熊本県宇城市不知火町で、自然の力を引き出す農家、澤村さんが農薬は勿論、肥料も一切入れずに育てたお米。慣行農法と比べ、収穫量が少なく小粒ですが、安心して食べることが出来る貴重なお米です。
焙煎古代米の「米琲(こめふぃー)パウダー」(農薬不使用・化学肥料不使用)熊本産 100g
20年以上前から「農薬・化学肥料不使用」にこだわり、お米作りや有機農業アドバイザー、有機認証審査等に携わってこられた「健康農園」の堤さんとお弟子さんの野田さんが作ったうるち米と古代米をブレンドし、丁寧に焙煎して作り上げた米粉の珈琲。
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