改めて培養肉とはなにかについて
しばらく記事を書けていなかったのですが、その間にアメリカでついに培養肉販売が認められたとのニュースが飛び込んできたり、
日本でも培養肉という単語をニュース等でよく聞くようになってきました(培養肉に関する映画も日本で上映されていたみたいですね)。
ここで、改めて培養肉の定義について、私なりの理解を示した過去の記事がありますので、ここに紹介しておきたいと思います。
日本細胞農業協会さんからもわかりやすいコラムが公開されています。
代替肉という大カテゴリーの下に培養肉が位置するという理解を私はしているのですが、似て非なるのがその作られ方です。
肉の代替という意味で一般の方が思いつくのは、やはり大豆ミートなどの、いわゆる植物性タンパク質からなるものだと思います。
しかし培養肉は、物それ自体は動物の肉そのもので、あくまで作られる過程が、牛や豚といった家畜をと殺するのではなく、牛や豚といった家畜の細胞そのものから肉を再現するという点に、違いがあるということになります。
なのでもしビーガンの方たちのポリシーが、動物保護という観点に重きをおいているのであれば、はたして彼らは培養肉を食べられるのか?という点が、個人的には気になります。おそらく細胞の採取過程は、動物そのものにとってそこまで負担ではないはずなので、その点について彼らが許容できるのであれば、培養肉を食することは、ビーガンのポリシーに反さないかもしれません。
次回はアメリカで培養肉販売が許可された企業について、その特許取得状況等を見てみたいと思います。
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