アラサー既婚適応障害女、転職活動をするの巻
「昨年から傷病休職中と履歴書に書かれていますが、具体的にどういった内容のご病気なのか教えていただいても良いですか?」
私は最近本格的な社会復帰を目指し、転職活動に足を踏み入れたのだが、先日いきなり書類を送ったとある会社から電話がかかってきた。
「ええっと・・・」
スーパーマーケットでの買い物中の思ってもみない電話口の相手に少し動揺をしたのだが、私は正直にそして丁寧に答えた。
昨年に適応障害と診断をされ、そこから働くことができなくなり、そろそろ丸1年が経とうとしていること、
仕事もたしかに体調を崩した要因ではあると思うけれど、それだけでなく、色んな環境の変化が重なったことがきっかけなこと、
ただ、体調はだいぶ安定をしてきていて、主治医の先生からも、転職活動を始めるにあたり、承諾は得ているということ、
そうすると、明らかに先方の声のトーンの雲行きが怪しくなった。
うちの会社も最初は覚えることが沢山あること、
環境が変わって体調を崩されたなら、うちはわりと大変な仕事なのかもしれないということ、
たまに出張もあり、駅から20分ほど歩くというケースもわりとあるので体力がないときついかもしれないということ、
色々と話しをしてくれた。
そして、最後に、「ありがとうございます。状況はよく分かりました。それでは、採用の担当者間で再度話をして、また改めて採用結果のご連絡をいたします」と電話は切れた。
「駅から20分くらい歩くって...いつもそれくらい歩いているんだけど、やはりそんなふうに見られてしまうのか」と私は悲しみと久々にちょっとの怒りの感情が湧いた。電話が切れてから、その空白の余韻が心の鼓動を速まらせた。
多分、向こうは私のことを少し腫れものに障るように見ていたのだろう。
お互いのためを思って、また、私のためを思って電話をかけてくれ、相互に仕事に対する認識のずれがないように話をしてくれたと考えるべきことは分かっている。
それでも、「私はもう底辺中の底辺まで落ちてしまったのかもしれないな...」
良くない事だけれども、そう思ってしまったのだ。
私は昨年までは、結構がっつり仕事ができていた。残業もわりとしていたし、自分なりに頑張っていた。仕事中心の生活も送っていた。
それでも、一度メンタルを壊すと、こんなにも人からの見る目が変わってしまうのか、と少しショックを受けた。
主治医の先生にも、ざっとこんなことがあった旨話すと、
「そうですよね。まあ、やってみて転職が難しければ復職もありだと私は思います。復職の方が利点がありますよ。個人的には一度復職をするというかたちがお勧めなんですよ。あとは、アラサーで既婚女性で子供なしという条件も、入社後すぐに育休を何年も取る可能性があると考える企業も少なくないだろうから、そういった面でも不利なのかもしれないよね」
とのこと。
うんうん、そうですよね、本当ごもっともで理解もしています。それでも、私は転職をするということで決断をしたから、自分を苦しめない程度に徐々に転職活動を頑張ってみようと思う。
なんとなく、会社を自分が選ぶ立場で動いてしまいそうだったけれど、私はいろんなハンディキャップを背負って、これから活動をしていかなければならないなと感じた。
自分は何がやりたいのか。
どういう働き方をして、どういうライフスタイルを送っていきたいのか。
長期的に見て、どういう仕事のスキルを磨いていきたいのか。
変化の激しいこのご時世だけれども、何が社会に必要とされているのか。
いろんな考えが堂々巡りをしていて、なんだか最終的には哲学の世界に思考がとんでしまっている今日この頃だ。
なんのために人って生きるんだろう。
そもそも、私はどういう人間になりたいのだろう。
人生の喜びって何なのだろう。
働くって何なんだろう。
壮大なテーマが頭をよぎっては、暗くなってしまう時は、
「いけないいけない」、と今日の晩御飯の献立のことを考え出してみたりしている。
アラサー既婚適応障害な私だけれど、もしかしたら壁がだいぶ高いこの問題にちゃんと向き合ってみようではないか。これを機に、何かが見えて、人生がもっと楽に、楽しく、自分らしく生きられるようになるかもしれない、そう感じてもいる。
そして、そんな迷える子羊状態の私に、母はいつも、ドーンと構え、無償の愛で包んでくれる。
気張らず、自分らしく、そして健康に日々を過ごせることが一番なんだよな。
何はともあれ、時間はかかるかもしれないけれど、ぼちぼち頑張ってみます!
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