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すみぞめ手帖

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我が半生のわりかし呑気な葬送録。
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お腹に響く。

 日ごろ交流はなく、数年に一度会えるかどうか。
 それでもお世話になった時のことは記憶に濃く残り、近況が聞こえてくるたび、元気そうで良かったと思う。いつでも会いたいなと思える方。
 早すぎる。突然の訃報がお腹に重く響いた。悲しいなあ。
 まだちょっと落ち着かない。ありがとうと言うのも、思い出話も、ちゃんとお別れしてからかなと思う。

思わぬ墨染めな話に憂う。

 年に一回予約する健康診断があるんだけど、今年予約したら担当医の訃報が届いた。あまりに驚いてスタッフの方に何のお悔やみも言えず、ええと…じゃあほかの先生で…ってなんか社会人としてあるまじき対応で予約してしまった。
 今年の頭に予約してたら会えたのかもしれない。春まで伸ばして会えなくなった。
 先生のフルネームも年齢も知らんかったけど、いつも「これくらいの中性脂肪は気にしなくていいですよ」みたいな感

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月命日で誕生日。すこしずつ、変化する。

月命日で誕生日。すこしずつ、変化する。

 年末に父が亡くなってから4カ月。おいおいと泣くこともなく来てしまった。正直なところ約二カ月の入院中の方が精神的には「よよよ」となっていた。でも波はある。ときどき「はっ。どうしよう。もういない。お父さんいなくなっちゃった」と突然脳をかすめることがある。これが喪失感というものなんだろうか。よくわからないな。
 父の晩年(そうか、あれは晩年だったのか)、医療者の前では認知機能が落ち気味の老人らしい看護

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