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美容院あとの「わあ、すてきね」は前借りの褒め言葉

気分転換をしたいとき
自分の中でけじめをつけたいと思ったとき

美容院でばっさり髪を切ってもらっています。

ただ、『毛先を整える』以外の理由で髪を切り続けていた結果、
髪を切ることがなにかひとつの目的になっているような……と気が付きました。

髪を切ってイメチェンすることは、誰の目にも見えて分かりやすいです。
ともすれば、「切ったから」服や化粧を変えてみよう、と前向きな変化ではなく「とりあえず切って、なんにもしてなくても変わったことを実感しよう」になりがちでもあります。

なんでこんなことをしみじみ考えたかと言いますと、似たような傾向にあった今日この頃……。
「あっ、もうこれ切るとこないわ」
までたどり着いてしまったからです。

輪郭的に、ショートが似合わないのは自他共に認めているところなので、ボブがギリギリなのですが……
その髪型があんまり気に入らなくて、どうしようこれまた切ってもらおうか?となんの気なしに考えていたところ、

「待って待って、もう切れないでしょ」

と我に返った次第であります。

本当は気分転換なり、イメチェンが主な理由のはずなのに、「気に入らないから切るしかない」「とりあえずもう切ろうかな」と考えていました。

自分はなんの努力もしないで、いすに座ってきれいにしてもらって、数千円払ってるんるんして帰ってきたら、それは楽しいし、とってもらくちんなことだと思います。

そうじゃなくて、今を変えたいと少しでも思うのなら、まず習慣を自分で変えねばとしみじみ。

髪でいえば、自分でもできるヘアアレンジを学んだり、ヘアケアを研究したり、試したり。

切って短くなった髪の毛は、そりゃあ跳ねまくります。
思いもかけない方向に寝癖がつくし、下を向いたときにバササッと思いがけない勢いで髪の毛束が降ってくるやもしれません。

それでも自分なりに工夫して、トリートメントをして櫛で梳かして、維持や変化を楽しむことができるようになったとき、本当の意味で小さいチェンジが起きているのかもしれません。

見かけの「イメチェン」で反応してくれた「髪切ったんだねー!」の笑顔もといお世辞は、いわば変化への前借りと受け取っておくのが無難かと思うます。


そして3日前に美容院で切ってもらったわたしの髪は、お世辞ぬきでどう贔屓目に見てもこけしです。こいつをどう、いえこの子とこれからどう付き合っていけばいいのかを真剣に考える寝癖ボンバーの毎朝です……。

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