見出し画像

【車もないのに】道の駅へ行こう! 道の駅はが訪問記録&宇都宮ライトライン乗車記録(前編)

道の駅……それは、高速道路におけるPAやSAのようなものの一般道路版。詰まるところ、「ドライバーの休憩所」というのが一義的なものでしょう。
私は車を運転しないので、「道の駅」にはとんと縁のない立場の人間でした。が、今回の行き先は「道の駅はが」! 正確には併設されている「芳賀温泉 ロマンの湯」に行ってきました。車もないのに。車もないのに!


はじめに

芳賀・宇都宮LRTが開業して3日目。早くも平日を迎え、ライトラインも通常営業ダイヤ(初期ダイヤ)となったようです。
初期ダイヤというのは、最終的に目指している「ピーク時6分間隔・平時10分間隔、快速運転あり」ではないダイヤという意味ですね。
朝Twitterを見てみたところ、「今日からLRT通勤」だとか「朝ラッシュ時間通り運行中」のような情報が流れていたので安心していました。
どうやら2日目に当たる昨日、つまり2023/08/27(日)はやっぱりみんな乗りたいみたいでかなりの混雑&ダイヤ乱れがあったようです。

現金払いに対応するために遅れた、というのがちょっと締まらないですが……地域連携ICカードtotoraの普及が求められますね。
まぁ、そうは言ってもあれは主として通勤通学需要を狙った路線であるから、月曜朝に対応できていれば日曜昼に遅れたってかまいやしないだろうと正直なところ思っていました。
ただ、普通に今日の日中も結構混んでいた上に、がっつり遅れてて笑いました。確かに運賃収受にめちゃめちゃ時間かかってます。みんな現金大好きっ子かよ。これはしばらくは運賃収受もワンマンでやるのは厳しいって。

そうなんです。今日も宇都宮LRTの話です。

LRTで道の駅へ行こう!

停留所も道の(上の)駅だけどさ。
開業当日の記事で、「いつか乗ればいいや」ということを書きましたし、そのつもりでいましたが、開業イベントの芳賀町ブース(テント)で「芳賀温泉 ロマンの湯」割引券をもらったこともあり、たまたま本日が休日だったので急遽、早速、LRTに乗って芳賀町を目指してみることにしました。
まぁ正直、「乗ってみたいけど全通しで乗ってホンダ技研まで行って何すんのよ……マジで乗るだけかよ(それでもいいんだけどさ)」と思っていたので、それなりに長距離を乗った上でかつ目的を持てるのであれば悪い話じゃないと思ったのですね。
今回の行程はこう言ったものをイメージしていました。

もうLRTが載ってる

乗換案内アプリを2つとGoogleマップを試しましたが、経路が出てきたのはYahoo!乗換案内だけでした。ただ、これも正確じゃなかった。
宇都宮市が掲載しているLRT運行ルートがわかりやすいので引用します。今回は「宇都宮駅東口」停留所からLRTに乗り、終点の2つ前「芳賀町工業団地管理センター前」でバスに乗り換えて道の駅を目指します。

https://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/kurashi/kotsu/lrt/1028853/1013029.html より

宇都宮駅東口に到着(9:35ごろ)

ホームが開放されています!(おとといから)
なんだこれ

宇都宮駅東口停留場は、現状LRTの起点なので、1番線、2番線ともに方面表示や行き先が同じなのは当たりですが、夕方になって急に2番線発が現れるのはどういった意味なんでしょうか……

駅名標には副停留場名称が付いています

LRTに乗車・出発(9:45ごろ)

上述の通り、9:58発に乗る予定でいたのですが、9:46発に間に合ってしまった上、遅延の案内が流れていました。いやぁ遅れているだけあってホームが混んでるなぁ。混雑のため、夕方にならないと電車が来ない2番線に降りて移動する利用客が出る有様でした。マジかよ。
遅れること数分、9:46発(予定だった)LRTがやってきました。行った先でのバスの乗り継ぎには余裕があるものの、管理センター前から乗り継ぐ予定のバスは1時間に1本しかないのがわかっていました。悩んだ末、乗り込みます。バスの乗り継ぎに失敗するの、公共交通機関のしょぼいところ旅行するときには命取りなんだよね……

ホームが混んでいただけあって、当たり前だけど車内も混んでいます。先頭ドアから乗ったところ、中に入れなくて、期せずして先頭で立つことになってしまい、「前面展望を狙う人」になってしまいました。せっかくなのでカメラを回すことにしました。編集したらどこかに載せますね。
ただ、動画を撮っていたせいで写真がない。気がついたことだけ書いておきます。
文字ばっかりなので、目次まで戻って次の項目へどうぞ。いずれ動画を作ります。多分。

宇都宮駅東口〜駅東公園前

鬼怒通りを東に抜けます。まぁ街中の大きな道の真ん中を路面電車が通るっていう、想像している通りの感じです。みんなカメラ向けてくる。行交人皆写真家也

駅東公園前〜峰

駅東公園前停留所を抜けると、国道4号を高架で越え、降りた先に峰停留所があります。「峰町立体」と呼ばれる立体交差点は、これまで相互2車線のデカい道路だったのですが、中2車線をLRTに取られて今は相互1車線。
宇都宮駅東口の広場にある、軌道を跨ぐ歩行者通路から、この峰町立体までがドーンと見通せます。歩行者通路から望遠カメラで狙ってる人、結構いる。

峰〜宇都宮大学陽東キャンパス(ベルモール前)

宇都宮大学陽東キャンパス停留所とは言っても、目の前に広がるのは「ベルモール」という大きなショッピングセンター。流石に多くの方が降りていきますね。
なお、大学は停留所から1kmほど離れています。LRTの停留所は宇都宮市と芳賀町が設定する公共施設だから、特定の企業名称は付けられなかったそう。仮称は「ベルモール前」だったのに、ベルモール(株式会社ベルモール)はお金を払って(命名権を買って)「ベルモール前」という仮称そのままの副名称を付けることになっちゃったわけです。個人的には銀座線の「三越前」みたいで格好いいと思いますが、そのためには停留所をベルモールの出資で作る必要があったでしょうね。
また、この停留所に接近するとき、車内チャイムが違う気がしました。正直よく聞いてなかったから怪しいけど、トランジットセンター(バスなどの乗り換え施設)があるところはチャイムを変えているのか?

宇都宮大学陽東キャンパス〜平石

ここは見どころです!
これまで鬼怒通りの真ん中を走っていたLRTが高架に登り、鬼怒通りから出ていくところ。路面電車なんだから道路を横切って出ていくものだと思うものですが(都電荒川線の王子駅付近のように)、豈図らんや、わざわざ路面電車だけが高架を駆け上がり、鬼怒通りを右折で(下り電車なので南に)抜けて行きます。抜けた先が平石停留所。近くには車両基地があります。つまり関係者以外の人が降りるものは何もないってこと。

平石中央小学校前〜飛山城趾

ここが多分一番の見どころです。鬼怒川を渡るところ。

鬼怒川を東に渡る
鬼怒川を西に渡る

行きの前面展望ムービーと帰りの車窓ムービーから鬼怒川が映っているフレームを抜いてみました。釣りしている人がいる。
Cinema Proの使い方がよくまだわかっていないせいか、少し古い映画みたいな色合いで写真向きではないけど許して。

飛山城趾〜清陵高校前

「とびやまじょうあと」飛山城は中世の城で、宇都宮氏の重臣であった芳賀氏の城だったようです。城址公園があるようなので、そのうち行ってみようかな。降りホームから階段を降りたところ(飛山城趾停留所は若干高架になっています)、明らかに池か沼の上であるところが気になります。

清陵高校前〜清原地区市民センター前

ここでは道路の真ん中ではなく、道路の隣に軌道が現れて車と並走します。一見よくある、道路と線路が並行しているやつかと思いきや、こいつは路面電車なので、軌道を跨いで道路脇の企業(工業団地)に入らないといけないような場所がある。まぁ長いこと試運転しているし、地域の人はもう慣れたかも知れませんが。
そういえば清原地区市民センター前でスーツ姿の男性が降りていきました。車内にお仕事目的で乗ってたの(運転士を除いて)彼だけだったかも知れない。お疲れ様です。

清原地区市民センター前〜グリーンスタジアム前

ここでLRTがデカい交差点を車と一緒になって曲がる!
車窓の見ものとは別にテンションが上がるところです。グリーンスタジアム前で何人か降り、子どもを連れた方が降りていたのが気になりました。何かやっているのかな。

グリーンスタジアム前〜ゆいの杜西

ここが2度目の開業延期となったポイントですね。交通量が多すぎて工事が予定通り進まなかったという。ここも、高架橋で車線を越えるポイントです。車の方も立体交差させようとしていて、「THE・工事現場」という感じになっていました。

ゆいの杜中央〜ゆいの杜東〜芳賀台〜芳賀町工業団地管理センター前

これまた大通りのど真ん中を路面電車が抜けるわかりやすいルートに戻ります。
ゆいの杜というのは宇都宮市郊外にあって人口がガンガン増えているというニュータウンなのですが、清原・芳賀・高根沢と内陸の工業団地に近接し、テクノポリスとなっています。「テクノポリス」ってよくわかるようでわからないけども、産学と住が共同となって開発されてる、高度技術集積都市ということらしいです。「とある」みたいなやつか? 車窓に広がるのはどこでも見るローサイド型店舗の数々。ここに住んでいる方々がLRTを楽しみにしていたのだといいな。

芳賀町工業団地管理センター前に到着(10:40ごろ)

停留所遠景

といった感じで1時間弱で管理センター停留所へ到着。トランジットセンターは交差点の反対側にありますので、歩いて向かいます。
ここまで予想外に長くなってしまった……

バスで道の駅へ行こう!

芳賀町工業団地管理センターに到着(10:40ごろ)

管理センターにつきました。ここでバスに乗り換えて引き続き道の駅を目指します。

千日紅

バスロータリーの中にプランターがいくつも置いてあって花(センニチコウ)が植えてありました。しゃがみ込んで接写を試す奴。

バス時刻表

と、その前にバスの時刻表を確認しなければなりません。1番のりばは工業団地内循環でした。2番のりばが祖母井、つまり芳賀町の中心部に向かうバスになります。さて、当初の予定では10:54でしたが……

ないじゃん!

ありませんでした。LRT開通によってバス再編もされているので、乗換案内はまだ未対応の模様です。
10分の待ち時間が20分に増えたので、うろうろします。

案内図がありました。

左上(北西)の大きな丸が交差点。案内図を交差点の左(西)に飛び出すとLRT停留所があります。バスロータリーは交差点すぐ右下の丸まっているところ。

乗降場

バスロータリーと言いますか、ロータリーの周囲には他にも乗降場がありました。手前から一般車用、デマンド交通用、タクシー用です。
デマンド交通は乗り合いを前提としたタクシーのようなもののようです。予約に応じて迎えに来て送って行ってはくれますが、タクシーとは違い他の利用者もいて、寄り道しながら向う、と言ったもののようです。

体育館がありました

何やら古めかしい体育館がありますね。

通商産業省所管!?

「通商産業省所管 平成6年度 産業再配置促進施設整備費補助事業施設 名称 芳賀町工業団地体育館」と書いてあります。
「産業再配置促進」とはどうやら「工場が集積しすぎると環境問題など諸々具合が悪いから、補助金を出してあちこちに散らばせましょう」というものらしいのですが、その補助金で作ったということ……? しかし「促進施設」とは、工場の再配置を促すために体育館を作ったとも取れるし、なんなのか……
「芳賀町工業団地で働く方達のレクリエーション施設」として体育館を作ったのだろうか。何やら歴史を掘り下げたくなってくる素敵な建物ですね。時間があったら調べてみたいところです。今「芳賀高根沢工業団地」検索してもLRT関連ばっかり引っかかるんだよな……。

バスが来た。

そうこうしているうちにバスが来ましたが、まだ乗せてもらえないよう。引き続きうろうろします。

接写試す奴
こんなところでもピクトグラムを2つ占有するLRT
導入が決まった当初くらいの看板?
ロータリー遠景。そういえば時計台がありました
トランジットセンターを象徴するツーショット

待ってる間に次のLRTが来てしまいました。しかも私が乗ってたやつより空いている気がする。でもここで降りる人はさっきも私しかいなかったし、今回も2人組が1組降りてきただけでした。みんなマジで芳賀高根沢工業団地停留所まで乗って折り返しているんだな……

道の駅の前に神社に寄ろう!

バスが出ます(11:10)

バスに乗って気がついたのですが……

路線図【2023年8月27日改正】

当初降りる予定であった「祖母井西」ってなくない!?!?!?

Yahoo!乗換のいう「祖母井西」が……
ロマンの湯の次が祖母井西のはずだった

二番煎じですみませんが、なくなっています。改正日が27日なのは26日のLRT開業を受けてのこと、ということですね。バス停まで無くなっているとは。
ただまぁ、路線図を見ての通り「芳賀温泉ロマンの湯」停留所はあって、むしろそこが目的地なので問題ないのですが。先述した2人組はそこで降りていきました。

祖母井に到着(11:20ごろ)

私は? 私はそのひとつ先の祖母井まで乗りました。

祖母井(うばがい)

ここに、地名がついた「祖母井神社」があるのを地図で見て知っていたので、ついでにお参りすることしました。それにこの地名、「祖母井(うばがい)」って何? 読めもしなければ意味もわからない。その地名を冠する神社となれば行ってみるほかありません。

飛龍が神様の使いのようです
手水鉢にも龍が
御本殿?

お参りを済ませてから境内を撮らせてもらいます。そういえば、神社の拝礼作法としては、「二拝二拍手一拝」がよく言われるものですが、ここでは「一礼、願い事、二礼、二拍手、一礼」と書かれていました。確かに「二拝二拍手一拝」ってどこで願いごと、というか挨拶すればいいのかわかりませんね。なんとなく、二拍手のあと、そのまま手を合わせて祈る形になりますが。
一応、今日はLRTで来たこと、これからLRTで街が変わるかもしれないが、見守っていて欲しいことなどを挨拶してきました。(変わるだろうか……)

教育委員会による由来書

神社の由来……と思いきや、違いますね。御本殿が明治期に寄進されたことが書いてあるだけで、神社の由来はよくわかりません。が、「祖母井(うばがい)」が「姥ヶ池(うばがいけ)」に通ずるものだということがわかりました。雑な省略すな。500m東に姥ヶ池というものがあって、それが名前の由来だと。500m歩く気力は流石になかった(めっちゃ暑い)ので一旦ここで納得します。

ところで、めっちゃ暑いのですが、やっぱり境内は若干涼やかというか、清涼な感じがしますね。これって神域だから?
いやいや、軒下に風鈴がかかっていました。

Xperia5ii のCinema Proで撮影したものの、撮って出しです。シネスコープサイズなのと彩度が低いのが相待ってレトロな映画みたい。

続こう!

長くなってしまいました。ここまでで開業日の記事と同じくらいの字数になっています(6,000字ちょい)。
後編はまた後日書くととします。まぁもう後は道の駅着いて終わりだけどね。

この記事が参加している募集

夏の思い出

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?