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新年早々怪しいマッサージ店でドキドキ快感体験♡〜本編〜

こんにちは、えとみかです。

1つだけ更新のつもりが、恨み嫉みが連なって2000文字超えたので本編はこちらですwwww

暗い記事になってしまったプロローグはこちら

そう、兎にも角にも私の背中はバッギバギだった。

ただ、これはただの肩こりではなく、
(1)重い荷物を長時間持ち歩いた疲れ
(2)2日間で8時間余りしか寝れず睡眠不足
(3)実家寒くて肩を縮こめ過ぎた
(4)精神的苦痛と無駄な緊張

こんなところが理由なので、お風呂に入るか、カラオケで発散するか、マッサージに行くか....荷ほどきをしてだらだら過ごしながら、残りのひとりの快適な元旦をどう過ごすか考えていた。

そんなキャラじゃないので公言していないが、かれこれ7年近く付き合いのある個人サロンで月に1回全身隈なくリンパを流してもらっている。いわゆる「エステ」ってやつ。「エステ」って響きが全く自分に似合わないので「エステ」って言わない。まぁそんなことはどうでもいい。

次の予約まであと2週間ある。マッサージはあの店以外は信頼していないので、ホットペッパーで探してまで無駄遣いするべきか悩んだ。もう1件、中国系の店員が対応し深夜まで営業している謎の足つぼマッサージ屋が思い浮かんだ。

「あそこなら元旦でもやってるかも!」

凄腕というわけではないが、程よく心地よい指圧で足裏をマッサージしてくれる。きっと全身コースもそんなに悪くないだろう。

「よし、いこう!」

決心がついたら行動は早い。ホットペッパービューティーで検索!検索!検索!!!!

がしかし、流石に元旦は営業していないようだ。仕方がないので、最寄駅、沿線含めて検索するもほぼヒットしない。ヒットしたのは駅徒歩10分以上の謎の整体、高級エステ、予約できる時間が深夜1時の店etc...

そんな中から奇跡的に家から徒歩3分ほどのマッサージ店を発見し詳細を開いてみた。台湾式ハンドマッサージ。内装も悪くない。60分コース4900円程、まぁ...悪くはない。

行ってみるか...

そう思って地図とビルを確認したところ

ん...?

待て待て、このビルのこの看板....


絶対風●やろ〜!!!


私は知っている。夜遅く帰る時、この店の看板だけ怪しく照らされているのをみたことがある!これは絶対男性用だと私の鋭い嗅覚が嗅ぎつけた。

日本の実態は知らない。日本は性産業が盛んだからこんな隠れた感じのお店はほぼ無いのかもしれないし、法律も厳しいのかもしれない。一方、私が1年住んだ某国では表立ってアダルティーなお店はほぼない。代わりに、アジア人経営の怪しいマッサージ屋がたくさんある。そんなこと全く知らずに、私も一回バイトしたことがある。目の前で中国人の女の子がおっさんを抜いて高額なチップをもらっていた。(その後、光の速さで逃げた)

そう!あの店と!オナジニオイガスル!!!


だめだ、だめだ諦めよう。明日なら営業再開している店も多い。なら明日行けばいいじゃないか、そうしよう、そうしよう。


そう思えば思うほど、肩が痛い。一度行きたいと思ってしまったら、やっぱり行きたい。明日じゃだめだ、こんな肩ではしんどくて夜眠れないかもしれない!!!!!

再度、ホットペッパーであの店を開いた。

口コミ投稿をみてみると、ほぼ★5、コメントも普通だ。

ここは日本。間違ってもそんな違法な店が、こんな閑静な住宅街にあるだろうか。

いや、ないだろう、ないだろう、

うん、ゼッタイダイジョウブ!!!!!!!


もしも、仮に本当にそんなことだったとしても、それを望まぬ女性客にそんな怪しいサービスは提供されないだろう。30分2500円というちょっぴりお安いプランもある。これで十分ではないか。下手くそだったとしても、まあ許せる価格。


好奇心と理性の狭間で自分に何度も言い聞かせ、お店へ向かった。


急な階段を上り、店のドアを開けると薄暗い店内にブザー音が響いた。ホットペッパーで見た写真の劣化版店内がそこにあった。店員の姿は見えない。

「すみません、予約してないんですけどぉ〜」

間抜けな私の声に奥から女性の声が反応した。

「ハイ、ドゾゥー!」

台湾人だ。どうぞと言われても、どうしたらいいかわからない私。

「あの、予約してないんですけどぉ〜、いけますかぁー?」

声の主以外に店内に人の気配はない。きっとすぐ対応してもらえそうだ。そう思い、ブーツのチャックを下ろすために屈んだ。

シュッシュと床にスリッパが擦れる音がして、奥から店員がやってきた。

「ハイ、ドゾゥー!オチャノミマスカァ?」

靴を脱ぎながら声の方へ顔を向けると、40代ぐらいの髪の長い小さなおばさんが立っていた。

白いトップスと黒いミニスカート。

ん....?

ミニスカート!?!?


しまった、これはクロかもしれない。
その40代ぐらいの小さなおばさんは、ひらひらと波打つ、アイドルのような黒いミニスカートを履いていた。

「オチャノミマスカァ?」

.....ここで引き返す?引き返さない?

「はい、あっあの、予約してないんですけど....」

「ダイジョブヨー、アッタカイノ?ツメタイノ?」


いや〜引き返せないな〜。言われるがままに、待合室と呼べるかわからない玄関先の小さな椅子に座らされ、冷たいお茶を飲んだ。

「じゃぁ....この25分のでお願いします。」

「ハァイ、ジャこっちネ、シタキガエテクダサーイ」

ベッドに通され、パジャマのような着替えを渡された。

「ウエモイル?」

毎度思うのだが、台湾式・韓国式といったマッサージ店はどこでこのダサい古着のようなマッサージ着を入手しているのだろう。そしていつも、おじさんの香りがする。そんなことを思いながらズボンを広げた。

サイズ.... 4XL....


いやいやいや〜!!!黒だ、これは黒だwwwww

絶対に女性向けの店じゃないやん。確信してしまい、好奇心と動揺が止まらない私。

「ウエモイル!?」

おばさんは再度私に大きな声で問いかけた。

「あっ、うえ、大丈夫、ヒートテックきてるから大丈夫」

次に私が心配になったのが、シーツ代、お茶代、着替え代、と謎の費用を請求されないかということだった。できる限りNoと言おう。これは1年の海外経験で学んだこと、彼らも騙そうと思っているわけではない、日本と文化が違うのだ。日本のサービス精神の方がおかしいのだ、サービスを受けるには適当な対価を払うべきであり、彼らはそれをオススメしているだけなのだ。

どうでもいい自論が頭の中をぐるぐる駆け回っていたが、さらに次に心配になったのは、技術だ。もしこれが男性用メインで稼いでたとすれば、マッサージ自体の品質はあまり期待できないかもしれない。まぁいい、2500円だ。いやわからない、さっきのお茶は?この着替え、シーツ代?とはいえ4000円以内には収まるだろう。

着替えて、ベッドにうつ伏せに寝転んだ。


あっ...あったかい♡

(湿っぽいけど)


足の裏は冷え切っていて感覚がなかっただけに、温泉に入った時のようなため息が出た。

「ハイリマスヨー」

私の体に何枚ものハンドタオルをひっかけ施術がスタートするやいなや、そのおばさんはベッドにのぼり、私に跨った。


え? 跨るスタイルwwww


若干動揺したのも束の間、強い指圧でベッドに押し潰された。


パキポキッ!!!


私の背中がミシミシと音をたてて解されていく。



2022年の元旦。薄暗いビルの一室でミニスカートの台湾人のおばさんに跨られている31歳独身OLこと私。そんな姿を想像したら、非常に滑稽で笑えた。


そうだこれだ、これはnoteのネタにしちゃおう。


そう思って脳内で実況を始めたのも束の間、ベッドの暖かさと程よい指圧で睡眠不足の体はふわふわと眠気に誘われた。


「ハイ。オキャクサァン、ソロソロオワリデース」


そう声をかけられて、フラフラしながら立ち上がった。

実に快感であった。

マッサージがうまかったかと言えば、微妙だ。ちょっと痛かった。それでも実家ボケした私の脳内もビシビシと刺激された。体は温まり、もちろん肩もほぐれた。


料金はぴったり2500円。
明朗会計、良心的価格。

ぼったくられることもなかった。


急な階段を踏み外しそうになりながらフラフラ降りると、外の空気がとても冷たい。30分前の疑念に満ちた自分の頭が嘘のようにスッキリした。

ここまで3000文字ほど書いたが、特にオチはなさそうだ。兎にも角にも、ミニスカートのおばさん、私に跨るおばさん、想像して滑稽で笑えた。2022年早々いい思い出であったことを共有したい。
素晴らしく私らしい無駄な時間。いいよいいよ、私、2022年もこんな感じでいいよ、独身最高〜!と言い聞かせて、私ひとりカラオケボックスに向かった。

~Fin~

今年もよろしくお願いします😌







もしよければサポートいただけたら嬉しいです♡ 100円でも泣いて喜びます!!!! 大切に婚活資金にさせていただき、いろいろな体験を言葉に変えて還元させていただきます。