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生きがい 世界が驚く日本人の幸せの秘訣

茂木健一郎・著。 新潮文庫。

『あなたの心という沼の中で、あなたの困難を乗り越えさせる小さな物事は何か? そういう小さな物事に注目し、心の中に持ち続けよう。』
(P 154より引用)

自分は、人生の最終コーナーに差し掛かろうとしている。
今頃になってやっと、高校生の時に立てた疑問符の答えを知ることになるとは思わなんだ。

「生きがいのある人生を生きたい」
これが、高校生のとき打ち立てた思いでした。
それ以来、自分の生きがいを探して生きて来ました。生きる根底がここにあったので、仕事もそのものさしで探しました。

でも、迷路でした。
すっと答えがわからなかった。
なぜ、自分は全てに失敗したのか?
自分には生きがいはなかったのか?
その疑問がこの本で、氷解した。

でも、この本を読む事で答えがわかったわけではない。
ここまでの自分の歩いてきた人生と照らし合わせて読んだからこそ、生きがいとは何か?
の答えがわかったのだ。

早い話、生きがいは、どこにでもある。
どんな場所でも、どんな時にも、生きがいはあったのだ。
本人は生きるのに必死で気づかなかっただけで、実は、日々の苦闘の中に己を生き生きと充実させてくれた、生きがいはあったのだ。
それが喜びの瞬間なのか、苦しみの最中なのか、表面的な現実は違えど、その瞬間瞬間に、生きがいは存在していたのだ。
なぜなら、瞼を閉じて振り返れば、今でもその時のリアルを体の奥底で確かに感じられるからだ。
生きている充実感は、そのとき体中に漲っていたのだ。
自分を確かに作ってくれた物事がそこにあったのだ。

と、勝手な思いつきを、思い浮かぶまま書いてみました。

すごく薄い本(190ページ)だけど、誰かの人生を変えてしまうほどの力はありそうです。

生きがいについて、考えてみたい方、または、探している方などに、おすすめです。

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