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不便益という発想

料理用の軽量スプーンの大さじを探していた。今現在1本あるのだが、料理をしていて大さじ1本だけだと非常に不便である。もしかして1番活躍しているのが大さじスプーンなのではないだろうか。その大事なものを数ヶ月前、突然紛失させてしまった。非常に困っていた。

しかしいざ買い物に行くと、大さじスプーンを単品で売っているところがないのである。近所のスーパーいなげやさんはもちろん、近辺のコンビニエンスストアを数件回ってみたが見つからなかった。

だからずっと頭の隅に不足感を抱きながら生活していた。それなのに、昨日、地元の府中の街のショッピングセンター内にある無印良品でひょっこり出会ってしまった大さじスプーンと。

がしかし、やや長めです。買うのをためらってしまう位長い。そして硬質だった。今、家で使っているスプーンはよくある軽くて薄い使いやすいタイプだ。計量するためだけに存在しているようなタイプだった。だから、ちょっと違和感を感じてしまった。でも買ってみた。

買って家で使い始めてからわかったのですが、スプーンの縁より少し内側に小さくて細い横線が刻印されている長さ7ミリ位か。なんだ。こりゃと思ったけど、醤油を測っているときにすぐに「あ、これで半分と言うことか」と気がついた。便利だ。これは。

そして長さがあり硬質なので、そのまま鍋の中をかき混ぜることができた。これまた便利だわ。良い買い物をしました。長いこと待っていてよかったです。

紛失してから久しいので、もういい加減3本セットでもいいから買ってしまおうか?と考え始めていた頃でした。たかがスプーン1本で深く思い悩むほどの事は無いので、不足感を抱きながら放置してあった。何故かインターネットで購入すると言う発想がなかった。

でも予期していない時に探していたけど、忘れていたもの、しかも、割と重要なものを偶然発見すると言うのは、こんなにも嬉しいことなのかと、近頃感じていなかった新鮮な喜びを感じました。

不便ゆえのドラマ。
こういうの、私は好きだなぁ。

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