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書店員X

著者は一大ブームを巻き起こした「文庫X」の仕掛け人です。私は「文庫X」を読み、とても引き込まれそして最後に大きな感動を受けました。
おそらく彼が仕掛けてくれなかったら、読んでいなかったと思います。
というか「文庫X」のカバーになる前に「文庫X」の【殺人犯はそこにいる】と言う本を書店で見たことがあった。しかし手に取る事はなかった。
つまり彼の仕掛けによって私も素晴らしい本と出会えたわけである。
その後、この「書店員X」が書店に並んだときにすぐに買って読んだ。正直に思った事は自分の本の読み方がとても浅いもので、とてももったいない読み方だったと言うことでした。
彼は1冊読み終わるごとに、5000文字以上の内容を、その本について書き表して記録に残している。
その積み重ねを10年以上続けてきた。
その延長線上に生まれたのがこの「文庫X」と言う仕掛けだった、と感じた。
その本の読み方そしてその後の「書いて考える」と言うその作業がいかにその人の人生にとって大切なことになるかを知った。
特に考える作業が、世の中の常識に流されない自分を作り上げる大切な行為だったのだとよ〜くわかった。
これを私は怠っていた。読んでそのまま放置してきた。何も身についてない。
それでも、少しずつは自分の中に染み込んではいたであろうが。かなり「損した感」を感じてしまった。
もう一度10代に戻れるならば、本の読み方とその後の、書くこと考えること、をやり直したい。
私がこの本を読んだのは59歳だ。
悔やんでも悔やみきれない。
だから、まだ、10代20代の人がいたら、この本を読んでおくことを強くすすめたい。
まだまだ、若い人だ。
でも、この本には、その若さでなければ書けないエネルギーに満ち溢れている。
それを丸ごと浴びて欲しい。

書店員X   「常識」に殺されない生き方 | 本の越後屋スペシャル

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