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知らない人にこそ知ってほしい。15周年を機に考える"モンハン"の魅力


ーー  モンスターハンター

全世界でのシリーズ累計販売本数が5,800万本に達するCAPCOMの人気アクションゲームタイトル「モンスターハンター」が今年で15周年を迎えました。

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現在20~30歳の人、特に男性であれば一度はプレイしたことがあるのではないでしょうか? 特にPSP版で登場した「2nd G」の人気は絶大で、手軽にワイワイ通信可能なことや、ゲーム内容の濃さもあり、一種のコミュニケーションツールとまで化していました。

私はゲーム禁止の家庭で育ったのですが、あまりにも周りにプレイしている人がいて、学校で話にすら入れなかったため、親と真剣交渉し、やっと手に入れて遊んでいました。

今ではUSJで開催されていたリアルイベントや展示会等に何度も足を運び、部屋中がアイルー* グッズで溢れかえるほどのヘビーファンになってしまいました。

* 作中に出てくるネコ型モンスター。ハンターのオトモとして狩りに同行したり、料理を作ってくれたりと愛らしい。

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(まったく。。。しょうがない奴だニャ。。。)

興味のない人にとっては他人の好きなもの語りはあまり聞きたいものではないと思いますが。。。笑

モンハンを知らない人にも魅力を伝えたい ! ! もちろん知っている人も私のnoteを読んでもっと好きになってほしい。そんな思いで1つだけ語らせてください。


モンハンの最大の魅力、、、それは、、、

"リアル" に対して徹底的に忠実な世界観


モンスターハンターの世界はモンスターはもちろん、ハンター、フィールド等に至るまで、全てリアルにとっても忠実なんです !!

ゲームの中の世界なのにリアルに忠実なんてイミワカンナイ!! って方もいると思いますが、従来モンスターを倒していくようなゲームは空想上のモンスターを多彩な魔法やスキル、召喚獣などを駆使し倒していくといったものが多いと思います。それらの要素が非現実の世界を楽しむというゲームの魅力の1つだと思うのですが、モンハンはその逆です。

モンスターハンターの世界で登場するモンスターのデザインは基本的に自然界に存在する生物をモデルに決められています。これによってモンスターといった非現実世界の存在に親近感を与えています。

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カンガルー & 竜がモチーフの「ドスマッカオ」強靭な脚を生かして強力な蹴りを繰り出してくる

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蛇 & キツネがモチーフの「タマミツネ」毛の1本1本まで美しくデザインされている

ですがモンハンの本当に素晴らしい点は、徹底的にモチーフとなる生物を研究している点です。生息地、体長、重量はもちろん、ゲーム中では普段見ることがない骨格や筋肉、肉質、鱗、断面図までもが細かく検討され、設定されています。これによって見た目の既知感だけでなく、挙動までもが実にリアルな動きをするのです。

例えば ワニとクジラ を掛け合わせたようなモンスター "ジエン・モーラン" の骨格、本物のクジラを骨格からよく研究していることがわかりますね。

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①ジエン・モーラン

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②ジエン・モーランの骨格

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③実際のクジラの骨格標本

この辺りはキャラデザイン担当者の以下のようなコメントからもこだわりが伝わってきます。

作中に登場するモンスター達は『モンスターハンター』の世界の中でリアルに生きているという位置づけで制作した。我々が野生の動物を見るかのようにそこに彼らもそこにしっかりと生きていて、その中でハンター達も共存している。したがって「なぜそういった生態なのか」をしっかり設定するようにしているのだ。                   (一部抜粋)

以下の記事等でも詳しくモンスター1体1体の制作秘話が取り上げられており、とても面白いです。よろしければ目を通してみてください。

さらにモンスターを登場させるフィールドにもこだわっており、周囲を飛ぶ小さな虫や花、風で散る葉、水面に移る影などを丁寧に表現。モンスターの生態にマッチしたフィールドをデザインしているのです。大自然からインスピレーションを得るため、制作スタッフは海外でのロケハンもしています。

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このような並々ならぬ工夫とこだわりがモンスターハンターというバーチャルの世界の中に生きる彼らをとても "リアル" で身近な存在として感じさせてくれます。画面を開けばいつでも彼らに会える。戦える。そんなところがモンハンの魅力なのだと思います。

少しでも魅力が伝わっていただけたら光栄です。できればコントローラーを手に取ってみてください。

さぁ。みんなでひと狩りいこうぜ。

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